ヴェルナーのミサ曲ロ短調
今日はお盆休みをいただいた。お墓の掃除は既に済ませてあるので、早朝に裏山に入り盆棚用の竹を切り、お盆の準備。
入れ替わりでやって来る親戚と応対しているうちに時間は過ぎていく。
夕方やってきた弟家族と一緒に墓参りをすませ、迎え火を焚き皆で夕食。自分の子供の頃から変わらぬいつもながらの賑やかな田舎のお盆。 今日はフリッツ・ヴェルナーのバッハ、ミサ曲ロ短調を聴く。
手持ちはエラート原盤の国内盤LP3枚組。
フリッツ・ヴェルナーはバッハのカンタータをはじめ、主要な宗教曲の多くの録音を残している。同時期のカール・リヒターに比べ極めて地味な存在だが、柔らかで慈愛に満ちた演奏の数々は何度聴いても聴き飽きない。
ハイルブロン・シュッツ合唱団にハイルブロン=ヴュルテンベルク室内管弦楽団という地味な団体に独唱者も馴染みのない人々だが、器楽のソリストは凄いメンバーを揃えている。
ヴァイオリンはラインハルト・バルヒェット、フルートにラリュー、
オーボエはピエルロ、オーボエ・ダモーレはシャンボン。コルノ・ダ・カッチャはヴェスコーヴォという主にフランス系の大物がずらりと並ぶ。
なかでもバルヒェットのヴァイオリンとフルートのラリューの暖かなオブリガードソロは感動的だ。
録音はモノラルながらバランスの良い美しい響きで聴かせてくれる。
YouTube はブロムシュテット&ライプツィヒゲヴァントハウス管によるミサ曲ロ短調から感動的な終曲「ドナ・ノーヴィス・パーチェム」
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