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2009年10月31日 (土)

ブルメンタールのグリーグ

本日お仕事。最近音盤購入はとんとご無沙汰だったが、仕事帰りにふと立ち寄ったリサイクルショップで、埃まみれでゴミのように扱われているLPを見つけ数枚救出。

値札が付いてなく、若い店主さんに「これいくらですか?」と聴くと「400円」というお返事が帰ってきた。
「高いね、じゃ、やめとくよ」とそのまま棚に戻そうとすると、慌てて「一枚100円にしておきます。」とのこと。

P1010774 結局、平凡社のファブリ名曲集から、ブルメンタールの弾くグリーグのピアノコンチェルトとエジーダ・ジョルダーニ・サルトーリのハープシコードによるクープラン。
そして、スターンとオイストラフの共演によるヴィヴァルディの二つのヴァイオリンのための協奏曲集、オーマンデイーの伴奏による日本コロンビア盤の3枚を選んだ。

ファブリは25センチ盤なので一枚50円だった。たぶん誰も手を出さす、店では持てあましていたのだろう。3枚で200円也。

帰宅後に3枚をちょいちょいとつまみ聴き。

P1010775 サルトーリのクープランは音は硬いが確かな技巧の硬派の演奏。「ティクティクショック」など猛スピードで飛ばしている。
二大巨匠によるヴィヴァルディもさすがの貫禄。オーマンディーのサポートも非常に良い。

P1010767 だがポーランドの女流ブルメンタールのグリーグは、テンポを大きく揺らした超個性的な演奏だった。
このヨタヨタ感が、彼女の解釈なのか技巧の限界なのかはよく判らないが、今ではこの程度のテクニックではとても通用しない。
スワロフスキー指揮のウィーン・プロムジカ管の伴奏もかなりまずい。
危うい両者の相乗効果が、聴きようによっては面白い演奏となった。

P1010765 沼響のHPの聴き比べ「ベートーヴェンの7番」を聴くに、クリップス指揮コンセルトヘボウ管のライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

Youtube はスコット・ロスのハープシコードによるクープランの「神秘の障壁」、ミステリアスなタイトルだ。

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