フルネ逝く
朝から4つの会議漬けでいささか疲労気味。仕事は今年度の二つの大きなプロジェクトの中の一つが進行中。予期せぬトラブルは多々あるものの、ひとつひとつクリアしつつ着実に前進あるのみ。週のうち一日休めれば良しとしよう。
フランスの名指揮者ジャン・フルネ逝去、享年95歳。
ひところは毎年のように来日してくれ、本物のフランス音楽を聴かせてくれた。
フルネを始めて聴いたのは、「魔法使いの弟子」その他のフランス音楽の夕べ。都民のためのファミリーコンサートで1500円の入場料だった。
フルネが振ると、オケの音が高い品格に満ちた独特の柔らかな音色に変貌する。 このとき聴いた、前橋汀子をソリストを迎えたショーソンの「ポエム」神秘的な音は今でも忘れられない。
アンゲルブレシュトの使っていたスコアを使用していたドビュッシーの「海」、ガラガラのサントリーホールで聴いた、オールショーソンプロ。 フロラン・シュミットの「サロメの悲劇」やモーツァルトのジュピターなどなど。
来日するたびに聴きに行ったので、悔いはないが、とうとうこの日が来てしまったという思い。
今日は、フルネの放送録音集成CD8枚組+DVDから、「海」と「ラ・ヴァルス」のDVDを観る。
「海」はフルネの指揮姿のみ、「ラ・ヴェルス」は踊り子の影絵を挿入したりした実験的なモノクロ映像のフルネ若き日の記録。
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