ミュンシュのハイドンとメンデルスゾーン
長い一週間が終わり今日も雨。昨日は職場で大きなイベントがあり、一日出勤。自分のちょっとした不注意でミスを連発し、若い部下たちに負担をかけてしまった。
深く反省。どうやら前日までの疲れが蓄積していたようだ。
一日ノンビリしたいところだが、午前中は下の娘との約束で携帯電話の購入に出かける。新学期を控え新規購入の人が多く、ショップでは2時間ほどを費やした。ついでに家族の契約を見直す。
携帯の料金体系は煩雑に変わるうえに判りにくい。特に家内の契約は古い料金体系のままだったので、今までだいぶ損をしていた。
午後の娘たちとの買い物は家内にバトンタッチ。家で溜まってしまった古新聞、古雑誌片付けたりしているうちに時間は過ぎあっという間に夕方だ。
今日はフランスの名指揮者シャルル・ミュンシュの演奏を二つ。 最初にボストン響との比較的初期の録音からハイドンの交響曲第104番「ロンドン」を聴く。1950年録音。
軽く柔軟な動きを見せる低音弦楽器に乗った堂々たるハイドン。
古いタイプの演奏だがボストン響の優秀さと柔らかなフランス風のオケの響きで聴かせる演奏だ。
そしてもうひとつメンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」。
第5番とはいえ作曲は第1番の次で何度か改訂されている。弦楽のための交響曲から数えて14番目の交響曲。 ワーグナーの「パルシファル」でも聴かれる「ドレスデンアーメン」の敬虔な祈りで始まる佳品。フルートが奏でるコラール「神はわがやぐら」に導かれるフィナーレ。平明で宗教的な雰囲気に満ちた曲だ。
2管編成だがコントラファゴットと古い教会音楽に使われていた蛇のような低音楽器セルパンが使用され、荘重な雰囲気を漂わせている。
今や絶滅してしまったセルパンのほとんど最後の使用例。 ミュンシュとボストン響の演奏は緊張感漂う壮大なもの。1959年録音だがSACDで細部が明確になった。
ミュンシュはパリ時代にもこの曲を録音している。
youtube はコープマン指揮の「宗教改革」フィナーレ。
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