デルヴォーの幻想交響曲
本日風もなく良く晴れた一日。
家でゴロゴロ過ごすのも能がないので、久ぶりに裏山に登ってみた。裏山は、通称沼津アルプスと呼ばれるハイキングコースの一部になっている。http:// 標高が低い割には起伏が大きく景色も良いので、中高年の手ごろなハイキングコースとして、休日には都心あたりからツァーを組んでリュックをしょった人たちがゾロゾロと家の近くの道を歩いているのを見かける。
今日もリュックを背負った老若男女が100人以上ゾロゾロと登ってくる。全部のコースを回ると5時間はかかるので、通称象山と呼ばれる徳倉山の頂上だけにしておいた。我ながら軟弱。 一汗かいて小一時間ほどで家に帰る。
今日は、フランスの指揮者、ピエール・デルヴォー指揮の幻想交響曲を聴いた。
EMIジャパンから出ているCDで、オケはデルヴォーと係りの深いコロンヌ管。確かデルヴォーの父親はこのオケのトロンボーン奏者だったはずだ。
幻想交響曲を聴くのは、5年ほど前に集中的に聴き比べた時以来。あの時はもう一生聴くことはないだろうとまで思ったが、当時このデルヴォー盤がどうしても入手できなくて、以来気にはなっていた。
これは非常に良い演奏だ。1962年のライヴとはいえ、観客の存在感はほとんどない。カラフルな音色と適度にラフなオケのアンサンブルがベルリオーズの怪奇性をうまく引き出している。
クリュイタンスとミュンシュという二人の大指揮者の幻想交響曲録音が同じEMIから出ていたために、LP時代に国内で出ることはついになかったが、デルヴォーの芸風を知るのに絶好の一枚。
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