ケルテスの「ハーリ・ヤーノシュ」
まぁ今週もいろいろあったが、月日は無常に過ぎていく。親に似てノンキな娘たちもようやく受験を意識し始めた様子。 イシュトヴァン・ケルテスのコダーイ、音楽劇「ハーリ・ヤーノシュ」を聴く。ケルテスには有名な組曲盤の録音(1964年録音)もあるが、聴いたのは1968年の全曲録音からのハイライツ盤。
オケは組曲盤と同じロンドン響だが歌手はブタペスト歌劇場の歌手たちが歌っている。
曲は、ほぼ組曲に収められている曲を中心にセレクトされたもの。
聴き進むうちに、これは全曲を聴くべきだという思いが非常に強くなってきた。、
ハンガリー民謡に基づいたユーモアとペーソスに溢れた聴き慣れた旋律も、歌が入ると俄然印象が異なってくる。組曲は、この傑作の魅力の半分も伝えていない。随所で響くハンガリーの民族楽器ツィンバロンの音も楽しい。
ケルテスの演奏はダイナミックで、ときおりホロリとさせるような哀愁に満ちた優れもの。組曲以上の名演だ。
YouTube はブタペスト歌劇場による「ハーリ・ヤーノシュ」。
ソプラノは名歌手エヴァ・マルトン。マジャール語でしみじみと歌われている。
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