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2009年3月 2日 (月)

フォスターのエネスコ

3月に入り春の訪れを実感する暖かな一日。

ルーマニアの偉大なヴァイオリニスト、ジョルジュ・エネスコの作曲家としての作品を聴く。

あのド派手なルーマニア狂詩曲が、峻厳なバッハの演奏を残したエネスコとどうも結びつかない。深い精神性が感じられるエネスコの弾くヴァイオリン演奏と、作曲家としてのエネスコの作品との間には、いつも大きなギャップを感じてしまう。

P1010612 今日聴いたのは、アメリカの指揮者ローレンス・フォスター指揮のモンテカルロ歌劇場のオケによるエネスコの交響曲第1番と2番。EMIのCD

フォスターはアメリカ生まれだが、両親がルーマニア人であったためか、エネスコの主要な作品のほとんどの録音をおこなっている。

確かN響に客演したときも、交響曲第1番を定演で取り上げたはずだ。(お客は入ったのだろうか?)

ラフマニノフの交響曲とほぼ同時期の作品で、いわゆる遅れて来たロマン主義、民族派に属する典型的な作品。盛大なファンファーレで始まる第2番などなかなかカッコいい。が後が続かない。聴いていて退屈してきた。

フォスターの指揮は手馴れた老練な出来で、ルーマニア人のマンデールの演奏に比べてもずっと良い。

P1010613 同じフォスターのエネスコで、エラートへの録音の管弦楽組曲も聴いた。

民族的な色濃いこちらの方が素直に楽しめる。

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