幽霊指揮者ヘンリー・アドルフのドヴォルジャーク
今日の朝は町内会の側溝清掃日。スコップをかつぎ8時半に集合し組の人たちとどぶさらいを開始する。
幼い頃遊んだ清流も宅地化が進み、今や水の流れの澱んだドブ川と化している。道端に上げた黒い泥に混じり、時おり泥鰌やザリガニの幼生が跳ねているが年ごとに数が減っている。
清掃終了後職場へ向かい、結局一日仕事となる。 今日はかつてドイツのCDレーベルPILZが出していた2枚組CDシリーズからヘンリー・アドルフ指揮フィルハーモニカ・スラヴォニカによるドヴォルジャークの交響曲第8番を聴く。
いわゆるバッタもんCDとして、かつてはデパートや駅売りCDのワゴンの中で格安で売られていたもの。http://
この指揮者とオケは実在しない架空のもので、このシリーズはPILZの社長が放送音源を安く買い取って、自分の名や架空の名で売り出したといういわくつきの録音だ。
だが、この中には掃き溜めに鶴ではないが、驚きの名演が隠れているので油断できない。
このアドルフのドヴォッパチもそのひとつ。
熱くオケを歌わせながら豪快に鳴らし込んだ名演。第3楽章のノスタルジックな歌もソツなく聴かせ、他の楽章のクライマックスもスケール大きく盛り上がる。
第2楽章最終部のオルガンのような奥行のある重厚な響きは、他の演奏では聴けないもの。手に汗握るフィナーレの熱き盛り上がりには、いつ聴いても興奮させられる。
この演奏の実態はミラン・ホルヴァート指揮のオーストリア放送響だと言われている。http:// 沼響のHPの聴き比べ「ベートーヴェンの7番を聴く」にカラヤンの1978年ライヴの演奏の感想をアップしました。連載62回目
http://
Youtubeはメータ指揮ロスアンゼルスフィルのドヴォルジャーク、交響曲第8番
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