定演終わる2010
沼響の定演は雨の日が多いことになっているが、今回も今にも降り出しそうな曇天。5月末とはいえ気温も低い。 ゲネプロは2時開始。会場の沼津市民文化センター大ホールに着くと三々五々集まった団員が音出し中。
この本番前のピリッとした緊張感が好きだ。
ゲネプロは3曲をざっと通して先生からは軽い注意のみ。横島先生との関係も10年近いものとなり気心は知れたもの。
楽屋での皆と食する本番前の夕食弁当は、桃中件のハリウッド・ロケ弁お魚コース
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ホール前を見ると開場一時間前にして長蛇の列。今年は例年よりも多そうだ。結局満席近い1000人を超える入場者。毎回ありがたいことです。 そして本番。第一曲目は「真夏の夜の夢」序曲。
ホルンは二日前に最後列最上段に場所が変わったので、弦楽器との距離が遠くなった。入りのタイミングを多少早めとする。
この手の古典派に近い初期ロマン派の曲の管楽器は、弦とのバランスが非常に難しい。結局今回の3曲中で最も難曲だった。
鍋倉先生によるコンチェルトに続き、後半はチャイコフスキーの交響曲第5番。
今回チャイコは降り番なので全曲乗りのインペクのF君に変わり自分はにわかインスペクター。
チューニングの開始とともに楽屋まで横島先生を迎えに行くと、赤く上気させた横島先生の顔。そして一点を見つめた厳しい表情の先生をステージに送り出す。
演奏は舞台脇で拝聴。
心配していたチェロも危なげなく、重厚な響きのブラスも良い音だ。若手のホープの第2楽章のホルンソロも完璧に近い出来。フィナーレの先生の即興的な加速にも良く反応している。結局第一楽章が最も良かったと思う。
アンコールはメンデルスゾーンの「結婚行進曲」。
トランペットのファンファーレが始まると客席がざわめいた。
お馴染みの曲に喜ぶお客さんの幸せそうな顔がなんとも嬉しい。
そして打ち上げは、沼津駅前「海人」
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宴の終盤で沼響黎明期の頃のメンバーが一か所に集まり自然と昔話となった。かつて20代だったメンバーも、今や老眼を気にする年代になってしまった。
次の目標は第30回定演だ。
帰宅は0時ちょい過ぎ。そして本日一日お仕事。
Youtube はチェリビダッケ指揮のチャイコフスキー交響曲第5番
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