静響を聴く
今日は杉山病院創立記念コンサートのチケットをいただいたので、午後から沼津市民文化センターへ。 堤俊作指揮の静岡交響楽団によるコンサートで、ソプラノは富士市在住の山口和香、ピアノは藤井香織が出演。
曲目はガーシュインの「ポーギとベスからキャットフィッシュロウ」組曲と「ラプソディ・イン・ブルー」、そして「火の鳥」〈1945年版)というもの。
会場に着くと開演30分前だというのに外まではみ出そうなほどの長蛇の列。
静響は県内唯一のプロオケ。http://www.shizukyo.or.jp/index.html
創立20年ちょっとの地方オケで、東京にも近いという中途半端な立地が災いして、集客にはかなりの苦労があるのだろう。
今日は、前売り一般1500円、学生500円という手頃さが受けて、さほどポピュラーな曲目でもないが8割ほどの入りとなった。
編成は2管だがかなり客演奏者が多く、ゲストコンマスは東響をはじめ、国内の数多くのプロオケのコンマスを歴任した深山尚久氏。 要所要所にはN響や読響からの助っ人の顔もチラホラ見える。
前半のガーシュインはいずれも軽くサラサラとした演奏。 後半の「火の鳥」も含めてもう少しパンチが欲しい。
「火の鳥」は1945年版とはいえ、1919年版とオーケストレーション上ではさほどの差はない。 これは、どうしても昨年三島で聴いた仙台フィルの演奏と比べてしまう。
同じ地方のプロオケだが、アンサンブルの練れ具合、ソロの実力ともども創設30年を超える仙台フィルとのキャリアの差は大きい。
とはいえ、丁寧にひとつひとつ音楽を創り上げて行く姿勢は気持ちのよいもの。アンコールの「マイフェアレディ」のヴィヴィッドな演奏は、さすがにプロの技。
というわけで、帰宅後聴いたのはロバート・ラッセル・ベネット編曲の交響的絵画「ポギーとベス」と同じくベネットの編曲の「マイフェアレディ」組曲をスタインバーグ指揮のピッツバーグ響の演奏。
ゴージャスでゴキゲンなフルオーケストラ絵巻が展開。
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