チャイコフスキーの交響曲第7番
今日は珍曲、チャイコフスキーの交響曲第7番。
チャイコフスキーはマンフレッド交響曲を含めると7曲の交響曲を残しているが、第5番と第6番「悲愴」の間にもう一曲交響曲の作曲を試みている。
チャイコフスキーの日記によると、1892年5月20日に作曲を始めている。
ところが交響曲のプランは結局放棄され、その素材はピアノ協奏曲第3番として生まれ変わることになった。が、結局第一楽章のオーケストレーションを終えたところでチャイコフスキーは作曲を止めてしまい、そのうちに亡くなってしまった。
その後弟子のタネーエフが放棄されていたスケッチを元にピアノとオーケストラのための「アンダンテとフィナーレ」を完成。先に完成されていた第一楽章と続けて全3楽章のピアノ協奏曲第3番と称して発表した。
交響曲第7番は、旧ソ連の作曲家ボガチレフがそのタネーエフの手が入ったピアノ協奏曲第3番を交響曲に編曲し、第3楽章にチャイコフスキーのピアノ曲「18の小品」のオケ編曲を第3楽章のスケルツォ楽章として全4楽章の交響曲としたもの。
いわばチャイコフスキーの未完の作品の編曲を、そのまた別人が編曲したという作曲者の意図から大きく逸脱したキワモノだ。
こんな作品だが意外と録音は何種類が出ている。
今日はその中の初録音、オーマンディー指揮のフィラデルフィア管による演奏で聴く。米コロンビアの外盤LP.
確かな腕の職人オーマンディーと名人揃いのオケにしても、奇跡は起こるべくもなく曲はつまらない。
散漫な第1楽章を聴くと、チャイコフスキーがここで作曲を止めてしまった理由が判るような気がする。
木管合奏の美しい歌が断片的に聴ける第2楽章が多少は聴ける。 ![]()
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