Entente Cordiale(友好的な相互理解)
本日休み。久しぶりに寝過ごして、起きたら9時を過ぎていた。
良い天気となったので畑仕事で汗を流したり雛人形を片付けたりと家の雑事で一日が終わる。 今日聴いたのはイギリスの指揮者サー・チャールズ・グローヴス指揮による「Entente Cordiale」というアルバム。英IMPのCDでオケはEnglish Sinfonia.
Entente Cordialeとは1904年に英仏両国間でかわされた外交文書のことで、この時、数百年にもわたる英仏間の植民地政策の対立関係が解消された。
CDの内容は、イギリスとフランスのオーケストラ曲がバランスよく配され、フォーレの組曲「マスクとベルガマスク」で始まり、サティの「ジムノペディ」ドビュッシー編曲版で終わるというもの。
イギリスの作品はエルガーの「朝の歌」「夜の歌」、ウォーロックの「カプリオル」組曲、ディーリアスの「春、はじめての郭公の声を聞いて」バタワースの「青柳の堤」。
それらの曲の合間にラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、フォーレの「パヴァーヌ」が演奏されている。
このタイトルは英国風の軽いジョークなのだろう。
グローヴスの指揮は、格調の高さの中に穏やかで優しさに満ちたもの。
春の一日の休日、ひと仕事のあとに聞くのにふさわしい音楽。
Youtubeはディーリアスの「ブリッグの定期市」ラトル指揮ベルリンフィルの演奏。冒頭のフルートソロが美しい。
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コメント
おはようございます。
このCDそんな題名がついていたんですね。ワタシの所有盤はなにも題名がなくて、ああ、グローヴスの英仏音楽があるんだな、といった風情です。(IMP PCD2017)
この人の穏健な音楽は大好きです。
投稿: 林 侘助。 | 2010年3月14日 (日) 09時44分
アルバムタイトルがあると、グローヴスや製作に関わった人たちの穏やかでウィットに富んだ人柄が感じられるようで、また違った風情で音楽が聞こえてきます。
ネット配信は便利ですが、演奏者のみならずプロデユーサーやジャケットの製作者などなど、CDやLP製作にかかわった人たちの心意気がストレートに伝わってくるモノとしてのCDやLPに、旧型のアナログ人間の私としては魅力を感じます。
投稿: 山本晴望 | 2010年3月15日 (月) 00時12分