RZレーベルのクセナキス
梅雨の切れ目の快晴日和。各地で真夏日を記録したそうだが、本日一日冷房の効いた職場にこもりきりで日中の様子は判らずじまい。
今日は、最近疲れ気味の脳を撹拌するかのような、ギリシャの現代作曲家クセナキスの音楽を聴く。 手持ちは60年代から70年代前半までのクセナキスの代表作を集めたRZレーベルから出ていたCD2枚組。
演奏は、タバシェク、コンスタン、ブリュックらがケルン放送響やフランス国立放送フィルなどを振っているライヴ録音が中心だ。
昨年静岡で聴いた「ノモス・ガンマ」を始めとして「テルレテクトール」「シルモス」「アコリプシス」その他オーケストラ作品6曲に、「クリュニのポリトープ」「ペルセポリス」などの電子音楽がずらりと並ぶ。
いずれも気軽に聴き流すような曲ではないが、虚心にこの壮大な音響に身を委ねると、一定の法則で変化していく音の流れが見えるような気がするから不思議なものだ。
だが50分を超える「ペルセポリス」のような曲は、正直なところ苦痛です。 お口直しに、ラヴェルの弟子ロザンタールが同じパリのオケ、オペラ座管を振ったラヴェルの「クープランの墓」「道化師の朝の歌」を聴く。聴いたのは手元に何種類かあるうちのVEGAのLP。
あぁ、やはりこちらの方が日常の音楽。
沼響HPの聴き比べコラム「シベ2を聴く」に、コリンズ&ロンドン響
の演奏の感想をアップしました。
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YouTube はクセナキスの「シナファイ」。指揮は昨年静岡でノモス・ガンマを振った井上道義
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