昨日は職場の忘年会。50名を超える人数で職場近くの「九十厨」。
http://www.kujyuukuri.jp/index.html シンプルな料理と量の割にはリーズナブルな価格で人気のお店だ。

若者たちとは早々に一次会で別れ、二次会は10人ほどで部下の姉のやっているスナックへ。
メンバーは自分の上司筋二人を筆頭に30代後半から40代の元気の良い独身女性職員数人。ここでは他の部署のボスとも合流。
そして、なりゆきで自分の苦手なカラオケ大会へ突入。
最初は遠慮していた女性陣も、アルコールが回るうちにしだいに彼女らの独壇場になってきた。
彼女らの歌う最近の歌はほとんど初耳の上に、片方のおっさんたちは完全ド演歌路線。しかも30代の部下からは、誰も知らないマニアックなアニメソングの波状攻撃。
ちょうど中間世代に位置する自分は、コウモリのように彼女らと上司筋の間を行ったり来たり。結局帰宅は1時過ぎ。まだ残っていた最終グループは3時過ぎだったという。
明けて今日は何事もなかったかのように日常の仕事を開始。あと一月を切ったというなんとなくソワソワした気分が職場に漂う。
夜は二週間ぶりにオケの練習に参加したものの、自分が仕事で出ることができない三月の才能教育発表会のモーツァルトの練習だった。
結局隣の小部屋で、降り番のホルンのメンバーたちとちょこっとアンサンブルをしてみたりしたのだが、二週間のブランクで絶不調。吹いているうちに昨夜来の疲れがどっと出て早々に帰宅することにした。

帰宅すると、上の娘が入試に向けてベートーヴェンの「悲愴」をさらっている。ちょっと中断させて、イーヴ・ナットの弾く「悲愴」を娘と一緒に聴く。
イーヴ・ナットは大好きなピアニストでこの演奏もLP,CD両方とも手持ちはあるが、今日聴いたのはLPの東芝EMI盤。
モノラルながらディスコフィルフランセの音楽的な録音で、極めて聴きやすい音だ。
第一楽章では、ドイツ系のピアニストとは異なるテンポの崩しと、ナット晩年の録音なだけに一瞬緊張の糸が途切れる瞬間も有り、気がついた娘がアレという顔。
だが第二楽章が始まったとたんに二人で金縛り状態。
端正にして格調の高い音。澄んだ泉の水が深いところから滾々と沸くようなナットのベートーヴェン。
不覚にも涙が出そうになってきた。今まで何度も聴いた演奏なのに、これほど感動したことはなかった。いったいどうしたんだろう?
Youtube はイーヴ・ナットの弾くシューマン。エラール製のピアノを使用。
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