「ラ・ボエーム」独逸語版
完治したと思っていた風邪は思いのほか長期化し咳が止まらない。いよいよ寒波到来、朝から冷えた。今日は出勤し、いよいよプロジェクトの大詰めへ突入、昨年来の議事録やら契約書その他の最終チェックで一日が終わる。
火曜日に上京した折りに渋谷のレコファンに久しぶりに寄ってみた。新入荷コーナーには比較的珍しいものが多かったが一枚当たりの単価は比較的高め。
今回は多少ゲテモノも多く、一枚はベルリオーズにも注目された19世紀前半のアメリカの作曲家ゴッチョークの交響曲第1番「熱帯の夜」、第2番「モンテヴィデオ」にオーケストラとバンドとキャノン砲のための行進曲その他のターナバウト盤LP.演奏はアドラー指揮のベルリン響。
大ヴァイオリニスト、D.オイストラフ指揮のマーラーの交響曲第4番メロディア盤。ソプラノはヴィネシスカヤが歌っている。物乞いをする子供たちのレコードジャケットが不思議。
ブラームスと親交があったG.プリューガーによるリストの「ハンガリー狂詩曲第1番」、L.ルードウィッヒのサンサーンス「死の舞踏」、幻の指揮者ボルサムスキーの「火の鳥」組曲、ローターのシャブリエなどにベーム&ウィーンフィルによる「こうもり」序曲が入った珍な一枚。ウラニアのLP。タイトルは「Music under the stars」。
ステレオ初期にグリーグの素敵な録音を残した、イギリスの指揮者ジョージ・ウェルドンがバーミンガムシティ響を振ったグリーグの「ペールギュント第2組曲」、「ノルウェー舞曲」のコロンビア・アントレシリーズのLP。
カップリングはイギリスの作曲家E.ジャーマンの「ヘンリー8世」組曲その他。
N.マリナーやマンロウの師、サーストン・ダートがボイドニール管を振った「シェークスピア時代の舞曲集」オワゾリール盤。
カール・ハース指揮ロンドン・バロックアンサンブルによるR.シュトラウスの13管楽器のための組曲その他のティチクのPye盤。
同じようなジャケ写真で、アメリカのホルン奏者R.Schabergという人が吹いているベートーヴェン、アドラー、ヒンデミット、アドラーらのホルンソナタを集めた米コロネット盤。
コステラネッツがニューヨークフィルを振ったガーシュインの「ポーギとベス」のベネット編曲コロンビア盤。
イタリアの名指揮者、ガリエラ&フィルハーモニア管によるイタリアオペラ間奏曲集英EMI盤。
ダブリ買いを承知で購入したのがトマジの「12のコルシカの歌」IPG盤。数多くの合唱ファン達が捜し求めているこの稀少盤が780円。
独逸国内で数多く出ていたイタリアオペラの独逸語版ハイライト中の一枚で、「ラ・ボエーム」ハイライト、ETERNAのLP.
指揮はイタリアの名匠A.エレーデによるベルリン国立歌劇場。
エレーデは、イタリア歌劇団の日本公演でデルモナコらと組んだ「オテロ」などの名演で名高いが、ワインガルトナーやフリッツ・ブッシュといった独系の大指揮者の薫陶を受けている。
この盤のミミはローレンガー、ムゼッタはシュトライヒ、そしてマルセルはフィッシャー・ディースカウという豪華なもの。
独逸語で歌われているが違和感は全く感じられない。エレーデの劇的にして強靭なカンタービレも健在。歌手陣も全く見事なものだ。
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