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2009年10月27日 (火)

石井眞木、「響きの現在Ⅱ」

天高くよく晴れた一日。遥か箱根方面には真っ白な積乱雲が見えた。
夕方になり一時激しい雨。

今日は石井眞木の室内楽作品を聴く。http://www.technogallery.com/maki-ishii/html/12_03_dokusokyoku.htm

P1010770  1977年の「ブラック・インテンションⅢ~息のためのピアノ・エチュウド」から始まり、1988年のヴァイオリン独奏のための「夜の響き」、マリンバデユオのための「飛天生動Ⅱ」までのほぼ10年間の室内楽作品5曲を収めたFONTECのCD。

演奏は、ピアノの高橋アキ、ヴァイオリンの諏訪内晶子、ハープの篠崎史子ら日本のトッププロたちが集結。

この中の高橋アキのために書かれた「ブラック・インテンションⅢ」が
最初は口当たりの良い透明な響きの美しい曲だと思っていたが、聴いているうちに速度の異なる4声のリズムが同時に鳴り響いているという事実に愕然。

しかも後半にはプリペアード(変音)された音色によるリズムが同時に演奏されている(らしい)。
このことは一度聴いた時にはよくわからず、作曲者自身の曲目解説を読んでなんとなく気がついたことです。

作曲者自身の解説には「この曲は左手と右手で、速度の異なる複数のリズムを、同時に分離して演奏できるという、高橋アキさんの特異な音感覚と能力を念頭に、彼女のために作曲したものだが・・・」とあり、

高橋アキがヨーロッパ初演した時に、この演奏を聴いていた高名な指揮者が、彼女が弾くプリペアードされた音響のリズム声部を、最後まで別にテープ録音されているもの、と勘違いしていたというエピソードまで紹介している。

凄い曲を凄い演奏で聴いてしまった。

Youtube は高橋アキのピアノで、坂本龍一の「エナジー・フロー」

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