ドゥダメル指揮のベネズエラ・シモン・ボリバル・ユースオケ
雨のち曇り。今日は、先週録画しておいたNHK教育放送の「芸術劇場」から、ベネズエラの若手指揮者グスタヴォ・ドゥダメルの演奏を聴いた。 プログラムの前半は、「ベネズエラ・シモンボリバル・ユースオケ」の来日公演から「ダフニスとクロエ」第2組曲とチャイコフスキーの交響曲第5番、アンコールの「ウエストサイドストーリーからマンボ」、ヒナステラの「エスタンシアから終曲」、そして後半はベルリンフォルのヴァルトヴイーネコンサート2008から年米の音楽を集めたもの。http://
ドゥダメルは現在28歳。既にウィーンフィル、ベルリンフィルに客演し、現在エーテボリ響の首席指揮者であり、この秋からロスアンゼルスフィルの音楽監督に決まっているという俊英。
ベネズエラのオケは、1991年にベネズエラ国立シモンボリーバル響が既に来日していた。当時NHKで放送されたその公演を見ていて、世界的な水準に達しているオケの高性能さに驚き、生き生きとした躍動感溢れる音楽に新鮮な感動を覚えたのが印象深い。
今回この番組を見て、ベネズエラが「エル・システマ」という貧困層の子供達のために国を挙げての音楽教育にかなり以前から取り組んでいて、最近目覚しい成果を上げていることを初めて知った。
現在2600万人のベネズエラの人口のうち、実に30万人のこどもたちがこのオケ活動に参加しているという。楽器は無料貸与。放課後の4時間を練習に当てているという。17歳にしてベルリンフィルのコントラバス奏者となったE.ルイースもここの出身だ。ドゥダメルもこの教育を受けている。 昨年来日したユースオケはその選抜メンバー。エネルギッシュでパワフル、音楽を心から楽しんで知るひたむきさがストレートに伝わって来て感動的だ。
「ダフニスとクロエ」の夜明けの出だし部分、ヴィオラが奏でる熱いほどの共感に満ちた若者達の演奏を聴いていて、熱いものがこみ上げてきた。
20型?4管の巨大編成のオケから若いエネルギーが迸るチャイコフスキーも、ホットな快演だ。
時には立ち上がり、派手なパフォーマンスで盛り上がるアンコールの「マンボ」とヒナステラは見ていて実に爽快。久しぶりに良いものを視た。
YouTubeは、その来日公演から、エキサイティングなアンコール
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