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2009年6月15日 (月)

タイムスクープハンター

いろいろと予期せぬトラブルが生じ、ここしばらく土日のない日が続く。

今日は録画しておいた「タイムスクープハンター」数編を観る。
http://www.nhk.or.jp/eyes/timescoop/
4,5月にNHK総合の深夜の0時過ぎに放送されていたので、あまり知られることがなかった番組だが、最近総合やBSで再放送されている。

いわば歴史の表舞台に現れない市井の人々が遭遇した事件を、過去にタイムスリップした未来人がスクープするという設定だが、リアリズムに徹した姿勢が、自分がその場で居合わせているかのような生々しさで迫ってくる。

今までの歴史番組の中では出色の出来だ。

おそらく低予算で作られた番組らしく、大部分は山野を使った野外ロケ。出てくる俳優さんたちも、ご近所で見かけるような見事なほど無名な人たちばかり。それがまた実にリアル。

江戸時代の既婚の女性はちゃんとお歯黒になっているし、戦国時代の合戦を駆け巡る医僧を描いた「戦国救急救命士」での傷ついた武者たちの凄惨な描写は、大河ドラマの描写とは桁違いのリアルさだ。

これは是非続編が見てみたい。

41b7qsfmdxl__sl500_aa240_ 今日はアルトゥール・ローター続きで、ローラーのドイツオペラ合唱曲集を聴いた。
ベルリン・ドイツオペラのオケと合唱団によるワーグナー、ウェーバー、ニコライ、フンパーディンクなどのドイツオペラの名作合唱曲を集めたもの。
吹奏楽でよく演奏される「ローエングリン」から「エルザの大聖堂への入場」が収録されているのが珍しい。

独逸テレフンケン原盤で手持ちは国内盤LPだが、最近CDでも復活している。

本場の演奏といえば聞こえは良いが、ここにはクナッパーツブッシュやフルトヴェングラーたちのようなデモーニッシュな巨大さは聴かれない。

この野暮ったいほどの朴訥さはドイツ、オーストリアのオペラハウスで日常演奏されている姿そのままの演奏なのだろう。

P1010665 同じテレフンケンにローターは、ドイツオペラの序曲集も録音している。
この中からグルックの「アウリスのイフィゲニア」序曲を聴いた。オケはベルリン市立歌劇場管の独逸テレフンケンのLP。ロマンティクでいて威風堂々たる名演だ。

YouTubeは「タンホイザー」から巡礼の合唱

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