シッパーズのS.バーバー管弦楽曲集
朝、障子窓を開けると本格的な雪、薄明るい曇り空に湿った大粒の雪が乱舞している。ほんの三日前に最高気温25度を超えたことを思うと、突然数ヶ月前にタイムスリップしたような感覚。
この雪も9時前には止み午後は晴天となった。裏山の頂にうっすら積もった雪もたちまち溶けていく。
仕事を終え帰ろうとすると、職場の片隅がなにやら不穏な雰囲気。どうも女性係長がベテラン古手の女性職員数人の突き上げにあっているようだ。無視して帰るわけにもいかず、双方の言い分を聞いてみる。
感情的な部分もなくはないが、どちらも仕事熱心なあまりの口論なのでよしとしよう。何とか収めたら帰りが遅くなってしまった。
本日は、アメリカの指揮者トーマス・シッパーズのS.バーバー作品集を聴く。米オデッセイのLPで高校時代からの愛聴盤だ。
有名な「弦楽のためのアダージョ」、「メディアの瞑想と復讐の踊り」、「悪口学校」序曲、「オーケストラのためのエッセイ第一番」の4曲を収録。
今でもCDで現役の名盤。
沼津の姉妹都市カラマズー出身のシッパーズは、バーンスタインの次の世代を代表する逸材だったが、ガンのために47歳の若さで逝ってしまった。
「弦楽のためのアダージョ」のモダーンな叙情、「メディア」で聴かれるやるせない官能と壮絶なクライマックスとの対比。品格漂う「エッセイ第一番」。
いずれも猛者揃いのニューヨークフィルを見事にドライヴした、シッパーズの傑出した力量を十二分に証明するに足る名演。
沼響のHPの聴き比べ「ベートーヴェンの7番を聴く」にスタインバーグの演奏の感想をアップしました。
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