ツェルネッカのショパン
通勤帰りのバイクを飛ばす頬に当たる風に湿り気を感じる夜。明日から雨の模様。
先週の末から下の娘がお腹の不調を訴え、月曜に自分が通う主治医に連れて行った。診断はウイルス性腸炎。
翌日には快方に向かったが、今度は上の娘がダウン。
腹の不調に加え、39℃を超える発熱でまたもや通勤前に同じ医院へ連れて行く。診察室に娘と一緒に入ると、一瞬お医者さんの目が点となった。
「何か家族で食べたのですか?」「・・・・・」自分と家内はピンピンしている。
上の娘は重症で、結局三日も学校を休むはめになってしまった。
本人は日曜に吹奏楽部の定期演奏会を控え非常に焦っている。学生指揮者として数曲の指揮を振らねばならず、しかも今回はN響の元首席フルート奏者の小出信也さんhttp://
まだ全快ではないが、やむなく今日は病院で点滴を打ち学校に連れて行くことにした。
10時過ぎに自分が帰宅後、様子を見に部屋に行くといつもと変わらぬ元気な様子でまずは安心。
昨日はオケの練習日。トレーナーの高橋先生の指導の最終日で、シベリウスの第3、第4楽章。
穏やかな表情で進めながらも、ここぞのポイントは妥協しない高橋先生の指導。
ホルンパートは、第4楽章後半の難所で捕まり何度も繰り返し指導を受ける。頭では判っているのだが技術がどうも追いつかない。やはりトシなんだろうか。 今日は、デ・アゴスティーニその他のバジェットプライスのCDによく見かけたスロヴァキアのピアニスト、イダ・ツェルネッカのショパンを聴く。
20年ほど前に、今は撤退してしまった沼津長崎屋の店頭ワゴンで見つけたGolden Master Seriesの一枚で、ショパンのピアノ協奏曲第一番。
伴奏はリヴォル・ペシェク指揮のスロヴァキアフィルというもの。購入価格は900円くらいだったが、当時は格安だった。
豪快で華麗なる音色。第二楽章の気品のある歌心も素晴らしい。バジェットプライスのCDのために注目されていない演奏だが、微妙に揺れていく独特のルバートに強烈な個性と説得力の感じられるショパンだ。
ツェルネッカは、2004、2008年のショパンコンクールの審査員。
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コメント
http://kechikechiclassi.client.jp/chopinpcon1cer.htm
チェルネッカって、そんなに著名なピアニストだったんですか!知らなかった。コレ、なかなか立派な演奏です。当時は900円でも充分安かった・・・
投稿: 林 侘助。 | 2009年4月25日 (土) 23時26分
ツェルネッカというピアニスト、只者ではないっす。
http://zongora.webma.hu/en/COMPETITIONS_EVENTS_Held_Events_2008.html
デ・アゴスティーニで聴けるメンデルスゾーンも名演ですぞ。
投稿: 山本晴望 | 2009年4月26日 (日) 00時26分