ドキュメントOZAWA
新年度を控え、新たなメンバーが続々と挨拶と引継ぎに訪れる毎日。
今年は異例なほどの大異動。ベテランの引き抜きがあった替わりに有能な新人数人の新戦力参入が嬉しい。
いずれも採用時にはかなりの高倍率を突破してきた俊英だが、新婚ホヤホヤが2人もいるのが気がかりだ。産休に入らなければよいのだが。
今宵家内と娘たちは、長泉のベルフォーレでの一時帰国中の海瀬京子さんの私的なリサイタルを聴きに行っている。
自分は文化センター主催のディスクコンサートの解説をしなければならずやむなく欠席。バッハやプロコフィエフなどの意欲的なプログラムなので聴きたかった。大入り満員の盛況だったようでなにより。 後援会も発足し、我が家は早速全員加入。
今回のディスクコンサートは小澤征爾の特集で、サイトーキネンオーケストラとのバッハやマーラー、そしてショパン生誕200年をからめてのツィンマーマンのショパンなど。
ちょっと盛りだくさんで、後半になってお客に疲れが見え始めた。
最後に聴いたツィンマーマンのショパンの「舟歌」がぞくっとするような美しい音と清涼感のある演奏でお客さんたちも蘇生した様子。
帰宅後、ビデオで小澤征爾のドキュメンタリー「OZAWA」を視る。
1985年、メイズルス兄弟撮影、ピーター・ゲルブ製作のCAMI VIDEO 。長い間廃盤となっているもので手持ちはベーターのビデオ。我が家では未だにベーター方式のビデオが健在。
画質は多少劣化しているが未だ鑑賞には十分な水準だ。
小澤征爾の家庭でのプライベートな姿や、東洋人である自分が西洋音楽にかかわることへの葛藤、N響事件の言及など、かなり深く切り込んだ内容が興味深い。
タングルウッドでの指揮のレッスン風景では若き日の十束尚宏が小澤からレッスンを受けている。このレッスンの聴講生の中に準メルクルがいたのに今回初めて気がついた。
挿入された演奏はタングルウッドでの映像が主で、ルドルフ・ゼルキンとのベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番、ヨーヨーマとのドヴォルジャークのチェロ協奏曲。そしてジェシー・ノーマンを迎えてのマーラーの「復活」フィナーレなど。
いずれも壮年期のオザワを代表する名演ばかりだ。
youtubeは小澤征爾指揮バボラクのホルンのモーツァルト
| 固定リンク
「音盤視聴記録」カテゴリの記事
- クレンペラーのケルン放送交響楽団とのライヴ集(2024.10.10)
- ワルター・カーロスの「スイッチト・オン。バロック」(2024.10.08)
- 寝る前にアランのオルガン曲(2024.10.07)
- ユリ・ブーコフの「展覧会の絵」(2024.10.02)
- 和波孝禧とレオン・グーセンスのバッハ(2024.09.30)
コメント