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2010年2月28日 (日)

ブーニンのこと

日曜の朝、受験を三日後に控えた下の娘が鼻水を出している。そろそろ花粉症の季節だがどうやら風邪をひいたらしい。本人は平静を装っているが熱がないのがまだ救い。

P1010052 「題名のない音楽会」を見ていたら、ショパン生誕200年ということでブーニンが出ていた。http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/

1985年のショパンコンクールでの鮮烈な印象が未だに強いブーニンも既に四十半ば。やはり年相応の容貌になっていた。妻は日本人で日本に居を構えているという。

ピアノ協奏曲を含むショパンを数曲弾いたが、甘く穏やかで幸福そのもののショパン。
偉大なピアニストであった祖父、父の二人のネイガウスの演奏に聴かれた凄みは聴かれない。

幸福な日常生活の中に、若い頃聴かれた新鮮な自由奔放さは姿を消し、牙を抜かれた狼のような演奏だ。

ここでブーニンはイタリアのFAZIOLIのフルコンサートグランドピアノを弾いていた。
世界最長、高級外車のような外観そのものの華麗で硬質でメタリックな音色。http://www.fazioli.co.jp/index.html

番組が終わってまもなく緊急津波警報のテロップが流れた。チリ大地震による津波発生。 3メートル近い津波が到達する可能性があるとのこと。

幸い大きな被害もなく、我が家も海から3キロほど内陸にあるので直接の脅威は感じなかったが、落ち着かぬ一日となった。

そして夜はブーニンのショパンコンクールでの本選ライヴを聴く。
曲は、番組でも弾いていたピアノ協奏曲第1番。

華麗なタッチと瑞々しい音楽、自由な遊びのある個性的な演奏で、無限の将来性を感じさせる素晴らしい演奏だった。

youtubeはリヒテルやギレリスの師、ブーニンの祖父ゲンリヒ・ネイガウスの弾くバッハ

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