カレル・シェイナの「呪われた狩人」
曇り夜から雨。昨晩は、黒人初の米大統領という歴史的イベント、オバマの大統領就任式などを途中まで見ていて夜更かししてしまった。
朝の民放ニュースで紹介された国会の予算審議の模様では、首相と野党の長老議員が漢字の読みかたの応酬をやっていた。この番組は、有名キャスターが過度に面白おかしく取り上げすぎる傾向はあるものの、二人の国会議員の次元の低いやりとりを見ているうちに情けなくなってきた。
若き大国のリーダーに比べ、わが国の首相のなんとも見劣りがすることよ。
今日はチェコの指揮者カレル・シェイナがチェコフィルを振ったフランクを聴いた。曲は交響詩「呪われた狩人」。
チェコ・スプラフォンのモノラル10吋盤で、カップリングはデユカスの「魔法使いの弟子」というもの。
チェコフィルの首席コントラバス奏者から指揮者に転じたシェイナは、ターリッヒ、クーベリック、アンチェル時代のチェコフィルの全盛期を副指揮者としてチェコフィルの土台を下から支え続けた影の功労者だった。
嚠喨と吹き鳴らす冒頭のホルンの深い響きに続くフルオーケストラの壮大な響き。
このフランクは、シェイナが歴代の首席指揮者たちに引けを取らない名指揮者だったことを証明する大変な名演だ。
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