岩城宏之のベルリオーズ
はっきりしない雨模様の休日。このところの高温多雨のため庭の雑草の生長が早く、今日はつかの間の晴れ間に草むしり。
娘二人は受験を控えているものの、間近に迫った吹奏楽コンクールに勉強どころではない様子。親としては困ったものだが、コンクールへの仕上がり具合も気になってしまう。特に今年顧問が変わった下の娘の学校が心配だ。 今日は岩城宏之の「幻想交響曲」を聴く。
聴いたのは、札幌交響楽団創立20周年の1981年の定演のライヴで、最近タワーレコードから復活した山田一雄の未完のベートーヴェン交響曲全集などを出していた札幌のマイナーレーベルのFANDANGOのCD。
この頃の岩城弘之は札幌交響楽団の音楽監督で、ファゴットの戸沢宗雄、ホルンの窪田克己、トランペットの杉木峰夫ら日本を代表する奏者を擁した札響も黄金時代を迎えていた。
そのころ北海道で学生生活を送っていた自分は、このコンビの実演に何度か接することができた。 この「幻想交響曲」を最初に聴いた時、透明で爽やかな札響独特の音に当時の事が自然に頭に浮かんできて懐かしくなった。
音や匂いは彼方の記憶を呼び戻す作用があるようだ。
この演奏は、幻想を得意としていた岩城宏之らしいパンチの効いたもので、当時上り調子にあった札響の最良の姿を記録した貴重な名演。
YouTube は、ジュリアードの学生オケを振ったコリン・デーヴィスの幻想交響曲
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