フォイアマンのドヴォルジャーク
夏のような暑さ。気温が上昇するにつれ蚊も出てきた。先週までストーヴの厄介になっていたことを思うと嘘のような一日。仕事は予想外のトラブル続きで今日も休めず。
今日は今回ドヴォルジャークで競演する林峰男先生の師、斎藤秀雄がベルリン留学中に師事したエマヌエル・フォイアマンのチェロを聴く。
フォイアマンはカザルスの次の世代のチェリストで、16才でケルン音楽院の教授となった天才チェリストだが、活動の最盛期に腹膜炎で急逝してしまった。まだ39歳の若さだった。
今日聴いたのは、ドヴォルジャークのチェロ協奏曲。亡くなる半年前のカーネギーホールでのライヴで、レオン・バージン指揮のナショナル・オーケストラル・アソシエーションの伴奏。
20年前にニューヨークのリンカーンセンター・ライブラリーに保管されていたアセテートディスクからCD化されたもの。
速いテンポで駆け抜ける演奏に、貧弱な録音からもファイアマンの驚異的なテクニックの片鱗が十分垣間見える。この美しく張りのある伸びやかな音は、金曜日に聴いたファイアマンの孫弟子にあたる林先生の音に似ていると思う。
ドヴォルジャークのチェロ協奏曲を良い録音でもう一枚。ハンガリーの偉大なチェリスト、ミクロシュ・ペレーニの演奏で。
こちらは15年ほど前に日本コロンビアが出したレーザーライト社原盤のCDから。伴奏はイヴァン・フィッシャー指揮のブタペスト祝祭管。
ペレーニは、70年代半ばにFMでラロとハイドンのチェロ協奏曲を聴いて感動して以来のお付き合い。こちらも凄い演奏だ。
沼響HPの聴き比べコラム「シベ2を聴く」に、ストコフスキーのBBC響とのライヴの感想をアップしました。
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