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2009年6月20日 (土)

マタチッチのヤナーチェク

本日お休み。日中は天気も良く多少は暑いが比較的快適。
夜になって、何をしたか思い出せないほど何もしなかった一日。 こんな日もあってよいだろう。

今日は、村上春樹の「1Q84]で紹介され、一躍注目されているヤナーチェクの「シンフォニエッタ」を再び聴く。

P1010671 演奏はN響の名誉指揮者だった巨匠マタチッチ指揮するザグレブフィル。
マタチッチはN響でも「シンフォニエッタ」を振っていて、かつてテレビで見た名演は未だ印象に残っている。

聴いたのはザグレブフィルの自主制作CDで、同じヤナーチェクの「グラゴルミサ」とのカップリング。1979年12月のライヴ。

「シンフォニエッタ」は冒頭のファンファ-レが大きな見せ場だが、この演奏はトランペット奏者の技術の差が大きくかなり苦しい。2曲目以降もオケがガタピシ悲鳴を上げている。

「シンフォニエッタ」があまりの出来なので、次の「グラゴルミサ」は聴くのを止めようと思った。

ところが、この曲も冒頭はトランペットのファンファーレで始まるが、とても同じ日の演奏とは思えない壮大なファンファーレに思わず姿勢を正してしまった。

合唱が入ると、スラブ風の旋律による壮大な音のドラマが展開していく。オケは所々に綻びはあるが「シンフォニエッタ」ほどは気にならない。 大曲になるほど本領を発揮していった巨匠マタチッチ入魂の名演だ。

YouTubeは「グラゴルミサ」冒頭

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