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2009年10月26日 (月)

ヒンデミット、「前庭に最後のライラックの花が咲いたとき」

台風の影響で一日雨。上の娘が明日から中間試験で、大音響で音楽は鳴らせない。

ひっそりと聴いたのは、ヒンデミットの、「愛する人々へのレクイエム~前庭に最後のライラックの花が咲いたとき」。

P1010736 レクイエムとはいえ、通常の典礼文によるものではなく、ホイットマンの詩による第二次世界大戦の戦没者を悼んで作曲されたカンタータのような曲。

演奏は、作曲者自身の指揮によるウィーン響とウィーン国立歌劇場合唱団その他によるエヴェレスト原盤の国内盤LP。解説には特に書かれていないが、これは明らかにライヴ録音だ。

オケも合唱団もアンサンブルは粗いが、全編に漂う重苦しくも異様なほどの緊張感に心が打ちのめされるようだ。

P1010762 そこでちょっと気分を変えて、レーザーライトレーベルから出ていたアダージョ系のオーケストラ曲を集めた「ロマンティック管弦楽名曲集」というCDを聴く。

この中のケーゲルが指揮するシベリウス「悲しきワルツ」を聴きたくて購入したCDだが、この暗闇で青白き炎がチロチロとゆらめくようなケーゲルの演奏をヒンデミットの曲の後に聴くと、部屋の温度がますます下がっていくような錯覚を覚える。

このCDの最後に収録された、フィッシャー指揮ブタペスト祝祭管による清廉潔白なマーラーの「アダージェット」の演奏でようやく心を癒される思い。

Youtube はラトル指揮ベルリンフィルによるマーラー交響曲第5番の「アダージェット」。ベルリンフィル首席指揮者就任披露演奏会から。
名演です。

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