コンヴィチュニーの「田園」聴き比べ
晴れのち曇り、富士山には白い傘雲がかかり夜から雨。
昨日から盆休みに突入したところもあり、高速道路の渋滞も始まっている。が、自分は昨日一日仕事。
このところの芸能界の大事件の連続にマスコミは完全にオマツリ状態。
今日は朝からピアノの調律。今年から新しい調律師にお願いをした。
娘のピアノの先生の紹介だが、話をしているとオケのメンバーやらなにやらと、共通の知り合いの名前がゾロゾロと出てきた。
限られた狭い地域で音楽をやっていると自然とどこかで繋がりがあるということだろう。
別録音だと言われていた演奏が実は同じだったというコンヴィチュニーの「ロマンティック」。平林氏の記事で出ていた「田園」も気になって聴きくらべてみた。http://
コンヴィチュニーの「田園」は、有名なベートーヴェン交響曲全集中の録音とは別にもうひとつの録音があるとされている。 手持ちは、日本フォノグラムのLPとedel CLASSICS のセット物CDと日本コロンビアから70年代に出たダイアモンド1000シリーズのLP。他に1958年のライヴ録音もあるが今回は除外。
日本フォノグラムとedel盤はドイツシャルプラッテンのものとおそらく同じで、一方の日本コロンビア盤のレーベルにはオイロディスクの文字がある。 まず、日本フォノグラムと日本コロンビアの二つのLPを第一楽章から聴いてみた。平林氏の記事によると、両者の最も違う部分は、第一楽章提示部の反復が日本コロンビア盤はないが、ドイツシャルプラッテン盤には有るというもの。
ところが、両者を聴いてみると両盤とも第一楽章提示部の反復がない。
しかもオイロディスク盤は、日本コロンビアからCDで出た時にはモノラルだったが、手持ちの日本コロンビアLPはなんとステレオなのだ。
すると同じ演奏では?とも思ったが、両盤は明らかに異なる演奏だ。
基本的な解釈には変わりはないものの、第二、三楽章のテンポ設定、第二楽章の最初の部分コントラバスの入りのタイミングが異なるし、第三、五楽章のホルンソロが明らかに違う。当時の首席は名手ペーター・ダムのはずだが日本コロンビア盤の方がうまくいっている。
ますます判らなくなってCDを聴いてみた。ところがこちらは第一楽章提示部の反復をおこなっている。???? ひょっとするとコンヴィチュニーの「田園」は3種ある?とも思ったが、細部を聴くとこのCDの演奏は日本フォノグラム同一だった。
結局コンヴィチュニーのスタジオ録音の「田園」は2種で、かつて日本フォノグラムから出ていたLPは、第一楽章提示部の反復をカットしていたということだろう。
だが、日本コロンビアはLP時代にステレオで発売していたのをCDではモノラルで発売していた。LPは擬似ステレオだったのだろうか。
YouTube はギーレン指揮の「田園」第5楽章
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