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2008年11月に作成された記事

2008年11月30日 (日)

ゆらこめ

11月も今日で終わり。今日は一日職場で風邪で休んだ分の帳尻を合わせておく。完治したと思ったが鼻水が未だ止まらない。

P1010543 帰宅したところ、「ゆらむぼ」こと由良博英さんのクラシック音楽評論集「ゆらこめ」上下巻が届いていた。
昨年11月にくも膜下出血のため45歳の若さで突然逝ってしまった由良さんの残されたクラシックの批評文をまとめたものだ。
http://music.geocities.jp/yuracome/index.html

由良さんとは90年代の初めの頃、未だインターネットが普及する以前のパソコン通信時代にNIFTYのクラシックフォーラムで知り合った。

彼はすでにクラシックのネット界では非常に有名な存在であり、ネット初心者の自分が恐る恐る書き込んだ初めてのコメントに暖かなレスをつけてくれたことを今でも忘れない。
長いおつき合いだったが、お互いにいつか会えるだろうと思いながらも、とうとう永久に会えないままに終わってしまった。

フォーラムに寄せる由良さんのコメントは、平明な語り口に音楽に対する深い愛情が自然とにじみ出ていて、ネット黎明期の混沌とした時代のひとつの規範となるべき超然とした存在であったと今も信じている。

FCLA時代から書き続けた、膨大な音楽批評をまとめたずしりと重いこの二冊に書かれた一文一文のどれもが、音楽と演奏家に対する慈愛の気持ちに満ちていて感動的だ。

Pb300018 今日は故人の愛したドヴォルジャークを聴く。

弦楽合奏のための「ノットゥルノ」。ノイマン指揮チェコフィルによるスプラフォンのLP。美しく静謐な夜の音楽。

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2008年11月29日 (土)

ドヴォルジャークのピアノ協奏曲

火曜日に発症した風邪は木曜日の朝に最悪の状態となり、喉の痛みと咳、上半身のだるさが最高潮。結局仕事を休んでしまった。オケの練習もとても無理。

明けて金曜は、なんとか喉の痛みが収まり通常出勤。いくつかの打ち合わせをこなし定時退社とする。この日は、いつもの4人仲間の飲み会の日となっていたので三島の割烹「はちまき」へ。

Front_mini 前回は芋煮だったが、今回は一人が二次会からの参加となる関係で、三人でのカウンター席。自分が一番乗りだったので店のテレビを見ながらしばらく一人でチビチビとやっていた。

そのうちメンバーが揃ったが、病み上がりでもあり酔いがどんどん回る。一次会で出来上がってしまい。二次会のいつものプライベートバーの記憶がほとんどない。京都に出張していた仲間の合流までは覚えているのだが・・・・気がつくと家の布団の中。

本日早朝、右のふくらはぎの激痛で目が覚めた。どうやら「こむら返り」となってしまったようだ。風邪は昨晩の全身アルコール消毒で完治したものの頭が重く完全な二日酔いの一日。

Pb290005 今日は、昨晩の一次会で話題になったドヴォルジャークのピアノ協奏曲。演奏はマキアンのピアノでターリッヒ指揮のチェコフィルというもの。チェコスプラフォン原盤日本コロンビアのヒストリカルレコーディングシリーズのLP。

ドヴォルジャークの協奏曲としては極端に知名度の落ちる曲。ドヴォルジャークらしいノスタルジックさもチラホラあるが、時としてオケの響きにピアノが埋没してしまう。ピアノという楽器を十分に生かし切れていない印象だ。

ドヴォルジャークと直接親交もあったターリッヒの指揮はさすがに見事だ。この演奏は、後にピアノソロ部分に手を加えたをクルツ版使用。

なお、この曲は楽譜がネット上で公開されている。原点版とクルツ版が併用されている親切なもの。http://imslp.org/index.php?title=Piano_Concerto,_Op.33_(Dvořák,_Antonín_Leopold)&

Toce13022 この曲は、驚くことにリヒテルとカルロス・クライバーのスタジオ録音がある。

この巨匠二人がいかなる理由でこの曲をレコーディングしたのかよく判らない。残された録音が極端に少ないクライバーにとって、これが唯一の協奏曲録音なのだ。

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2008年11月26日 (水)

シュナーベルのワルトシュタイン

天気は良いが昨日来の風邪が悪化。喉の痛みと痰が絡み夕べはほとんど眠れなかった。職場でも喉の痛みに電話に出るのも億劫。

P1010552 こんな時は軽い曲をとも思ったが、未聴LPの山の中で一番最初に目に付いたシュナーベルの弾くベートーヴェンを聴いた。

曲は第12番のソナタと「ワルトシュタイン」。米RCAのSP復刻モノラルLP盤。

シュナーベルのベートーヴェン全集には曲によって出来不出来のバラつきが大きいが、この演奏は良い方の最右翼。

時として技巧の点で危うげな場面がなくはないものの、速めのテンポで駆け抜ける中で、時折見せる即興的なテンポの揺れが見事に決まっている。深々としたピアノの音色も素晴らしい。

P2230094_thumb 調子が良ければDANTEが復刻したCDと聴き比べるところだが、今日はこれまでとしよう。

Pb290006 P1010557_2 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、フルトヴェングラーのストックホルムフィルとの客演時の録音と、第2楽章のリハーサル風景の感想をアップしました。

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2008年11月25日 (火)

ウィンナホルンズ

早朝喉の痛みで目が覚めた。どうやら風邪をひいたらしい。昨日の練習時には何事もなかったので、夜冷えた音楽部屋にいたのが悪かったらしい。

熱もさほどないのでそのまま出勤したが。喉に加え、筋肉も痛くなってきた。典型的な風邪の症状だ。今日は早めに仕事を切り上げ8時前には職場を引き上げた。

帰宅したらHMVからCDが届いていた。今回はCD4点。

Img5 Img3 ハンガリーのピアニスト、T.ヴァシャーリの弾くショパンから、ワルツ、ノクターン、バラード、スケルツォ全曲の3枚組グラモフォン原盤。

カイルベルトがケルン放送響を振ったブルックナーの交響曲第8番ステレオライヴ、オルフェオ盤。

Img6 山田一雄指揮東京都響によるマーラーの交響曲第8番。「藤沢の千人の交響曲」として有名なライヴで、高校時代にLP2枚組5千円という金額に涙を呑んで見送った音盤の待望の復活。

大賀典雄さんがバリトンソロを歌ったフォーレのレクイエムとのカップリングもうれしい。

Img2 そしてウィンナホルン12人による「ウィンナホルンズ」。

シューマンのコンチェルトシュトゥックやマーラー、コープランドから映画音楽「ロビンフッド」まで、深々とした音と驚異的なテテクニックで聴かせる。

YouTubeは、「ウィンナホルンズ」による「ロビンフッド」のテーマ。

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2008年11月24日 (月)

三枝成彰先生と「ラ・ボエーム」

曇りのち雨。連休最終日の今日は、今回の音楽監督三枝成彰先生を招いて沼津市民文化センター大ホールで「ラ・ボエーム」の合唱合わせ。

P1000011 本番同様の設定で、オケはピットに入り、舞台上には子供たちを含んだ50人ほどの合唱と、第二幕で登場する軍楽隊役の地元高校生たちの吹奏楽部メンバーが並ぶ。

演出の大嶋尚志先生もここで初めて登場。テレビ局の取材まで入り、いよいよ華やかなオペラらしくなってきた。地下に潜ったオケピットはあい変らずの狭さだが、ホルンは舞台下手の隅なので出入りが容易なのがありがたい。

合唱が入るため2幕中心の練習となった。中橋先生の棒が一閃、トランペットのファンファーレからクリスマスのパリの華やかなカフェモミュスの第2幕が始まる。

P10000141 聴いているうちに、オケの響きが先週の練習時と一変しているのには驚いた。どうもいつもと違う。オケピットの響きに皆が慣れたのかしらん、とも思ったがコンマス席を見て納得。

コンマス席には、今回ゲストコンマスをお願いしているN響第2ヴァイオリン首席の永峰高志先生が座っていた。所々でヴァイオリンの甘く美しいソロを聴かせ、中橋先生の棒を助けながらオケをリードしていく素晴らしいヴァイオリンだ。三枝先生もオケの音には感心していたという。

第2幕と3幕のはじめが終わったところで、三枝成彰先生の「ラ・ボエーム」についての一時間ほどのレクチャーが始まった。

Leaflet_tcc1262 「ラ・ボエーム」が作曲された頃は、女性が歴史上初めて自立し始めた時という時代背景。

同じ原作で作曲されたレオンカヴァッロの「ラ・ボエーム」を引き合いに出し、曲の魅力は大差ないのにプッチーニの作品が生き残ったのは何故か、ということを、プッチーニの作曲と演出テクニックの巧妙さを紹介しながら解き明かしていく。

アバド家がプッチーニを演奏しないということや、男と女の際どい話もあり、このレクチャーだけでも非常に得した気分。

今日の練習で、ほぼ曲の輪郭が出来上がった感触だ。歌手が揃った時が楽しみになってきた。

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2008年11月23日 (日)

ジョワ&ボノーの4手のためのフランス音楽集

良く晴れた休日、今日は畑の隅に植えておいたウコンを掘り出した。このところ雨が降らなかったので、土が固く掘り出すのに小一時間ほどかかってしまった。掘り出した根は、乾燥させ粉末上にして、土臭くてとても苦いのを我慢してここ数年毎朝飲んでいた。ところが、肝臓の生薬として知られるこのウコンだが、多量に摂取すると害もあるらしい。

今日は昨日のつながりで4手のためのフランス音楽を引き続き聴いた。

002 003 聴いたのはフランスの二人の女流ピアニスト、ジョワ&とボノーによるエラート原盤の日本コロンビアの初出LP。

曲目は、フォーレの「ドリー」に始まりラヴェルの「マ・メールロア」、ドビュッシーの「六つのエピグラフ」「白と黒で」の4曲

昨日聴いたクリーンよりも、品格と音の美しさでこちらの方が上回っているようだ。

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2008年11月22日 (土)

ワルター・クリーンのドビュッシー

午前中は出勤し今週の残務を片付ける。午後からは娘のピアノの発表会。昨晩の特訓も中途半端に終わり、いささか不安を残しながらの本番となった。

やはり練習不足からの自信のなさが表面化し、最初で躓き普段の力の60%ほどの出来。まぁ過ぎたことはどうしょうもないので、演奏後に良かった部分を褒めてあげた。

今回のシャミナードは先生の選曲だが、曲に救われた部分が非常に大きい。娘の特徴を的確に掴んだ選曲で、他の子の演奏を聴いていても、それぞれの子の資質を見事に生かした曲ばかりだ。たいしたものだ。

このピアノ教室からは、現在ベルリン留学中の日本音楽コンクール一位の海瀬京子さんをはじめ多くの人材を輩出しているが、今日の発表会の最後の部には、国内の大きなピアノコンクールのひとつ、かやぶき音楽堂コンクールで今年2位となった大嶋兄弟が出演した。http://www.eonet.ne.jp/~kayabuki/Concours/con6thJ.html

2008112217410000 かやぶき音楽堂コンクールは2年ごとにおこなわれるピアノデユオのコンクール。出演者の大部分は、音楽大学在学中か卒業し演奏活動をおこなっている人たちばかり。

その中で、普通高校に通う現役の高校一年生大嶋兄弟の入賞はすばらしい。この二人は、小学生の頃から抜きん出いた存在だったが、いよいよ才能が開花し始めたようだ。

曲目は、クレメンティのソナタ、ドヴォルザークのスラヴ舞曲、ドビュッシーの小組曲にミヨーの「ブラジルの女」というもの。

ドビュッシーから聴いたが、以前からの着実な技巧に加え音楽にふくらみが出てきた。なによりも、ピアノを弾くのが楽しくてしょうがないといった気持ちが自然に伝わるのが良い。聴き手を楽しませるツボを心得ているというべきか。

Cdx5078 今日は上品なモーツァルトを聴かせてくれたオーストリアのピアニスト、ワルター・クリーンの引くドビュッシーの小組曲を聴いた。相方は録音当事の夫人のベアトリス・クリーン。

手持ちはVOXのLPでかなり古い頃の録音。穏健でしっとりとしたドビュッシーが聴ける。CDでもフォーレやシャブリエの作品を加えたものが出ていた。

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2008年11月21日 (金)

本日の練習「ラ・ボエーム 1,3幕」

今年は例年よりも冬の訪れが早く、インフルエンザも流行り始めたようだ。

仕事を早めに切り上げ、今月はじめに受けた検査の結果を病院に聞きに行ったところ、前回とは雰囲気が一変。駐車場は満車状態で、病院内は老若男女でたいそうな賑わいだ。風邪をひいている親子連れ、マスクをした老人、そして一番多いのがインフルエンザの予防接種を受ける人たち。

待合室にいるだけで悪い風邪をうつされそうで、無意識のうちに呼吸が細くなる。結果はGPTと尿酸値、悪玉コレステロールが基準値を上回り、しばらく薬を飲むはめに。

2008112119360000 そのまま、病院近くの文化センターへ向かいオケの練習に参加する。今日は中橋先生の指揮で「ボエーム」1,3幕。

しばらく客席でスコアを見ながらオケ全体を俯瞰する。出席率がいまひとつ。だいぶまとまってきたが、未だ自信のなさが演奏に現れている。

家に帰ると上の娘が修学旅行から帰ってきていた。知覧と熊本城に大きな感銘を受けたという。一方、下の娘は明日がピアノ発表会の本番。

P1010547 曲はシャミナードの「オンディーヌ」。美しく親しみやすい旋律のサロン風の洒落た小品。娘の演奏は、6連符の繋がりがどうも不自然で、一夜漬けの特訓となった。

CDで聴いたJacobの演奏は、かなり自由にテンポ揺らした個性的な演奏。これでは全く参考にならない。

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2008年11月20日 (木)

コステラネッツのグリフィス

昨日来の強風は吹き止み、雲ひとつない晴天。本日は溜まっていた代休を取らせていただく。

午前中は畑で汗を流し、午後は今日から期末試験だという下の娘の勉強を見ているうちに、今週はじめから修学旅行で九州に行っている上の娘から電話が入ってきた。昨日の阿蘇は氷点下2度だったという。九州よりも沼津の方がはるかに暖かだ。

P1010558_2 今日は、ロシア生まれのアメリカの指揮者アンドレ・コステラネッツの演奏を聴く。

いわゆる通俗名曲のアレンジを得意としたイージーリスニングの草分け的存在のコステラネッツだが、シリアスな指揮者としても良い仕事を残している。アメリカのメジャーオケのみならず、ベルリンフィルやN響にも客演している。

今日の演奏は、ガーシュインやクレストン、アイヴス、バーバーらの作品を集めた「Spirits of 76」というアルバム。多くの作曲家はコステラネッツと直接かかわりのあった人たちだ。

このアルバムには、36才の若さで夭折してしまったチャールズ・グリフィスの曲が2曲入っている。

一曲はフルートとオーケストラのための「白孔雀」、そしてグリフィスの代表作ともいえる交響詩「フビライ・ハンの歓楽殿」。

ドビュッシーの影響の濃い印象派風の作風の中に漂う東洋的なエキゾティシズムがグリフィスの特徴だろう。

病的な美しさの漂う「白孔雀」に民族的な熱狂で聴かせる交響詩。幾分安手の映画音楽のように聞こえる瞬間もあるにはあるが、2曲とも忘れ去られるのは惜しい佳曲だ。

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2008年11月19日 (水)

K.コルドの「メサイア」

いよいよ寒波到来。昨晩からの強風は一日止まず、本日天気晴朗なれども波高し。

昼間はISOの外部監査のため、市街地から40キロほど離れた戸田地区へ行っていた。兎が跳ねているような白波の立つ、強風下の駿河湾の向こうには雄大な富士山が見える。仕事帰りの夜は完全な逆風となり、自転車のペダルをいくら踏んでも前に進まず難儀。

11時過ぎになり、近くの消防団の詰所のサイレンが鳴り始めた。ちょいと気になり外を見たが火の手は見えない。

P1010558 今日はヘンデルの「メサイア」を聴いた。K.コルド指揮ワルシャワ国立フィルそのほかのオール・ポーランド勢によるポーランド国営会社MUZAのLP4枚組ライヴ。

旧共産体制化時代の製造で、簡素なジャケットに曲名と演奏者名のみの記述というシンプルなもの。おそらくポーランド国内向けのLPだろう。

古色蒼然とした硬く質朴な響きの中に、大編成オケと合唱団、独唱者が一体となった演奏者たちの純で熱き思いが伝わる演奏だ。雄大なハレルヤコーラスと終曲アーメンコーラスの後に響く聴衆の拍手も熱いものが伝わってくる。

YouTubeはリリング指揮のモーツァルト版による「ハレルヤ」

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2008年11月18日 (火)

ディアゴスティーニのヘンデル

昨日は朝から小雨。町内の奉仕作業の後、午後からは、「ラ・ボエーム」を振っていただく中橋健太郎左衛門先生によるオケの練習だった。

文化センター大ホールのステージをオケピットに見立て、机で周りを囲みほぼ全曲を通す。狭く窮屈で出入りもままならない。中橋先生は、新国立劇場や二期会などで経験を積んでいるだけに、さすがに安定感のある棒。

新たな週の始まりは、先週の天気予報に反して暖かな良い天気となった。職場内はまだ暖房は入らぬが、ほど良い暖かさで午後は猛烈な眠気に襲われる。

P1010556 今日は、ディアゴスティーニのThe Classc Collectionシリーズからヘンデルの巻を聴いた。

このいわゆる「910円バッタもんCD付き雑誌」の全容については安田さんのHPに詳しい。http://www.h3.dion.ne.jp/~yasuda/bqcla/nanut/deagostini.htm

多くは正体不明の幽霊演奏家のものだが、時としてビックリするような名演に出会うことがあり、なかなか侮れない。このシリーズのCDは今でもブックオフなどで格安で見つけることができる。

今日聴いたのは、オペラ「ロデリンダ」序曲、5声のソナタ(リッツォ指揮カメラータ・ロマーナ)、チェロとピアノのためのソナタハ長調(チェロはイエルク・メツガーにピアノはディター・ゴールドマン)のほか、、ハープシコード組曲ト長調、オーボエとファゴットと通奏低音のためのトリオソナタ、バスと通奏低音のためのカンタータ「愛の戦い」というもの。

とりとめのない寄せ集めといった印象だが、艶の有る響きと生きの良い「ロデリンダ」序曲と、美しい音色でしみじみと聞かせるチェロソナタが非常に楽しめた。


チェロソナタは4楽章の作品で、おそらくオリジナルは別の楽器のための曲だろう。素晴らしい曲だ。

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2008年11月15日 (土)

ゴロヴァーノフの「シェエラザード」

今日は、 置きっ放しとなっていた自転車を取りに職場へ向かいそのままお仕事。午後から雨となり明日からまた冷え込むようだ。

P1010554 今日はロシアの怪人ゴロヴァーノフの指揮するリムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を聴いた。

ロシアのメロディア音源のbohemeから出ていたCD.オケはボリショイ劇場のオケの1950年録音。カップリングは同じくリムスキー・コルサコフの組曲「サルタン皇帝の物語」

濃厚で骨太の男の音楽。アンサンブルはかなりラフ。ヴィヴラートかけまくりのブラスの絶叫が聴き手を陶酔の境地に誘うと言えなくもないが、ただ煩いだけと取る人もいるだろう。

ヴァイオリンソロをあのダヴィット・オイストラフが弾いているということで有名な録音。オイストラフのソロは瑞々しくも豊麗、さすがにこれ以上のシェラザードソロは他では聴かれない。

このCDはおそらくメロディアの古いSPレコードからの板起こしで、面の変わり目で音質が変わったり、途中で音が切れて一瞬の沈黙があったりする。

P1010555 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に

フルトヴェングラーの1953年録音の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

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2008年11月13日 (木)

「ラ・ボエーム」への道のり

2008111308410000 久しぶりに良く晴れた一日。すっぽりと雪を被った富士が美しい。通勤途中の狩野川の堤防上から携帯のカメラで遠くの富士を写す。

993120972_75 今日は午後から西伊豆の戸田地区へ仕事へ出かける。素晴らしいドライヴ日和、駿河湾から望む富士も見事な姿だ。オフィスに座りっぱなしの日常からたまの外出も良いものだ。

夜はオケの練習で文化センター小ホールで「ラ・ボエーム」の1.2.4幕。

今日はスコアを眺めながらの練習。それほど複雑とはいえないスコアを眺めながら、オペラは単純なパーツひとつひとつの地道な積み重ねであることを痛感。団員一人一人が完成されたパーツになるにはまだまだ道のりは通し。

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ミケランジェリのラヴェル

ここ数日自転車で通勤している。今日は夕方になり雨が降ってきたので、やむなく歩いて帰ることにした。家までの所用時間はおよそ45分。運動不足の身にはほど良い距離だが、道半ば頃に雨が上がる。

最近YouTubeにアップされているさまざまな演奏を見るのが楽しみになってきた。往年の巨匠から、有名無名の演奏家たち。アマチュアの真剣な演奏も面白い。

今日はミケランジェリ、ペルルミュテール、フランソワたちのフランス音楽を楽しんだ。

ラヴェルのピアノ協奏曲は、ミケランジェリ、フランソワ、アルゲリッチらの名演がアップされている。ミケランジェリのものはチェリビダッケとロンドン響という夢の組み合わせで、この映像はかつて、海賊ビデオが高額で出回っていたもの。二人の天才の阿吽の呼吸を見事に捉えた映像だ。

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2008年11月11日 (火)

アルヘンタのオアナ

どんより曇った肌寒い一日。今日はスペインの指揮者、アタウフォ・アルヘンタの指揮するオアナの作品を聴いた。

P1010557 曲は、ガルシア・ロルカの詩による「イグナシオ・サンチェス・メヒアスへの嘆き」とクラヴサンとオーケストラのための協奏曲。フランス・クラブフランセ原盤によるアコールのCD。

オケはパリの演奏者を集めた臨時編成オケのセント・ソリ管、1954年録音

アルヘンタ目当てで購入したCDで、モロッコ生まれのフランスの現代作曲家モーリス・オアナの作品はさほど聴いているわけではないが、この2曲は演奏の良さもあり、比較的わかりやすい曲。ナレータとバリトン付きのロルカの詩に付けた曲は、かなりシリアスで聴き応え十分だが、歌詞がわからないのが残念。

P1010556 もう一枚は、ドビュッシーとゆかりの深かったアンゲルブレシュトのフランス音楽から、ベルリオーズ、ビゼー、ドリーヴ、ラヴェルの作品を集めたテスタメントのCD。

ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」と「ファウストの劫罰 抜粋」はロンドンフィル、他はフランス国立放送管というもの。

ロンドンフィルが、あたかもフランスのオケのような明るくエレガントな響きで聴かせているのが印象的。この録音はフランスでおこなわれている。

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2008年11月10日 (月)

トイブル&ヘッツェルのモーツァルト

朝から冷えてきた。富士山は昨日の雨ですっかり雪化粧。今日は職場にこもりきりの一日。

夜は娘のピアノレッスンの送迎のために、自宅から20分程度の距離にある函南へ。レッスンの間車中で待つのも退屈なので、近くのブックオフで時間をつぶす。

お店では、文庫でも出ている入江相政日記の端本数冊が一冊あたり200円だったりして大いに迷うが、結局見送り750円以下のCDコーナーへ。

P1010555 ここで、エヴィリン・グレニーとサラステその他によるマクミラン作品集ATALYST盤250円。

P1010553 ポニーキャニオンの「音楽の森」シリーズから、ウィーンフィルの首席クラリネット奏者ノルベルト・トイブルの吹くモーツァルトとブラームスの五重奏曲。

メンバーは全てウィーンフィル。登山中の事故で亡くなった名コンサートマスター、ヘッツェルの何種かある同曲録音中最後のもの。

P1010554 同じシリーズからエリザベータ・ステファンスカの弾くモーツァルトのピアノソナタから9,11,15番の三曲。

彼女の母はショパン弾きとして有名なチェルニー・ステファンスカ。この録音は全集からの抜粋でフォルテ・ピアノを弾いている。

この2枚はそれぞれ一枚100円(この手のシリーズものは非常に安い)
この中から、モーツァルトのクラリネット五重奏曲を聴く。

ゲアハルト・ヘッツェルさんが亡くなった1992年の夏、私は三島にあるウィーン国立音楽大学ピアノ科のミヒャエル・クリスト教授の奥様の実家に、家内とまだ幼なかった娘を連れて遊びに行っていた。

日本人の奥様と一緒に来日されていたクリスト教授の、ヘッツェルさんの思い出を語る悲しげな表情が今でも忘れられない。

それぞれの楽器がほどよく溶け合ったまろやかな響きが実に素晴らしい。ヘッツェルの暖かなヴァイオリンを聴いているうちに涙が出そうになってきた。http://www.hetzelianer.com/home/index.html

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2008年11月 9日 (日)

ロジェストヴェンスキーのプロコフィエフ

曇りのち雨、午後から急に寒くなった。本日も一日仕事となり曜日の感覚がズレ始めたようだ。

P1010550 今日はロジェストヴェンスキーのプロコフィエフを聴いた。LP棚から取り出したのは、モスクワ放送響の常任指揮者時代の交響曲全集から第3番と第7番。
ロジェストヴェンスキーの最も良かった時代の録音。難曲として知られる歌劇「火の天使」を題材とした第3番を、明快にして鮮やかにさばく手腕はさすが。第7番は第2版を使用。

P1010553 もうひとつもメロディア音源で、ロシアのシンセサイザー奏者のE・アルテミフによる「メタモルフォーゼ」というLP。

中世のカノン「夏は来たりぬ」から始まり。モンテヴェルディ、バッハ、ドビュッシー、プロコフィエフを経て現代ロシアの作曲家マルティノフまでの作品をモーグ・シンセサイザーで演奏したもの。

富田勲の亜流で才能の閃きが感じられない。ドビュッシーの作品は、トミタと比べると著しく聴き劣りがする。買うんじゃなかった。後悔してます。

P1010559 P1010558 P1010557 沼響のHP聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、フルトヴェングラーの1943年ライヴの感想をアップしました。

http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

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2008年11月 8日 (土)

バルトークのスカルラッティ

今日は朝から雨。北海道は吹雪だという。冬はすぐそこまでやってきている。

今日はバルトークの弾くピアノ演奏を聴く。生前はリスト直系の弟子でありピアニストとして名高かったバルトークのピアノ。録音も自作を中心にかなりの数が残っている。

P1010554 まず聴いたのは息子のピーター・バルトークによる録音から、スカルラッティのソナタやリスト、そして自作を集めたアルバム。

最後にバルトークの肉声が入っている。スカルラッティの校訂もおこなっているバルトークだが、この演奏は現代聴かれるテンポよりも圧倒的に速い。

P1010555 この中の「トランシルバニアの夕べ」「熊踊り」はかつて日本コロンビアからでていたものと同じだろう。

バルトークのピアノはさすがに達者なものだが、リストの多くの弟子に共通したヴィルトゥオーゾタイプのテクニシャンとは異なるようだ。

バルトークの声はシャイで優しい女性的なもの。

YouTube は、バルトーク自らが弾く「ルーマニア民族舞曲」

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2008年11月 7日 (金)

カラヤンの「ラ・ボエーム」

職場の健康診断で気になる結果が出たので、昨日は代休を取り、掛かり付けの内科医で検診。血液検査や超音波エコー、エトセトラ。
結果は、胆石が見つかり脂肪肝も発覚するという惨憺たる結果に。尿酸値も基準値を超えているという。典型的生活習慣病の結論となり「このままでは大変なことになりますよ」と脅されて肩を落として帰宅。

本日出勤すると、昨日休んだツケで机上は書類と付箋の山。緊急の案件から優先的に処理するうちにあっという間に3時を回ってしまった。

今日は市民文化センターで隔月におこなうディスクコンサートの日。同じ建物内で仕事に絡んだセミナーがあり、そちらに顔を出した後に会場に向かう。

Soleil0305img485x4601218920285w5jxn 今回は、昨年から連続しておこなっていたカラヤン特集の一環として、1965年のスカラ座の「ラ・ボエーム」をLDで上映。

今から40年前の映像でかなり古さが感じられるものの、フレーニが世に出るきっかけとなった30歳の初々しいミミが聴きもの。口パクのオペラ映画なので、臨場感不足は否めないが、カラヤンの精密な伴奏ともども上質なオペラを堪能。

筑紫哲也さんが亡くなった。高校の先輩であり、仕事絡みで一度だけお会いしたことがあった。長身でダンディ、柔和な笑顔が素敵な方だった。ご冥福をお祈りします。

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2008年11月 5日 (水)

フルネ逝く

朝から4つの会議漬けでいささか疲労気味。仕事は今年度の二つの大きなプロジェクトの中の一つが進行中。予期せぬトラブルは多々あるものの、ひとつひとつクリアしつつ着実に前進あるのみ。週のうち一日休めれば良しとしよう。

フランスの名指揮者ジャン・フルネ逝去、享年95歳。

ひところは毎年のように来日してくれ、本物のフランス音楽を聴かせてくれた。

フルネを始めて聴いたのは、「魔法使いの弟子」その他のフランス音楽の夕べ。都民のためのファミリーコンサートで1500円の入場料だった。
フルネが振ると、オケの音が高い品格に満ちた独特の柔らかな音色に変貌する。 このとき聴いた、前橋汀子をソリストを迎えたショーソンの「ポエム」神秘的な音は今でも忘れられない。

アンゲルブレシュトの使っていたスコアを使用していたドビュッシーの「海」、ガラガラのサントリーホールで聴いた、オールショーソンプロ。 フロラン・シュミットの「サロメの悲劇」やモーツァルトのジュピターなどなど。

来日するたびに聴きに行ったので、悔いはないが、とうとうこの日が来てしまったという思い。

620 今日は、フルネの放送録音集成CD8枚組+DVDから、「海」と「ラ・ヴァルス」のDVDを観る。

「海」はフルネの指揮姿のみ、「ラ・ヴェルス」は踊り子の影絵を挿入したりした実験的なモノクロ映像のフルネ若き日の記録。

393 そして4種の録音があるフォーレの「レクイエム」。ネクトゥー版を用いたオール日本人キャストでの演奏。

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2008年11月 4日 (火)

アンドレーエのブルックナー

自転車通勤の日々。朝は肌寒いが、厚着にすると職場に着いた時に汗がどっと噴出。仕事が終わり、暗い夜道をキーコキーコとペダルを踏んでいると空しい気持ちになってきた。明日から車にしようかな・・と悪魔の囁き。

P1010551 今日はブルックナーを聴いた。スイスの指揮者フォルクマール・アンドレーエ指揮ウィーン響による交響曲第一番。久しぶりに聴く曲だ。

ブルックナーを得意にしていたというアンドレーエだが、録音はあまり残っていない。何故か第1番には2種の録音があり、ウィーン響との録音は、1953年録音でリンツ版を使用。もう一枚は1950年のトーンキュンストラー管を振ったライヴがあり。こちらはウィーン版。
ブルックナーでは、ほかに第4番のライヴがあるくらいだ。

同世代のシューリヒトやクナッパーツブッシュの巨大なブルックナーと比べるのも酷だが、演奏は淡々として穏健。平々凡々な出来。オーストリア、アマデオのLP。

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2008年11月 2日 (日)

シャミナードの「オンディーヌ」

天気は良いが朝晩冷えてきた。巷の三連休とは無関係に今日、明日は出勤。

帰宅したらHMVからCDが届いていた。

543 今回は3点。チェコの名指揮者、カレル・アンチェル指揮チェコフィルによるスメタナの「わが祖国」全曲。1968年「プラハの春」の開幕コンサートの記録。チェコのRADIO SERVISから出ているCD.

チェコの自由化運動が最高潮となっていた1968年5月のライヴ。

この僅か3ヵ月後にソ連率いるワルシャワ条約軍がチェコに侵攻、チェコ全土はソ連の占領下に置かれ自由化運動は頓挫。たまたま海外で客演中だったアンチェルはそのまま亡命したという、まさに歴史的なコンサートの記録。 DVDで全曲映像も出ている。

850 山田一雄指揮と日本フィルの「展覧会の絵」、ハイドンの「時計」その他の日本コロンビア盤CD。

これは40年前に教材用として録音されたもので、このLPを長い間探し求めていたのだが、今回正式にCD化されたもの。

P1010547 Perter Jacobsの弾くシャミナードピアノ曲全集から第一巻。イギリスのHeliosから出ているCD.

この中の「オンディーヌ」を娘が発表会で弾くことになり、ようやく探し出した音源。

フランスの女流作曲家シャミナードの曲は、今では愛らしい「フルートのためのコンチェルティーノ」が演奏されるくらいだが、作曲者の生前は、サロン風のピアノ曲で世界的に有名だった人だ。

200曲におよぶピアノ曲や歌曲、大規模な舞台作品に至る膨大な作品があり、合唱付きの大作「劇的交響曲アマゾネス」なんてのもある。

「オンディーヌ」は同名のラヴェルの曲のような凄みはないが、4分弱のサロン風の美しい作品。

Be71954s P1010549 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」にフルトヴェングラーの1954年ライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

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2008年11月 1日 (土)

本日芋煮

本日はお休み。日中汗ばむほどの良い天気となった。来る冬に備え、物置から暖房器具を引き出した後、先日スズメバチの襲撃で中断していた柿を収穫したりして過ごす。

Leaflet_tcc1262 木曜の練習は、小ホールで第一幕からの通し練習だったが、第4幕の始めで時間切れとなってしまった。「ラ・ボエーム」への道のりはまだまだ遠し。来週はいよいよ中橋先生の登場だ。

そして金曜は、いつもの4人でいつもの場所での飲み会。前回、会のネーミングを考えることになっていたが、うっかり失念。

一次会の割烹「はちまき」のメニューは、庄内から取り寄せたという「からとり芋」を使った山形名物芋鍋。

大きめの芋と長ネギに豚肉。ちらほらと舞茸の姿も見える。野趣ある郷土料理でこれはうまい。いよいよ鍋の季10036529815_s 節の到来だ。お酒は、前回と同じ蕎麦焼酎「吉兆雲海」。

そして二次会はいつもの場所で、今回は珍しくカラオケを楽しみ。時計が12時を回ったところで解散。お酒はワイルドターキーをハイボールで。

この芋煮の味が忘れられず、今日の夕食にこの芋煮を再現することにした。

Img10081885240 近くのスーパーで食材を調達。

さすがに「からとり芋」は見当たらず似ている「えび芋」にしようかとも思ったが、高かったので普通の里芋にした。宮崎産で一袋198円。その他豚肉と長葱、舞茸、こんにゃくを購入。

ダシもちゃんと取り味噌で味を付け、冷蔵庫にあった油揚げを加えるなどのバリエーションを利かせて出来上がり。
なかなかいける味に仕上がり、最後にウドンを入れるなどして家族にも好評。里芋の皮むきがめんどうだが、これからも時々やってみよう。

P1010538 芋煮とウドンの後はハイドン。ルカーチ指揮するハンガリー国立管による交響曲第101番「時計」。

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