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2010年2月20日 (土)

レコードはまっすぐに

2月もあと一週間余り、年度末の慌しさで今日も出勤。久しぶりに暖かでよい天気となったので、朝、自転車で職場までひとっ走り。地方都市ゆえの気楽さで通勤時間は自転車でおよそ20分弱。

51f737cvvdl__sl500_aa240_ 今、クラシック界の大物プロデユーサー、ジョン・カルショウの自伝「レコードはまっすぐに」(山崎浩太郎訳 学研)を読んでいる。

クラッシック音楽の黄金時代とも言える50年代から60年代にかけての名演奏家たちとの録音現場での裏話。

芸術性よりも売り上げ至上主義。その反面、とても無価値で売れないことが判っていながらもドロドロとした人間関係の妥協の産物として世に出さねばならないという矛盾。
初めて知る、名演奏家たちの赤裸々な人間性の数々。

久しぶりに面白い読み物でした。 訳も読みやすい。

P1010052 今日は、本書にも語られていていた若き日のショルティがイスラエルフィルを振った録音から、チャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」。

当時のイスラエルフィルは弦楽セクションは優秀だったものの、金管はとてもひどくて、クーベリックと録音したドヴォルジャークの交響曲第8番はとうとう発売できなかった。
などのエピソードを思い浮かべながら聴く。

脂の乗った艶のあるイスラエルフィルの弦楽セクションの音とショルティ独特のとんがった音楽造りが奇妙なバランスで響いた演奏。

新しくできた会場の音響が悪く、とても万全とは言えぬ条件で録音された演奏だという。若き日のショルティはいろいろと苦労があったようです。

P1010039 P1010040 沼響のHPの聴き比べコラム、「ベートーヴェンの7番を聴く」にカラヤン指揮ウィーンフィルの演奏の感想をアップしました。
この録音もカルショウのプロデユースによるもの。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

Youtube は、ショルティ&ウィーンフィルによる歴史的録音「ニーベルングの指輪」全曲録音のメイキング映像。カルショウ、プロデユースの代表作。 ファーストヴァイオリンを立たせて演奏させているが、ステレオ録音を意識した音造りが垣間見える。最後の部分で蹄の音を収録するために本物の馬まで登場。

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