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2009年11月29日 (日)

マドレーヌ・マルローとウイリアム・ベネット、二つの幻想曲

11月最後の日曜日は曇り。夜になり雨、少し冷えてきた。
今日は夕方に近所のスーパーに買い物に出たきりで、ほとんど家にこもりきりの休日。

Images 今日の「題名のない音楽会」はマドレーヌ・マルローというフランスのピアニスト。フランスの作家にして文化省の大臣としてパリ管創設の提唱者だったアンドレ・マルロー夫人だったヒト。http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081025/trd0810251311008-n1.htm
M.ロンやリストの弟子ザウアーに師事したという。

何度か来日しているらしいが、演奏を聴くのは初めてだ。
曲はサティの「ジェ・トゥ・ヴ」、ストラヴィンスキーの「ロマンス」、そしてモーツアルトのK475の「ファンタジー」というもの。

ラフマニノフやストラヴィンスキーと親交があり、サティやラヴェルの生きていた時代のパリを知る95歳の現役最高齢のピアニスト。

強靭なタッチはとても95歳とは思えない。ロンよりもリスト門下のザウアーの影響が強いようにも思える。

独特の崩しを見せるサティやストラヴィンスキーに、譜面からは伺えない同時代人のみが知る微妙なニュアンスと、明快な自己主張が感じられるのが素晴らしい。

最後のモーツァルトの深い陰影も比類のないものだ。

P1010791 今日は、マルローのファンタジー絡みで日本クラウンが出していたルネ・ラリック・コレクションシリーズのCDから、ロンドン響の首席フルート奏者だったウィリアム・ベネットの演奏で二つのファンタジー。

曲はフォーレの「ファンタジー」に今年没後125年のドップラーの「ハンガリー田園幻想曲」。指揮はブリテンと深いかかわりがあったS.ベッドフォード。元のアルバムタイトルは「モイーズに捧げる」英ASV原盤。
http://www.williambennettflute.com/bio.htm

モイーズやランパルの弟子だが、デユフレーヌの影響を最も強く受けたというベネットのフルート。

美しく芯の強い大きな広がりのある音色でフォーレとドップラーを見事に吹き分けている。

Youtube はウイリアム・ベネットのフルートで「OUT OF THE COOL」

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コメント

ベネットさんの奥様は、日本人なんです。
おまけに、某しんちゃんのお弟子さん。(笑)

ベネットさんの音
秋田に出張に行った時に、偶然演奏会があり
聞いてファンになってしまいました。
その後、ちょっとツテがあり一緒に飲む
機会が、、、
英語をもっと勉強しておけばよかった。
と悔やんだのでした。
ベネットさんや、トレバーワイさんのピアノを
担当していた故クリフォード・ベンソンさんの
録音があったら是非聞いて下さい。
とてもすばらしいピアニストでした。

投稿: 和尚 | 2009年12月 1日 (火) 20時28分

和尚さん、ご無沙汰してます。

ベネットさんの奥様は日本人でしたか。しかも・・・・
ベネットさんとお酒を飲んだとは、さすがにお顔の広い和尚さん。

クリフォード・ベンソンというピアニストは知りませんでした。こんど聴いてみます。

上の娘はいよいよ追い込みです。最近ようやく聴ける演奏をするようになってきました。

投稿: 山本晴望 | 2009年12月 4日 (金) 23時00分

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