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2010年3月に作成された記事

2010年3月31日 (水)

山中湖畔の夜

月曜日、この日は仕事を休み4月から大学に通う上の娘の引越し。

荷物を車に積み込み一路東京へ。娘の住む場所は埼玉なので、東名高速から御殿場経由で中央高速の道を選び朝の7時出発。

ところが出発してまもなく沼津駅前で渋滞。JR路線のガードに車高制限を越えた大型車が突っ込み、身動きが取れなくなっているようだ。朝からどうも幸先悪し。

朝から冷え込み、御殿場付近ではチラホラ雪が舞っている。
目的地へは順調に進み2時間半ほどで到着。管理人さんへの挨拶の後、電気ガス水道の手続きも滞りなく進み引越しも問題なし。

それにしても寒い。

一通りの引越しが終わり、あとは4日の日曜日にパソコンの設定その他で再訪することを管理人さんに伝え、現地出発は夕方の5時半。

この時既に静岡県東部には大雪警報が出ていたが、自分は知ることもなく行きと同じ中央高速に乗り沼津に向かう。

途中、大月あたりで見かけた電光掲示板には河口湖ー須走間が事故のため通行止めの表示。
なんとかなるだろう(買ったばかりのカーナビもあるし)と、そのまま直進し、暗くなりつつある中河口湖ICで一般道に下りる。

ところがカーナビは、下りたばかりの中央道に再び乗せようと道案内を繰り返し同じ場所をグルグル周るはめに。カーナビは頼りにならずとにかく籠坂峠を越えようと山中湖方面に向かうと雪がしだいに強く降り始めた。

峠の上り口にはチェーンを装着作業中の大型車が見え始めている中、チェーンなど車に積んでいない普通乗用車の列が暗い山道をだらだらとゆっくり坂を登っていくのが見える。

しだいに不安な気持ちになりながらもその列に加わる。

ところが峠を越えたあたりで列の動きがピタリと止まってしまった。そのまま2時間立ち往生。外は暗く雪が舞っている。
やがて対向車線をレッカー車が登ってくるのが見えた。クレーンには前面を無残に大破してしまった乗用車がぶら下がっている。これが一台だけでなく何台も横を通過していく。

どうやら路面凍結のため下り坂で追突事故が多発しているようだ。

このままでは車中で夜を越すことになりそうなので、山中湖の上り口まで引き返すことに決め、車をUターンさせ坂を下り始める。

ところが既に路面が凍結し車の制御が利かない。

幸い前には車がなく衝突は避けられたもののブレーキを踏んだままズルズルと車は下り坂を自然落下していく。娘は青い顔のまま完全沈黙。

やがて麓のコンビニ付近で車は止まり。とりあえずコンビニで山中湖付近のガイドブックを買い込み、付近の宿に手当たり次第に電話をかけてはみたが、9時を過ぎてお断りばかり。

なんとか山中湖畔の高そうな和風旅館の宿が取れ、たどり着いたのは10時過ぎ。宿の人が外に迎えに出ている。http://www.tagaoogi.jp/furo.html

部屋に入り温泉浴場の誰もいない露天風呂に入るとどっと疲れが出てきた。
ふと周囲を見渡すと雲は晴れ、夜空には煌々と輝く満月。周囲の植え込みには雪が積もり良い風情、一時間前とは別天地の世界が広がっていた。

年度末、波乱の一週間の始まり。

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2010年3月28日 (日)

ルーカス・フォスの「アメリカン・フェスティバル」

晴れ夕方から雨。ここ数日冷え込み桜の開花が遅れている。
日曜だが昨日の人事案件のからみで出勤。

とても明日まで待てない。

当の本人に直接会い話を聞いてみる。自分より年上だがかなりズレている。話はお互いに平行線、自分自身のやっている内容の非常識さが全然わかっていないのが困りもの。
とても大人とは言えない態度に次第に腹が立ってきた。そして最後は喧嘩別れ同然の状態に。

日曜だが本部人事担当と協議しさらにその上司が加わり、結局彼の我が部署への転入は白紙となった。
4月に入る前に情報を掴み対処が出来て良かった。その情報を知りながら人事部門への報告を怠った彼の上司は、明日人事のトップから厳重注意を受けることになっている。

帰宅は結局8時過ぎ。明日は娘の引越しで東京だ。

S_img_0004 今日はアメリカの指揮者、作曲家で優れたピアニストのルーカス・フォス指揮ミルウォーキー響による、アメリカ人作曲家の作品を集めた「アメリカン・フェスティバル」。
米PROARTEのCDで、バーンスタイン、ウイルアム・シューマン、アイヴス、カウェルその他のブロードウェイから前衛作品を集めたアルバム。

アイヴスの「答えのない質問」やバーバーの「アダージョ」と「キャンディード」序曲、「サーカスバンドマーチ」との静謐と喧騒の対比。
そしてシューマンの「ニュースリール」の雑多なまでのカラフルさ。才人フォスのプラグラミングの妙で聞かせる内容だ。
カラフルでパンチの効いた良い演奏だ。

Youtube はニュートーキョーフィルによる「答えのない質問」

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2010年3月27日 (土)

エリック・エリクソンの「ヨーロッパ合唱音楽の歴史」

今日は休みだが、朝から予測のつかぬ出来事の連続に長い一日となった。
下の娘は5時起きで、4月から同じ高校に入る友達と東京ディズニーランドへ出かけて行った。外は天気予報がハズレまたもや雨。

そのとばっちりで早く起こされ、そのまま朝食を採らずに月一回通っているかかりつけの内科医院で定期検査。10時から一昨日急逝したお世話になった職場OBの告別式があるので、礼服着用のまま朝一番で診てもらう。(さすがに黒ネクタイは外しておいた)
気になっていたコレステロール、尿酸値は正常値に落ち着いてきて、いつも辛辣な言葉で叱責されるセンセイからの珍しく「よくなりましたね」との言葉ですっかり良い気分。

だが、告別式まで多少時間があるので職場にちょいと立ち寄ると、驚天動地の大爆弾が待っていた。
出勤していた係長が青い顔をしてやってきた。新年度人事の件で驚愕の事実が発覚。休日だが本部人事担当者その他関係者に連絡。
とにかく対応は月曜日以降ということになったが、これは困ったことになった。苦心して作成し既に発表した内部の人員配置と仕事配分がやり直しとなりそうだ。

帰宅後、午後からフラフラと夢遊病者のごとく市内のあちらこちらを彷徨い、夜は上の娘の最後のピアノレッスンのために函南へ行く。

P1010065 終わるまでの時間つぶしに立ち寄ったブックオフで、合唱の神様エリック・エリクソンの名盤「ヨーロッパ合唱音楽の歴史」CD6枚組を発見!。

中古で6千円は、今のCDの新品相場でも安いとは言えないし、この大部分は外盤LPで所有済みだが、朝の事件で冷静な判断力を欠いている状態の脳は何の抵抗感もなくブツをレジに持って行く。

家に帰り早速ドビュッシーの「シャルル・ドルレアンの3つの歌」から聴いてみる。
演奏のあまりの素晴らしさに朝の事件で落ち込み、しぼみつつあった脳細胞はたちまち活性化していく。

P1010064 音はLPに比べかなり固めだが、深く落ち着いたアカペラの響きとピッチが恐ろしいほど完璧に合った時の音。これは実に見事なもの。
実演を聴いた時の衝撃がまざまざと記憶に蘇ってきた。

今日はいろいろあったがようやく落ち着きを取り戻した気分。

が、今日発覚した事件の対応予定の来週の月曜日は娘の引越しのため休んで東京に行くことになっていたのを思い出した。

・・・どうしよう。

Youtubeはドビュッシーのビリティスの歌

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2010年3月26日 (金)

ドキュメントOZAWA

新年度を控え、新たなメンバーが続々と挨拶と引継ぎに訪れる毎日。
今年は異例なほどの大異動。ベテランの引き抜きがあった替わりに有能な新人数人の新戦力参入が嬉しい。

いずれも採用時にはかなりの高倍率を突破してきた俊英だが、新婚ホヤホヤが2人もいるのが気がかりだ。産休に入らなければよいのだが。

今宵家内と娘たちは、長泉のベルフォーレでの一時帰国中の海瀬京子さんの私的なリサイタルを聴きに行っている。

自分は文化センター主催のディスクコンサートの解説をしなければならずやむなく欠席。バッハやプロコフィエフなどの意欲的なプログラムなので聴きたかった。大入り満員の盛況だったようでなにより。 後援会も発足し、我が家は早速全員加入。

今回のディスクコンサートは小澤征爾の特集で、サイトーキネンオーケストラとのバッハやマーラー、そしてショパン生誕200年をからめてのツィンマーマンのショパンなど。

ちょっと盛りだくさんで、後半になってお客に疲れが見え始めた。

最後に聴いたツィンマーマンのショパンの「舟歌」がぞくっとするような美しい音と清涼感のある演奏でお客さんたちも蘇生した様子。

S_img 帰宅後、ビデオで小澤征爾のドキュメンタリー「OZAWA」を視る。
1985年、メイズルス兄弟撮影、ピーター・ゲルブ製作のCAMI VIDEO 。長い間廃盤となっているもので手持ちはベーターのビデオ。我が家では未だにベーター方式のビデオが健在。

画質は多少劣化しているが未だ鑑賞には十分な水準だ。

小澤征爾の家庭でのプライベートな姿や、東洋人である自分が西洋音楽にかかわることへの葛藤、N響事件の言及など、かなり深く切り込んだ内容が興味深い。

タングルウッドでの指揮のレッスン風景では若き日の十束尚宏が小澤からレッスンを受けている。このレッスンの聴講生の中に準メルクルがいたのに今回初めて気がついた。

挿入された演奏はタングルウッドでの映像が主で、ルドルフ・ゼルキンとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、ヨーヨーマとのドヴォルジャークのチェロ協奏曲。そしてジェシー・ノーマンを迎えてのマーラーの「復活」フィナーレなど。

いずれも壮年期のオザワを代表する名演ばかりだ。

youtubeは小澤征爾指揮バボラクのホルンのモーツァルト

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2010年3月24日 (水)

あんこう鍋の夜

昨晩から雨模様。組織全体の人事異動の内示もあり周囲は引継ぎその他で落ち着かぬ一日。

今日は4月からの新体制の内部人事案を作成し、各セクションの責任者を呼びながらヒアリング。有能な人材はどこからも引く手あまただが、そうでない人間の処遇が難しい。

昨日はいつものメンバー定例のボエーム+1の会。

Front_mini このたび現在単身赴任中のメンバーの一人が東京本社への転勤が決まり、今宵は奇しくも送別の宴となる。
一次会の割烹「はちまき」ではメンバーの娘さんで現在欧州留学中のピアニストのお嬢さんもちょいと顔を出し華やかでスペシャルな一夜となった。

Mjm001 Imagescaznf5mv 今回の料理は冬の味覚あんこう鍋。

ぷりぷりとしたピンク色の新鮮なアンコウの身にあん肝。濃厚で深みのあるスープの味も絶品だ。
そしてお酒ははさつま焼酎「さつま美人」。

二次会は、ミミならぬかずみちゃんの待つプライベートバーへ。

春は出会いと別れの季節。楽しさの中に一抹の寂しさを漂わせてお開きとなり、迎えのタクシーの待つ店の外は雨。

S_img_0004 今日はピーター・ゼルキンの弾くバッハを聴く。曲は「インベンションとシンフォニア」と4つのデユエット。RCA録音の国内盤CD.

偉大なピアニストを父に持ち、若い頃から注目されていたピーター・ゼルキンが一時期演奏を休止しチベットなどを放浪した後、復帰して間もない時期の録音だ。

暖かく柔らかな音、深い安堵感を聴き手に与える知的で美しいバッハ。

youtubeはペーターの父、ルドルフ・ゼルキンの弾くベートーヴェンの30番のソナタ。

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2010年3月22日 (月)

千住真理子とエリック・ハイドシェックのベートーヴェン

本日お休み。4月から進学する二人の娘の入学準備で何かと忙しい。家内は下の娘と教科書、用品類の買出しへ、自分は上の娘を声楽のレッスンのために大仁まで連れて行く。
2010032212380000_4 今日が最後の声楽のレッスンとなった。入試は終わったが、入試対策のみならず大学入学後のケアまで、いろいろと面倒を見てくれた先生に大感謝。

大仁からの上り車線は、連休最終日のため県外ナンバーで渋滞気味。通常ルートの414号線は渋滞が予想されるので函南方面から迂回して帰ることにした。

1172418743_3 途中、伊豆中央道沿いにある「いちごプラザ」に立ち寄りいちご大福を購う。http://www.itouch-g.jp/15plaza/130/index.html
ここのいちご大福は、特大のイチゴをあっさりとした白餡で包んだ逸品。

いちごプラザ駐車場横の菜の花が満開だった。もう春なのだ。

P1010063 というわけで今日は、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタからスプリングソナタと言われる第5番「春」そのほかを千住真理子とエリック・ハイドシェックによる演奏で聴く。ビクターのCDで1998年パリでの録音。

曲はソナタの7,8,5番の3曲。美しい演奏だがハイドシェックのユニークで個性的な音楽の流れに千住がうまく乗り切れていないような印象だ。

ほど良く熟成した良質の赤ワインのようなハイドシェックのピアノに対して、比較的若い白ワインのような千住のヴァイオリン。

3曲の中では第8番が最も楽しめた。

Youtube はハイドシェックの弾くヘンデル

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2010年3月21日 (日)

バルビローリの「巨人」

昨晩から明け方にかけての雷を伴った暴風雨も明け方には雨上がる。
雨戸を開けた目に飛び込んできたのは黄砂で煙った外の景色。これほどひどい黄砂も珍しい。

巷は三連休で本来は休みだが、昨日の泥棒騒ぎのため本日出勤。録画されていた建物内のビデオカメラ映像で犯人の侵入経路を再度チェック。 今朝の地方紙の朝刊には早くも記事が載っている。

P1010059 今日はイギリスの指揮者ジョン・バルビローリの指揮するマーラーの巨人。

マーラー指揮者として名高いバルビローリだが、正規の交響曲録音は少なく、「巨人」はイギリスのマイナーレーベルPYEへのこの録音のみ。1957年の録音でこの曲初のステレオ録音。

手持ちはティチクから出ていた国内盤LPと、世界初CD化だった英PRTのCD。
CDではダットンラボラトリーのものが出ていたが、PRT盤はダットンラボラトリー創設以前にダットンがリマスタリングしたもの。

P1010061 久しぶりに聴いたが、全編に漂う甘く切ない歌とバルビローリの熱い思い入れの深さに感動させられる。

ハレ管の力量は十分とは言えず、第一楽章のヴァイオリンに続くミュートを付けたホルンの音がヨレヨレだったりブラスのパワー不足が最初は気になったのだが、そのうちそのような些細なことはどうでも良くなってきた。

ヒューマンな暖かさと情熱の見事な共存。第三楽章の鄙びたコントラバスソロも良い味だ。

音はCD,LPいずれもステレオとしては分離が定かでない曖昧なもの。残響が少なく乾いた音はこの時期のPYEの録音に共通しているが、音の広がりはLPが上回るものの音の鮮明さはCDが上。

第三楽章のコントラバスソロに続く、各楽器がひとつずつ現れては入れ替わっていく遠近感はLPの方が良く出ていた。

youtube は、バルビローリ指揮のマーラー交響曲第9番フィナーレ。
ベルリンフィルによる名高い名演

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2010年3月20日 (土)

泥棒を捕まえる

昨日、卒業式の最中に人事異動の内示有りとの情報が入り、夕方に再度職場に顔を出した。直属の上司の異動は既に聞かされていたので、自分の異動はないだろうと予想していた通りの結果。

だが部下の三分の一以上の大規模な異動は意外だった。とても使えず扱いを持て余していた数人のうち一人は放出が決まったものの、手練れ二人を引き抜かれたのは大きな痛手。

今日は4月以降の内部人事案を練るために出勤。新たに転入が決まった数人の情報を仕入れたりしているうちに夕方になった。

すると出勤していた女性職員からの突然の内線電話。「不審者が侵入して、Kさんが追いかけています!」「えぇ!!」
建物入り口を写すビデオカメラモニターに目を向けながら急いで階段を駆け下りる。
一階まで下ると屈強の男性職員と守衛に両腕を掴まれた黒いニット帽に全身黒ずくめの怪しげな男がションボリ首をうなだれていた。

聞けばKさんが帰り支度をしようとしたところ自分のバッグが見当たらず、廊下に出てみるとこの男がバッグの中身を物色していた。
泡食った男はバッグを投げ出し逃走開始、ふだんは物静かなKさんが追いかけているところに、外出し職場に戻る男性職員がたまたま真正面から男に遭遇。腕をむんずと掴み取り押さえたという。

すぐに110番し警察の到着を待つことおよそ20分。7人の警官がつぎつぎに到着し事情聴取と指紋採取と現場検証。
あらためて犯人を見るとこぎれいな黒服に身を固め、黒の帽子で顔の表情が見えにくいようにしている。靴は軽めの革靴。

建物内の防犯カメラには侵入した部分は写っていないが逃走する場面は残っていた。こりゃどう見てもプロだ。

この事件で仕事する気分は吹っ飛んだが帰宅は結局9時近く。

P1010051 沼響のHPの聴き比べコラム「シベリウスの2番を聴く」にシッパーズの演奏の感想をアップしました。http://www.numakyo.org/cgi-bin/sibe2.cgi

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2010年3月19日 (金)

ワイセンベルクのドビュッシー

今日は下の娘の中学校の卒業式。

卒業式は午後なので昼から休みをとり帰宅。すると卒業式に出る本人が家にいて、「アボガドを食べたら気持ち悪くなった」と青い顔をしていた。
今日の式典ではウチの娘は最後の卒業生全員合唱でピアノ伴奏をすることになっている。
これはたぶん緊張からくるものだろう。とりあえず自分がだいぶ前に処方された胃薬(たぶん)を与え「これを飲めばダイジョウブ」と暗示を与えておいた。

式典は家内と参加。会場となっているかつて自分が学んだ当時のままのオンボロ体育館は今年中の取り壊しが決まっているという。

この学年はいろいろとツイていない学年で、小学校の時から大きな行事の度に雨、台風、大雪に見舞われていた。
極めつきは新型インフルエンザのために予定された修学旅行が一時実施が危ぶまれ、結局夏休み中に変則的に実施したという学年。

だが今日の卒業式は良く晴れた。

適度な緊張の中粛々と式は進む。長い式辞の中で途中で気分が悪くなって退場する生徒が数人。なぜか皆男子。
一昨年突然の難病となり、一年の大部分を病院で過ごしていた娘の親しい友達が車椅子から立ち上がって卒業証書授与を受ける姿を見たときはホロリとしました。

そして最後は卒業生全員合唱「旅立ちの日」。娘のピアノ伴奏も危なげのないまずまずの出来でよかった。

三年の先生方ご苦労さま、そしてありがとうございました。

今日は最近娘が練習しているドビュッシーの「版画」をブルガリアのピアニスト、ワイセンベルクのピアノで聴く。

S_img_0003 ワイセンベルクはカラヤンとのいくつかの録音もあり、テレビCMにも出ていたこともあるピアニストだが、正直なところカラヤンとのチャイコフスキーやラフマニノフは感心しなかった。
テクニックも申し分ないしピアノも良く鳴っているのだが、人工的な造り物めいた音楽。

ところがこのドビュッシーは非常に良い。ゆったりとして青白くも美しい響きで歌い上げた版画の第一曲「パゴダ」。
カップリングされている「組み合わされたアルペジオ」では宝石がキラキラと零れ落ちるような風景が目前に広がっていく。

ドビュッシーの思い描いた音を見事なまでにビジュアル化した素晴らしい演奏だ。

ワイセンベルクは今どうしているのだろう。

youtube は、ワイセンベルクの弾く「ペトルーシュカ」

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2010年3月18日 (木)

グリュミオーのルクレール

本日伊豆熱川へ出張。当初車で行くことも考えたがJRと伊豆急を乗り継いで行くことにする。特急踊り子で約一時間半余りの行程。
熱川に行くのは、子供たちが幼い頃にバナナワニ園に連れて行った時以来のこと。http://www4.i-younet.ne.jp/~wanien/index1.htm

2010031812550001 熱川駅に降り立つと温泉やぐらが目に付いた。降りる乗客は観光客ばかりでスーツ姿の部下と自分は周りから完全に浮いている。

目的地まで駅から歩くつもりで、駅前の観光案内所で場所を確認。
すると案内所のおばさんが「歩いていくんですか!?」と言いつつハイキングコースの地図を手渡してくれた。

目の前の胸を付くような急な登り坂を見て、我々二人は躊躇することなく駅前のタクシー乗り場へ向かう。特急列車とタクシーの使用で出張費からは完全に足が出た。
夕方沼津へ帰り着くと強い風と雨。暖かな東伊豆とはかなりの温度差を実感。

S_img_0002 夜は上の娘の声楽のレッスンの大仁への送り迎えの後、ベルギーのヴァイオリニスト、グリュミオーの弾く18世紀フランス、イタリアのバロック音楽の数々を聴く。

フィリップス録音のCDで、ルクレール、ヴェラチーニ、ヴィラチーニ、ヴィヴァルディらの作品を収めた国内盤CD。

美しく艶やかな音で響くのびのびとしたグリュミオーのヴァイオリン。
フランコ・ベルギー派の流れをくむグリュミオーにしてみれば開祖のルクレールの作品は本家本元の音楽。まさに水を得た魚のような演奏だ。

Youtube は、グリュミオーの弾くルクレールのソナタ

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2010年3月17日 (水)

ルモーテルのグリーグ

本日、町内同じ組のお通夜が入り早退して夕方からお通夜の受付。
故人は近所のご老人で自治会長を長く務めた極めて温厚な方だった。

戦時中は陸軍の戦闘機パイロットとしてフィリッピンや本土防空戦を戦い抜いてきた人だが、戦争の話になると表情が変わり、ボロボロに被弾して飛行場にやっと帰り着いた戦友の飛行機に駆け寄った時の友の悲惨な姿など、生々しい体験談の中に戦争の悲惨さを真剣に訴えていたのが印象的だった。

S_img 今日はベルギーの指揮者、エドウアルド・ヴァン・ルモーテルのグリーグを聴く。
米コロンビアやVOXにいくつかの録音があったが、独特の色彩感とキレの良いリズム感を持った指揮者で、ロシアものやフランスものに良い演奏を残している。

円熟を迎える前に逝ってしまったので、もはや忘れられてしまったが好きな指揮者のひとり。

このグリーグはVOX原盤のCDで、グリーグの交響的舞曲と二つの悲しき旋律とのカップリング。オケはウィーン交響楽団。
交響的舞曲の沸き立つようなリズム感とノスタルジックな民謡風の旋律との対比が絶妙だ。

二つの悲しき旋律の心のこもった歌など、思わずホロリとさせられる。

youtube はノルウェーの国民的歌手シセルの歌うグリーグ「過ぎた春」

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2010年3月16日 (火)

フランソワの「版画」

昨晩の家が揺れるほどの風雨で今日は寝不足気味。

まもなくある人事異動発表に落ち着きのない毎日だが、ダブル受験の娘たちは昨日下の娘が進学先を決めて、まずはひとつの区切りがついた。

昨日の合格発表の場で地元メディアの報道につかまり、今朝のローカル新聞に娘のインタビューと写真が出ていて吃驚。

今日はフランスのピアニスト、サンソン・フランソワによる演奏を聴く。

S_img_0001 16歳でパリ音楽院を首席で卒業、直後の第1回ロン・ティボー国際ピアノコンクールでの優勝など、天才肌のピアニストだったが過多の酒量で46才の若さで急逝。

フランソワは、晩年にはしだいに演奏のスタイルが崩れていった破滅型のピアニストだった。
今日は未完に終わったドビュッシーピアノ曲全集録音から「版画」を聴く。

ほぼ全ピアノ曲の録音を残しているショパンほどではないが、独特のテンポの揺れが妖艶な光を発するユニークなドビュッシー。

youtube はフランソワの弾くラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」 。指揮はフレモー。

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2010年3月14日 (日)

バッハのコラール「わが心の切なる願い」BWV.727

本日お仕事。我が家の女性たちは、上の娘の4月からの東京生活に備えて休日のたびに買い物に出かけている様子。住む場所は早々と決めたので東京で購入すればよいのだが、どうも待ちきれないようだ。

P1010058 今日はオルガン曲ばかり。一枚目はワルター・クラフトのバッハオルガン大全集2巻から、初期のコラールプレリュードを数曲。

CDでも出ているが、手持ちはVOX原盤ワーナーから出ていたセット物LP.
もう20年近く前に発売された国内廉価盤で、オルガンの専門家による日本語の詳細な解説が非常に参考になる。

0307 フランス、アルザス地方のマルムティエ村の教会にある1734年製のジルバーマン親子の作になる歴史的オルガンによる演奏。

この中のコラール「わが心の切なる願い」BWV.727に大きな感動を受けました。人間の心の奥底から響いてくるような深く訴えかける音色。
素朴にして敬虔な祈りに満ちた淡々としたクラフトのオルガン。

P1010059 St_georg_kirchturm そしてもう一枚は、シューマンのペダルオルガンのための曲集から2曲。19世紀後半にJ.A.Hofmannによって改修されたバイエルン州、ノイシュタット・バイ・コールブルクのセント・ゲオルグ教会のオルガン。

こちらは仄かなロマンの香りが漂う甘い音色。バッハとは対照的な音楽だ。
V.Lukasのオルガンによる独逸クリストフォリスのLP。

Youtube はBWV.727、フルニエによるチェロ編曲版

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2010年3月13日 (土)

Entente Cordiale(友好的な相互理解)

本日休み。久しぶりに寝過ごして、起きたら9時を過ぎていた。
良い天気となったので畑仕事で汗を流したり雛人形を片付けたりと家の雑事で一日が終わる。

S_img_0004 今日聴いたのはイギリスの指揮者サー・チャールズ・グローヴス指揮による「Entente Cordiale」というアルバム。英IMPのCDでオケはEnglish Sinfonia.

Entente Cordialeとは1904年に英仏両国間でかわされた外交文書のことで、この時、数百年にもわたる英仏間の植民地政策の対立関係が解消された。

CDの内容は、イギリスとフランスのオーケストラ曲がバランスよく配され、フォーレの組曲「マスクとベルガマスク」で始まり、サティの「ジムノペディ」ドビュッシー編曲版で終わるというもの。

イギリスの作品はエルガーの「朝の歌」「夜の歌」、ウォーロックの「カプリオル」組曲、ディーリアスの「春、はじめての郭公の声を聞いて」バタワースの「青柳の堤」。
それらの曲の合間にラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」、フォーレの「パヴァーヌ」が演奏されている。

このタイトルは英国風の軽いジョークなのだろう。

グローヴスの指揮は、格調の高さの中に穏やかで優しさに満ちたもの。

春の一日の休日、ひと仕事のあとに聞くのにふさわしい音楽。

Youtubeはディーリアスの「ブリッグの定期市」ラトル指揮ベルリンフィルの演奏。冒頭のフルートソロが美しい。

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2010年3月12日 (金)

ギャルド吹奏楽団の「ローマの松」

いよいよ春到来か、我が家は家族全員花粉症のため一斉に症状があらわれた。

3月のスズキメソード才能教育発表会の伴奏出演は業務多忙のためパスさせていただいたので、今月のオケの練習はお休みをいただく。
どうやらだんだんと本番から遠のく傾向にありこれは悪いパターンだ。

昨晩は娘の声楽のレッスンのために大仁へ行く。
受験前はレッスンに同席させていただいたのだが、今回は家族を引き連れ先生のお宅の至近距離にある「百笑いの湯」で時間をつぶす。

食事をすませ上の娘はそのままレッスンへ。他のメンバーはそのまま温泉へ直行。http://izu.tokinosumika.com/hyakuwarai/

平日の晩なので比較的空いていてラッキーだった。
ぷかぷか浮かぶ塩湯、トルマリン湯、ヨモギ湯、紅茶湯のはしごの後、モンゴルの麦飯石サウナで汗を流すうちにたちまち一時余りが経過。 レッスンの終わった娘を回収して家路を急ぐ。

5162birgftsl__sl500_aa240_ 今宵はパリ、ギャルド吹奏楽団の1961年来日公演の演奏。

最近発見されたNHKの放送録音のCD化で、まだFM放送もなく、放送といえばモノラルが常識だった時代に奇跡的にステレオ録音されていたもの。

当時「立体音楽堂」という番組があった。NHK第1と第2のモノラル放送を使用し、左右のチャンネルをそれぞれ同時放送することによって受信側が2台のラジオを用意するとステレオとして聴くことができるというもの。

子供の頃家にあった真空管のステレオ電蓄になぜか二つのAMラジオが付いていて、この理由が大人になるまでずーっと疑問だった。
今にして思えばこの「立体音楽堂」専用の再生装置だったのだ。ちなみにメーカーはナショナル。

このギャルド吹奏楽団の初来日もこのような経緯で放送されたのだという。この演奏を聴いた聴衆の当時の衝撃の大きさは付属の解説書に詳しい。

この頃のフランスのオケの首席クラスが団員のため、唖然とするほどの名演揃い。レスピーギやラヴェル、ドビュッシーのおなじみの名曲が、まるで吹奏楽のために書かれた曲のように響く、どころかオケそのものの音で迫ってくるのが感動的ですらある。

ひた押しに押してくる「アッピア街道の松」の終盤など、とても落ち着いて聴いていられないほどの壮絶さだ。これはフリッツ・ライナー指揮シカゴ響と双璧の名演。

Youtubeはプレートル指揮の「アッピア街道の松」。オケはシュトゥットガルト放送響

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2010年3月10日 (水)

フランセ、安らぎの時間

朝からの雨はようやく午後から晴れた。青空を見るのは何日ぶりだろう。
昨日休んだために机上は決済待ちの書類の山。置ききれずに椅子の上まで積み上げられていてげんなり。

10時から会議が入っているために、何軒かに電話を入れた後急ピッチで目を通す。
結局会議は午前中には終わらず、昼をはさんで終わったのが午後4時。席に戻ると再び机は朝以上の惨憺たる状態。

ポケーとした頭で帰宅後聴いたのは木管楽器のための近代フランス音楽集。

P1010060 ピアノのパスカル・ロジェにフルートのカンタン、オーボエのブルグ、クラリネットのポルタル、ホルンのカザレ、ファゴットのワレーズなど、パリ管やパリオペラ座管の首席クラスの名人たちによるディスクだ。

曲は、CDのタイトルとなっているフランスの「安らぎの時間」やプーランクの「エレジー」、サンサーンスの「ロシアとデンマークの主題による奇想曲」やタンスマン、ダンディ、ミヨーなどの曲。

P1010056 演奏至難な曲を楽々と吹きこなす名人芸。


おしゃれでフランスのエスプリに満ちた愉快な曲の数々を伊豆の地ビール「伊豆エール」飲みながら堪能する。

まさに「安らぎの時間」

youtubeはフランセの木管五重奏曲

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2010年3月 9日 (火)

ジプシーがチーズを食べる

3月も半ばにさしかかろうとする時期だが、今日も寒い。おまけに雨で午後から霙まじりとなってきた。 仕事がひと段落ついたので、溜まっている代休取得で今日はお休み。

下の娘はお別れ遠足とやらで、富士吉田の富士急ハイランドへ出かけていった。http://www.fujiq.jp/
現地は予想とおりの大雪で、アトラクションはお化け屋敷のみしか入れなかったという。

休みとはいえ上の娘の買い物に付き合ったり、母の英会話教室の送迎などとそれなりに忙しい。
夕食を済ませ風呂にも入り、マグロのようになってくつろいでいると。
遠足帰りの娘がやってきて
「お父さん、ツタヤで借りたDVDが今日が返却期限だった・・・」 時計を見るとまもなく9時。 仕事から帰った家内は「帰りに卵を買ってきてね」のひとこと。

やむなく着替え冷たい雨の中ツタヤに出かける。
帰りに立ち寄ったスーパーでは職場の女の子二人に遭遇。

今日は、ハンガリーの作曲家コダーイの合唱曲集。

P1010058 イローナ・アンドール女史率いるブタペスト・コダーイ合唱団による演奏。この団体はKlara Leoweyというところの女学校の生徒たちで(Kodály Zoltán Chorus of the Klára Leöwey Secondary School,Budapest )年齢は12歳から18歳までの40人余り。

これがコダーイの名を冠するだけあって非常に水準が高い。有名な「ジプシーがチーズを食べる」などは息を呑むような鮮烈な演奏だ。

アカペラなのにピッチは完璧。とてもアマチュアとは思えない。

このLPは1965年にイギリスのオールドバラ音楽祭に招かれたおりに作曲者コダーイの立会いのもとで録音されたもの。EMI原盤の国内版LP。これほどの演奏が未だにCD化されていない。

P1010059 そして同じ団体でもう一枚。ハンガリー・クオリトンのLPで、コダーイ合唱曲集第2巻。おそらくEMI盤とは録音年に隔たりがありメンバーも相当入れ替わっているようだが水準の高さは変わらず。

いずれも驚異的な名唱だ。

youtube はハンガリーの合唱団による「ジプシーがチーズを食べる」

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2010年3月 7日 (日)

ミュンシュのハイドンとメンデルスゾーン

長い一週間が終わり今日も雨。昨日は職場で大きなイベントがあり、一日出勤。自分のちょっとした不注意でミスを連発し、若い部下たちに負担をかけてしまった。
深く反省。どうやら前日までの疲れが蓄積していたようだ。

一日ノンビリしたいところだが、午前中は下の娘との約束で携帯電話の購入に出かける。新学期を控え新規購入の人が多く、ショップでは2時間ほどを費やした。ついでに家族の契約を見直す。

携帯の料金体系は煩雑に変わるうえに判りにくい。特に家内の契約は古い料金体系のままだったので、今までだいぶ損をしていた。

午後の娘たちとの買い物は家内にバトンタッチ。家で溜まってしまった古新聞、古雑誌片付けたりしているうちに時間は過ぎあっという間に夕方だ。

今日はフランスの名指揮者シャルル・ミュンシュの演奏を二つ。

P1010058 最初にボストン響との比較的初期の録音からハイドンの交響曲第104番「ロンドン」を聴く。1950年録音。
軽く柔軟な動きを見せる低音弦楽器に乗った堂々たるハイドン。

古いタイプの演奏だがボストン響の優秀さと柔らかなフランス風のオケの響きで聴かせる演奏だ。

そしてもうひとつメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」。

第5番とはいえ作曲は第1番の次で何度か改訂されている。弦楽のための交響曲から数えて14番目の交響曲。

240pxserpent_28musical_instrument29 ワーグナーの「パルシファル」でも聴かれる「ドレスデンアーメン」の敬虔な祈りで始まる佳品。フルートが奏でるコラール「神はわがやぐら」に導かれるフィナーレ。平明で宗教的な雰囲気に満ちた曲だ。

2管編成だがコントラファゴットと古い教会音楽に使われていた蛇のような低音楽器セルパンが使用され、荘重な雰囲気を漂わせている。
今や絶滅してしまったセルパンのほとんど最後の使用例。

P1010059_2 ミュンシュとボストン響の演奏は緊張感漂う壮大なもの。1959年録音だがSACDで細部が明確になった。

ミュンシュはパリ時代にもこの曲を録音している。

youtube はコープマン指揮の「宗教改革」フィナーレ。

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2010年3月 5日 (金)

メンデルスゾーン、弦楽のための交響曲集

今年度最後の山場到来、12人の外部委員による来年度予算の審査だが、さんざん待たされて待ち疲れの状態で午後からの開始。
わが部署が最大の攻撃目標との事前の下馬評で、周囲の同情の視線の中会場へ入る。

組織上司の総括説明に始まって一時間余り。ところが一向にわが部署にはさほどの質問はなく、予想外のセクションが集中砲火を浴びている。

次にクルゾクルゾと戦々恐々としながら自分の資料を目を通していると、いよいよ問題の委員さんの登場。ダンボの耳となり質問に傾聴するも語気は強い調子だが内容はさほどのことではなかった。
どうやら先方も連日のおつとめでお疲れの様子。が、こちらの立場も多少は理解してくれているようだ。

とにかくひとつの区切りがついたので今日は早めに帰宅し、昨日で受験の終わった下の娘も交えて、家族そろっての夕食。

P1010053 そしてメンデルスゾーンが12歳から14歳までに書いた弦楽のための交響曲。
メンデルスゾーンの番号付きの交響曲は5曲が知られているが、その前に13曲の交響曲を残している。(第13番は未完)。

一般には習作とされ、弦楽オーケストラのための曲が大部分であるものの2管編成全4楽章の堂々たる8番のような曲もあり、バッハの音楽にも似た古典的な格調の高い美しい旋律の数々、完成度の高さでとても10代前半の少年の作品とは思えない。

今日は、イエジ・マクシミク指揮のポーランド室内管による英EMI盤LPで聴く。

Youtube はその交響曲第8番の弦楽合奏版

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2010年3月 4日 (木)

本日の練習、チャイコフスキーの第5番

今日も朝から冷たい雨。本日予定の来年度予算の審査は、前の部門が異常に長引き明日に持ち越し。不穏な情報も事前に入りどうも嫌な予感。

夜が空いたので、ひさしぶりにオケの練習に顔を出す。今回は沼津市民文化センター小ホールにて本番を振る横島先生の指揮。

今回は練習も休みがちなので、メインプロのチャイコフスキーの第5番は降り番にしていただいた。楽器に触れるのもひさしぶりなので、ホールロビーで個人練習。出勤時から車のトランクに入れていたホルンは完全に冷え切っている。

一人でさらっていると、昨年千葉へ転居のために退団したN君がひょっこり顔を出した。彼は変わらず元気そうなので安心する。

後半は彼と客席で練習を観戦。ピアノ、ピアニシモでの音程の悪さは改善の余地があり、特に第一楽章冒頭から主題が出るあたりまでに大きな問題がありそうだ。

横島先生の指揮は、遅めのテンポの悠然たるチャイコフスキー。チャイコフスキー独特のあらわなまでの感情移入を、どこまで草食系の沼響に叩き込むかが、これからの練習の見所となるだろう。

ポスターとチラシも出来上がった。今回の演目のうちメンデルスゾーンとチャイコフスキーの両曲ともホ短調。しかも作品番号が同じ64だった。なんという偶然。

P1010050 沼響のHPの聴きくらべコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」に、カラヤン&ベルリンフィルの2度目の全集録音の感想をアップしました。連載61回め。http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

Youtubeはスヴェトラーノフのチャイコフスキー交響曲第5番から

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2010年3月 2日 (火)

ホーレンシュタインのブルックナー

再び冷えてきた。朝から冷たい雨、風も強い。娘の風邪は快方に向かう。

今週は今年度最後の大きな仕事の山場。今日は外部委員の審査の前哨戦。
どうもある特定の委員から敵対視されているような気配。準備に怠りがなかったので軽く切り返したものの、ますます相手は感情的になっているようで困った。

最大のクライマックスは明後日の模様。こちらは相手に媚びるつもりはないので丁々発止の緊迫したものになりそうだ。

P1010053 久しぶりにブルックナーが聴きたくなった。棚から取り出したのはウクライナ生まれの指揮者ヤッシャ・ホーレンシュタイン。

非常な実力者でありながら一定のポストにつかず、指揮棒一本で世界の一流オケを渡り歩いた孤高の名指揮者。

ホーレンシュタインのマーラーやブルックナーはひところ数多くのライヴ録音が出回っていた。それだけ多くの人に好まれたということだろう。

今日はそのような中から1970年、BBC響とのライヴでブルックナーの交響曲第9番。Music&Artsから10年ほど前に出ていたCD.

曲をむんずと鷲掴みにしてテンポを大きく動かした壮大なブルックナー。
オケの状態は万全とは言えないが、ホーレンシュタインの棒に良く応え、厚くウォームな響きでやる気十分の演奏を聴かせてくれる。

ホーレンシュタインの演奏はブルックナーに限らず、音の響きに無駄がない。

Youtube はカラヤン&ウィーンフィルのブルックナー、交響曲第9番

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2010年3月 1日 (月)

若杉弘のストラヴィンスキー

今日から3月。本日上の娘の卒業式となり仕事を休んで家内と出席。
下の娘は風邪が悪化し明後日の受験を控え大事を取って休ませる。

会場の体育館に入るのは3年前の入学式以来だ。あの時は娘二人の入学式が午前と午後に重なり困ったことを懐かしく思い出す。

式典は滞りなく進み、終了後には最後のホームルームに顔を出す。しみじみとしているクラス担任と、案外あっけかんとしている子供たちとの対比が面白い。

クラス担任と校長先生にお礼の挨拶の後、家内と近所の「すしの助」で軽く昼食。http://www.sushi-no-suke.com/menu.html

帰宅後すぐに学校を休んでいるもう一人の娘を医者に連れて行く。
新旧インフルエンザの予防接種は済ませたのに、通常の風邪にかかってしまうとは。

P1010053 今日は若杉弘さんの若い頃の録音で、ロシアの作曲家、ストラヴィンスキー、ハチャトウリアン、カバレフスキーを聴く。

60年代後半に研秀出版が出していた「世界のオーケストラ名曲集」シリーズ全17巻からのロシア編でオケは読売響。

これは20年近く前に静岡の中古レコード店の店頭に「自由にお持ち帰りください」と出ていた全シリーズを重たい思いをして持ち帰ったもの。
このシリーズは朝比奈隆、近衛秀麿、渡邊暁雄、若杉弘らの邦人の実力指揮者が起用されていて、未だにほとんどCD化されていない。

ロシア編は、ストラヴィンスキーの「火の鳥」、ハチャトウリアンの「ガイーヌ」、カバレフスキーの「道化師」の3つの組曲から有名曲を抜き出したもの。
リズムも冴え、色彩豊かにオケを存分に鳴らし切った快演。録音も非常に良い。

「剣の舞」のド迫力は作曲者のウィーンフィルとの自演を凌ぐ出来だ。

youtubeはジプシーオーケストラによる「剣の舞」

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