レイボヴィッツのボレロ
朝から雨、寒くなりました。一日職場にいたがどうも緊張感に欠ける日。 今日はシェーンベルクとウェーベルン、ラヴェルの弟子にしてブーレーズの師であるルネ・レイボヴィッツの演奏を聴く。
60年代初頭のリーダーズダイジェストへの一連の録音からラヴェルの「ボレロ」と「ラ・ヴァルス」。オケはパリ音楽院管というもの。
手持ちはリーダーズダイジェスト社が出していたセット物LP。 一般発売されずオケが契約上の変名だったりしたので、注目されることがなかった演奏だが、初出のLPにはソリスト名が明記されていた。
そこにはフルートのルボン、オーボエ・ダ・モーレのカシェ、ホルンのテーヴェらクリュイタンス時代のパリ音楽院管の伝説的な名手に加え、パリ・ギャルドの首席サックス奏者R GateauとF Lhommeの名。
さらにトロンボーンに超大物クロボカールが特別参加というオールスターキャストは鳥肌もの。これはレイボヴィッツの人脈のすごさだろう。とても一般家庭用の名曲全集とは思えないほど。
管楽器ソロのオンパレードのような「ボレロ」では、レイボヴィッツはアンサンブルに手を加えず自由にソリストたちを泳がせているようだ。キラ星のような名手たちも楽しみながら名人芸を披露しているのがよくわかる。
名手たちに任せながらも要所要所で手綱を引き締める「ラ・ヴァルス」はより一層凄い演奏だ。
名エンジニア、ケネス・ウイルキンソンの手による録音が驚異的に良い音なのも嬉しい。 沼響のHPの聴き比べ「シベリウスの2番を聴く」にセルの1970年、クリーブランドでのライヴの感想をアップしました。
連載44回目、セル6つめのシベ2.
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Youtube はシルヴィ・ギエムの踊る「ボレロ」。ベジャールの振り付け
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