静岡県吹奏楽コンクール東部大会
あい変わらずの曇天模様。昨日は代休を取り、下の娘の出る中学校吹奏楽コンクール東部大会へ。
プログラムを見ると今年でちょうど第50回だという。自分が中学校時代の30年前の吹奏楽コンクールプログラムは、わら半紙にガリ版刷りだったのを覚えている。当時の出場校は10数校ほど。
今ではA編成だけで24校、B、Cの小編成校を加えると県東部だけで50校を超える盛況ぶりだ。
会場の裾野市民文化センターに着くと駐車場は満車で、やむなく近くの商工会議所へ駐車。ホールでは娘の出番の直前の学校の課題曲が始まるところだった。
この学校の自由曲は、ショスタコーヴィチの子供用オペレッタ「モスクワ・チェリョームシキ」からというもの。この曲は今年の流行らしく、プログラムには数校が取り上げている。これがなかなか水準が高い。
そしていよいよ娘の出る中学校の登場。自由曲はネリベルの「交響的断章」。吹奏楽の世界では古典的な名曲と言って良いだろう。
舞台に登場した若い女性顧問の先生の表情はさすがに緊張気味。だいじょうぶだろうか?と心配しているうちに課題曲が始まった。
中学生らしい音の不安定さはあるが、先週のホール練習にくらべるとずっと良い。ネリベルも大きな破綻もなく慎重に進んでいく。先生の指揮もきっちり正確に振っていた。よほど研究したのだろう。
キチンとまとまった良い演奏だった。
そして次の学校は、全国大会出場経験もある古豪富士宮第一中。自由曲はコープランドの「エル・サロンメヒコ」。
これはちょっと他校とは次元の違う演奏だった。特にクラリネットセクションはお見事。よほど著名な指導者の個別指導を受けたのだろう。
娘の学校帰着は夜の8時。そして結果を聞くと9位で銀賞だったという。上位7校までが金賞で県大会出場。だが昨年に比べると格段の進歩だ。同時に出ていた姪の学校は県大会出場を決めていた。 今日はカラヤンのシャブリエを聴いた。曲は狂詩曲「スペイン」と「楽しい行進曲」。
フィルハーモニア管を振った「プロムナード・コンサート」というアルバム中の収録で、カラヤンは全く同じ曲目でモノラルとステレオの二つのアルバムを残しているが、今日聴いたのは1955年録音のモノラル盤。
冴えたリズム感と颯爽としたテンポ、フィルハーモニア管のアンサンブルも極上だ。「楽しい行進曲」で嚠喨と吹き鳴らされるホルンはデニス・ブレインではなかろうか。
YouTubeはプレートルの振るシャブリエの狂詩曲「スペイン」
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コメント
今年も残念でしたね。
正直、とても悔しい結果だったと思います。
頑張った子供たちに拍手です。
すばらしいサウンドに育ててくれたSさんに
大感謝。
名前も存じず、接していましたが、損した
気分。
指揮者が音楽をつぶす。
先生が子供達の青春をこなごなにする。
そんな事があってはいけない。と思う。
すいません。
正直な気持ちを書きました。
私もこれで、○中の応援も卒業です。
良い思い出、悔しい思い出にも感謝。
投稿: 和尚 | 2009年7月30日 (木) 09時54分