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2009年5月31日 (日)

ナウモフのドビュッシー「忘れられた映像」

涼しげな日曜日の朝、才能教育研究会が出していた教材用のLPをBGMとして流しながら、ノンビリと音楽部屋の片付けなどをする。

P1010659 スズキメソードのごく初級のピアノ曲を集めたものを小林道夫が弾いている。
世界的な伴奏ピアニストとしてフルニエ、ニコレやフィッシャー・デースカウとの共演の実績を持ち、バッハの名演奏家でもある小林道夫が弾くと、「ちょうちょ」や「ぶんぶんぶん」といったピアノの習い始めの子が弾くような曲も格調高く響いてくる。

「アンナ・マグダレーナ・バッハのための小曲集」からの数曲やモーツァルトのK.2のピアノ曲もよい演奏だ。

P1010646 夜はエミール・ナウモフの弾くドビュッシーを聴く。フォーレの「レクイエム」のピアノ編曲や「展覧会の絵」のピアノとオーケストラの版の編曲などの一風変わった盤歴のあるナウモフ。

掴み所のないピアニストでとりわけ好きなピアニストではないが、ナディア・ブーランジェの弟子ということで気にはなっている。

このドビュッシー、プーランク、フォーレなどの作品を集めたCDも、ドビュッシーの生前は発表されず1977年にようやく出版された「忘れられた映像」から始まり、フォーレ、プーランクを経て自作で締めくくるという凝ったもの。

無機的で硬質な音、どこかブラックな趣の漂うナウモウのピアノ。軽妙で洒落た曲であるはずのプーランクにも、ある種の陰りのような闇がある。
YouTubeはナウモフの弾くバッハ

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