ギーゼキングの「版画」
雨の休日、特に予定もなく家の中でだらだらと時間が過ぎていく。
沼響HPの聴き比べコラムが完全に滞っているので、3時間ほどスコアを見ながらシンフォニーを集中して聴いたらさすがに疲れた。 音楽部屋でゴロリと横になり、司馬遼太郎の「街道をゆく」をパラパラと斜め読み。
この長大な紀行を初めて読んだのは高校の図書室だった。大学時代には和紙のようなカバーの朝日文庫に親しみ、その頃買った10数冊ほどが今も書架に並んでいる。
シリーズの最初の文は1970年代の初めに書かれている。40年近くの歳月が過ぎ、この時書かれた風景は今ではだいぶ変わっているだろう。 読みながら聴いたのはワルター・ギーゼキングの弾くドビュッシーの「版画」。手持ちは、この紀行文が書かれた頃に東芝EMIから発売された国内盤LP。
ギーゼキングが好んで弾いたグロトリアンのピアノの渋く黒光りのするような響きが印象的だ。
ギーゼキングは、ペダルをあまり使わずタッチだけで玄妙なる響きを生み出したとされる。
Youtubeはギーゼキングの弾く「版画」から第1曲「パゴダ」
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