ローターの「エロイカ」
昨晩は現在地元の大学で教鞭を取られている、かつての上司と軽く一杯やりながらの食事。
定年後の人生を非常に有意義に生きられていて、今でも常に新しい分野に挑戦している姿勢に頭が下がる。今回は先方から誘っていただきました。いろいろと気にかけていただきアドバイスもいただいた。感謝。
今年は、昨年撒いた種が少しずつ実を結び始める大切な年だが、なかなか思うとおりにいかないものだ。今日は一日仕事となり帰宅は8時過ぎ。明日も出なければならぬ。 今日は久しぶりにベートーヴェンを聴いた。取り出したのはドイツの指揮者、アルトゥール・ローターの「エロイカ」。
ドイツのオペラハウスを主な活躍の場としていたローターの名は、今では最古のステレオ録音の指揮者http://www.geocities.jp/shumijinn/germanstereo.html
でくらいしか語られることがなくなってしまった。
この「エロイカ」60年代に出た日本コロンビアのLPで、オケはベルリン交響楽団となっている。Europaiser phonoklub原盤の、おそらく低予算で録音された家庭名曲集の類の録音だろう。
ローターのベートーヴェンでは第九の録音もあり、手堅いようでいて楽譜の細部に手を加えた、面白い演奏だったのが印象に残っている。
この「エロイカ」の演奏は速いテンポの緊張感に満ちたもの。第1楽章後半で段階的にぐいぐいとテンポを上げていく小気味よさ。第2楽章のクライマックスのホルンの雄大な響きには「おぉ!」と思わず声を上げてしまった。
さらにこの「エロイカ」は第九以上に譜面に手を加えていて、特にホルンが木管と重なる部分が多く、終楽章の終結部の木管の細かな音型をそのままホルンに吹かせていて、聴いていて思わずのけぞってしまった。
50年近く昔の演奏だが、音は立派なステレオ録音。 沼響HPの聴き比べコラム「シベ2を聴く」に、ベルグルンドの3回目の全集録音。ヨーロッパ室内管との演奏の感想をアップしました。
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