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2010年7月12日 (月)

フライシャーのグリーグ

今年の梅雨は長い。西日本では大雨を降らせ、静岡県も大雨注意報発令中とはいえ今日一日ほとんど雨は降らず、生温かな強風が吹く。

参議院選挙も終わり政局ますます混迷。日本の将来は未だ定まらず先行きの不安が増すのみ。

久しぶりにヤフオクを眺めてみる。CD,LPの出品数の多さに比べ入札数は少なく動きは緩慢でかつての盛況は薄れた。
LPなど稀少盤が意外な安値で多少お買い得感はあるものの、ここ数年収納スペースの問題もあり購入は自粛気味。

S_p7120224 今日はシュナーベル門下のアメリカのピアニスト、レオン・フライシャーの弾くグリーグのピアノ協奏曲を聴く。

フライシャーは第1回エリザベートコンクール優勝者。第2回はアシュケナージが優勝している。

師シュナーベル譲りの粒立ちのはっきりとした、クリスタルガラスのような美しい音はグリーグにこそふさわしい。テクニックも万全だ。

セル指揮のクリーヴランド管伴奏は、ぞっとするような冷たさの中に抒情的な優しさも聴かせる見事なもの。

フライシャーはこの録音の後まもなく難病のため右手が不自由となり、キャリアの絶頂期でピアニストの路を断たれた。

その後左手のためのピアノ作品の録音をいくつか残している。

Youtubeはラヴェルの「左手のための協奏曲」を弾くフライシャー

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