フェラーラのレスピーギ
くもり時々雨、湿度が高く憂鬱な一日。朝一番から組織ナンバー2とのヒアリングがあり、その後さまざまな資料作りに終われあっという間に夜8時。
こんな日は軽い曲を聴こう。
取り出したのは、イタリアの名指揮者にして、アバド、ムーティ、バレンボイムらの師であるフランコ・フェラーラ指揮ローマ響によるレスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」全曲盤。米エベレストのLP.
フェラーラは、大変な実力者でありながら、病を得て第一線を早くに退いてしまったので録音は非常に少ない。映画音楽を指揮したものもあるがクラシカルな作品では自分の手持ちはこの一枚のみ。
ひそやかに始まる第一番第一曲の小舞踏曲からして、高貴にして繊細な音楽が展開していく。このLPはモノラルを電気的にステレオ化したもので乾いて痩せた音が難だが、チェンバロの音は比較的明瞭なのがありがたい。
同じ曲でもう一枚、ヴァンガードのステレオ初期のLPで、リトシャウアー指揮のウィーン国立歌劇場管による演奏。
こちらはウィーン風の瀟洒で軽いところが魅力。チェンバロパートはピアノを使用。第二組曲終曲ベルガモの沸き立つようなリズムの切れも心地よい。オケはフォルクスオパーのようだ。
そしてレスピーギが同じく古い時代の作曲家の作品を素材とした組曲「鳥」。
ドラティ指揮ロンドン響によるマーキュリーのオランダプレスのLP.これはさすがに充実した演奏だ。ロンドン響のアンサンブルも極上。
Youtube は、ヴィスコンティの映画「ベリッシマ」で指揮をするフェラーラ。指揮姿は最後の瞬間にわずかに映るだけだが、一度見たら忘れられない非常に明快な棒だ。
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