テレマン、カノンによる二本のフルートのためのソナタ
職場で風邪とインフルエンザが流行中。どうやら今年の風邪は長引くらしく、仕事熱心?な職員が完治せぬまま出勤し、周囲にウイルスをばら撒いて被害を広めているようだ。 今日はベルリンフィルの首席ホルン奏者、バボラークの吹くバッハを聴いた。
無伴奏チェロ組曲第4,5番と、無伴奏フルートのためのパルティータをホルンソロ用に編曲したもの。OctaviaのCD。
前作の1~3番までの3曲の録音を聴いた時には、巧みなブレスと完璧な技巧にたまげたものだ。
このアルバムも、どの音域でも太い音色と均一な音圧で完璧に吹き切っていて聴いていて呆然となる演奏だが、前作を含めて、同じ管楽器のために書かれたパルティータが一番感銘深い。 この演奏を聴いていて原曲のフルート版が聴きたくなった。レコード棚から取り出したのはランパルの吹くエラート原盤による「バッハフルートソナタ全集」LP2枚組。
今では疑作とされる曲も含めて8曲が収録された今から30年ほど前に購入した懐かしいアルバム。
滑らかで煌びやかなランパルの音色に酔っているうちに、さらに若い頃のランパルを聴く。 曲はテレマンの「二本のフルートのためのカノンによるソナタ作品5の4」で、ランパルとラリューによるエラートのモノラルLP。
実に素晴らしい名曲。
一番フルートに絶妙のタイミングで入ってくるラリューのフルートが印象的。バッハとは異なり、柔らかくも素朴な音色でしみじみ聴かせる味わい深い演奏だ。
こちらはさらに古いレコードで、ジャケットの底も抜けてしまった。
沼響のHPのコラム、「ベートーヴェンの7番を聴く」にイッセルシュテットのステレオライヴの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi
連載46回目
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