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2009年8月 7日 (金)

コンヴィチュニーのブルックナー「ロマンティック」聴き比べ

今日はフランツ・コンヴィチュニーのブルックナーを聴く。聴いたのは交響曲第4番「ロマンティック」

最近復活したコンヴィチュニーの「ロマンティック」の録音について、HMVオンラインに平林直哉氏が驚きの記事を書いている。
http://www.hmv.co.jp/news/article/906250112/

P1010730 それでは、ということで手持ちの3種のコンヴィチュニーの「ロマンティック」を聴き比べてみた。手持ちはいずれもLPで、オケの標記はライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ウィーン響、チェコフィルとなっている。
問題は、オイロディスク原盤のゲヴァントハウス管とウィーン響との演奏で、この二つ実は同一録音だったというもの。

P1010729 20年ほど前に、初めてゲヴァントハウス管との演奏とされる録音を聴いた時に、同じゲヴァントハウス管との第5番、第7番の充実した演奏に比べ、あまりに異なる乾いたオケの響きに失望したことを今でもはっきり覚えている。
それがまさかもう一枚のウィーン響との録音と同一だとは思わなかった。

手持ちのLPはウィーン響の演奏が日本コロンビア、ゲヴァントハウス管の演奏はキングから出ていたいずれも国内盤LP。
ジャケットに書かれている演奏時間は、各楽章とも10秒近くの差があり、これらを見比べた限りでは同一演奏だとは思えない。

さっそく冒頭のホルンソロから聴き比べてみた。ソロ終盤の微妙なテンポの落とし方と力の抜き方が全く同一だ。やはり同じ演奏だった。

ただし音のキャラクターは微妙に異なり、キング盤は弦楽器が前に押し出し気味で響きも乾燥。対する日本コロンビア盤は、デッドさは共通しているものの響きが明るくピッチも多少高いようだ。

P1010732 そしてもう一枚は、チェコフィルによる1952年録音のスプラフォン原盤による日本コロンビア盤LP.

こちらの音はまぎれもないチェコフィルの音。今日はこの演奏を全曲聴き通すことにする。

YouTube は、クーベリック&ウィーンフィルによる「ロマンティック」冒頭

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