ソチエタ・コレルリのビバルディ
秋の気配が感じられる今日この頃。新型インフルエンザの脅威が連日報道されているが、今のところ強毒性でないということで自分の身の回りは未だに楽観ムード。 昨晩は定例月に一度の中年オヤジ4人の「ボエームの会」。場所はいつもの三島孤池近くの割烹「はちまき」
今回は新たなメンバーも加わり、初対面ながらユーモアとウィットに富んだ方で自分とは同年代ということもありで共通の話題に大いに盛り上がる。 本日のお酒は「いいちこ日田全麹」。
料理は山形牛の霜降り牛刺しに始まり、冷性茶碗蒸、さわらの焼き物に極めつけは今が旬の山形産特大「岩牡蠣」エトセトラ。
そして最後は「はちまき」特性のカニ肉びっしりの巨大カニクリームコロッケというもの。
二次会はいつものプライベートバー。5人で押しかけ玄関を開けると出迎えのKちゃんはいつもと異なる浴衣姿の艶姿。一同「おー!」と声を上げたものの、前回のお開きの時、「次は浴衣でね」と、こちらがお願いしたという。みんな酔っ払っていていて誰も覚えていなかった。
ここでも楽しいひと時を過ごし、健全にその日のうちにお開き。
明けて本日は外回りの肉体系のお仕事。頭を使わぬ単純作業なだけに一汗かいて飲み会翌日の仕事としてはありがたい。 帰宅後聴いたのはビバルディの「調和の霊感」から。
演奏はイタリアのソチエタ・コレルリ合奏団のもの。
有名なイ・ムジチよりも一年早い1951年創立の室内合奏団で、メンバーもイ・ムジチと同じ12名。
指揮者を置かないことも共通していたが、イムジチが誰にも受け入れやすい適度な大衆性を持ち、時代と共にコンマスも入れ替わり柔軟な変化をとげていったのとは対照的に、ソチエタ・コレルリは硬質な音色と、鋭く作品に肉薄した無駄のない即物的なスタイル。 結局10年余りで活動を停止してしまった。
このビバルディは、コレルリの合奏協奏曲録音と並びソチエタ・コレルリの代表的な録音だ。
目を血走らせてビバルディに立ち向かっていくような、鋭角的な演奏。
さすがにこの演奏で「調和の霊感」LP3枚組を聴き通すのは辛い。
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