ギャルド吹奏楽団の「ローマの松」
いよいよ春到来か、我が家は家族全員花粉症のため一斉に症状があらわれた。
3月のスズキメソード才能教育発表会の伴奏出演は業務多忙のためパスさせていただいたので、今月のオケの練習はお休みをいただく。
どうやらだんだんと本番から遠のく傾向にありこれは悪いパターンだ。
昨晩は娘の声楽のレッスンのために大仁へ行く。
受験前はレッスンに同席させていただいたのだが、今回は家族を引き連れ先生のお宅の至近距離にある「百笑いの湯」で時間をつぶす。
食事をすませ上の娘はそのままレッスンへ。他のメンバーはそのまま温泉へ直行。http://
平日の晩なので比較的空いていてラッキーだった。
ぷかぷか浮かぶ塩湯、トルマリン湯、ヨモギ湯、紅茶湯のはしごの後、モンゴルの麦飯石サウナで汗を流すうちにたちまち一時余りが経過。 レッスンの終わった娘を回収して家路を急ぐ。
今宵はパリ、ギャルド吹奏楽団の1961年来日公演の演奏。
最近発見されたNHKの放送録音のCD化で、まだFM放送もなく、放送といえばモノラルが常識だった時代に奇跡的にステレオ録音されていたもの。
当時「立体音楽堂」という番組があった。NHK第1と第2のモノラル放送を使用し、左右のチャンネルをそれぞれ同時放送することによって受信側が2台のラジオを用意するとステレオとして聴くことができるというもの。
子供の頃家にあった真空管のステレオ電蓄になぜか二つのAMラジオが付いていて、この理由が大人になるまでずーっと疑問だった。
今にして思えばこの「立体音楽堂」専用の再生装置だったのだ。ちなみにメーカーはナショナル。
このギャルド吹奏楽団の初来日もこのような経緯で放送されたのだという。この演奏を聴いた聴衆の当時の衝撃の大きさは付属の解説書に詳しい。
この頃のフランスのオケの首席クラスが団員のため、唖然とするほどの名演揃い。レスピーギやラヴェル、ドビュッシーのおなじみの名曲が、まるで吹奏楽のために書かれた曲のように響く、どころかオケそのものの音で迫ってくるのが感動的ですらある。
ひた押しに押してくる「アッピア街道の松」の終盤など、とても落ち着いて聴いていられないほどの壮絶さだ。これはフリッツ・ライナー指揮シカゴ響と双璧の名演。
Youtubeはプレートル指揮の「アッピア街道の松」。オケはシュトゥットガルト放送響
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