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2010年6月21日 (月)

シュナーベルのモーツァルト

昨晩足の裏を蚊に刺され、持続的なかゆみに眠れず寝不足の一日。

今日はアルトゥール・シュナーベルのモーツァルトを聴く。

シュナーベルはベートーヴェン直系のピアニストにして、少年時にブラームスにその演奏を絶賛されたという20世紀初頭を代表する大ピアニスト。
シュナーベルのベートーヴェンのピアノソナタ全集録音は、今でも圧倒的な存在を誇る演奏だ。

Akanegumo444img600x4501274572250bhw ここ数日聴き続けているフランクリンミントの名曲シリーズの選者は、モーツァルトのピアノ協奏曲の演奏にシュナーベルの古い録音を選んでいる。

曲は21番の協奏曲。1937年録音で伴奏はサージェント指揮のロンドン響。当然モノラルだが音は良い。

いわゆるテクニックで聴かせるタイプではないが、透明で清らかなタッチと柔らかい響きでモーツァルトの純な世界を描き出していく。
サージェントの伴奏は古めかしさを感じさせるが、銘器ベヒシュタインを弾くシュナーベルのピアノは、明晰さと精神的な深さを感じさせる時代を超越した見事なものだ。

ドイツにこのシュナーベルの名を冠した音楽コンクールがある。

過去に田部京子や岡田将らの実力派ピアニスト達も入賞しているコンクールだが、2005年日本音楽コンクールで一位となり、現在ベルリン留学中の海瀬京子さんが先月見事一位となった。
娘達と同門で同郷のピアニストとして、着実にキャリアを積み上げているのが嬉しい。 にほんブログ村 クラシックブログへ
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Youtubeはシュナーベルの弾くベートーヴェンのバガテルWo59。いわゆる「エリーゼのために」です。

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音盤視聴記録」カテゴリの記事

コメント

シュナーベルの演奏、シューベルトの後期ソナタ、楽興の時、モーツァルトの協奏曲集を持っていますが、どれも暖かく気品のあるピアノの音で、すばらしい演奏だと思います。短調の曲でも明るく聞こえる個性がありますね。
E フィッシャーも共通した雰囲気がありますがあっちのほうが抽象的で透明な感じ、シュナーベルのほうが親しみやすいような感じがしますね。

投稿: サンセバスチャン | 2010年6月22日 (火) 13時22分

サンセバスチャンさん、コメントありがとうございます。

シュナーベルを初めて聴いたのは「皇帝」でした。ストック指揮シカゴ響の録音。

旅先の信州の喫茶店内で偶然かかっていました。まだLPの時代です。

そのあまりにも表情豊かで深い表現の演奏に感心して、店主のご老人に誰の演奏か聞いてみたら
「ベートーベンです」という答えが返ってきました。

「???????」

レコードジャケットを見せていただいたらシュナーベルでした。米RCAの古いLP。

シュナーベルはベートーヴェンの流れをくむピアニストだと判ったのは、それからだいぶ経ってからです。

今考えてみると、店主さんの言葉はずいぶんと深い内容だったのかもしれません。

投稿: 山本晴望 | 2010年6月24日 (木) 08時14分

それは店主の確信にみちた発言かもしれませんね。一度使ってみたいいいまわしです。
きのう彼のモーツァルト3枚組み聴いていましたが、カデンツァは自作なんでしょうね。自由闊達な演奏で楽しめました。

投稿: サンセバスチャン | 2010年6月24日 (木) 13時11分

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