武満徹「混声合唱のためのうた」
曇りのち雨。朝から多忙な一日、さまざまな雑事をこなしているうちにあっという間に昼となる。
夜には上の娘の声楽のレッスンが遠く天城で入っている。
当初家内が連れて行く予定だったのだが、午後に予定していたお偉方との打ち合わせが明日に延びたので、仕事を早く切り上げ急遽自分が行くことにした。
自宅から天城まで最長一時間半と見て、夕食を早めに取り6時に家を出発。ところが伊豆長岡あたりから道はガラ空き。
結局30分ちょいでレッスン場所に到着。予定よりも一時間も早く着いてしまい時間を持て余しいつしか親子で車中でウトウト。 幸い先生も早く到着しレッスンの開始。発声練習や柔軟体操を隣で見よう見真似で自分も試みてみたがすぐに飽きてしまった。
レッスンは一時間半ほどで終わり外に出ると激しい雨。標高の高い天城は雨量の多いことで知られる。
雨の夜道で視界も悪い。なぜか直前を原付に乗ったおばちゃんが雨合羽を着てゆっくりヨタヨタ走っている。追い越したくても追い越せず、しばらくゆっくり走ってたりしていて家に着いたのは10時近く。
今日は先日中鉢聡さんのテノールリサイタルで印象に残った武満徹の作品を聴く。
聴いたのは「混声合唱のためのうた」
武満徹の初期の作品を、東京混声合唱団のために編曲した作品10曲に加えて日本古謡の「さくら」を収録した、岩城宏之指揮の東京混声合唱団のビクターのLP。すべて無伴奏で歌われる。
中鉢さんが取り上げた2曲、「小さな空」から始まり「死んだ男の残したものは 」で終わる、そして最後に「さくら」。
平易で親しみやすい美しいメロディーの佳品の数々。演奏もこの有名曲の規範となる立派ものだ。
最後の「さくら」の前に、岩城宏之の「それでは、アンコールにさくらを演奏します。」というナレーションが入っている。 一夜の充実した演奏会を聴く思い。
武満徹でもう一枚。
武満徹自薦映画音楽集から、大阪万博の電力館で上映された「太陽の狩人」ほか。
YouTube は武満徹の「小さな空」
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