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2010年8月に作成された記事

2010年8月29日 (日)

ギーゼキングとカラヤンのモーツァルト

朝晩は多少涼しくなり始めたとはいえ、8月も末だというのに猛暑続く。

昨日の疲れが取れぬまま本日一日お仕事。 昨日の監査の再点検で一日を費やす。正直なところ今までにない鋭い指摘に目からウロコ状態。 このような経験も良いものだ。

結局、このところ面白くなってきた「龍馬伝」にようやく間に合う時間に帰宅。

あぁ、今週は長くなりそうだ。
八ヶ岳で涼んだのはわずか一週間前のことだが、はるか以前のような気がする。

こんな時にはモーツァルト。

八ヶ岳への車中のカーステレオで聴いて気に入ったギーゼキング&ワルターのモーツァルトを音楽部屋で聴く。

310tx2eya1l__sl500_aa300_ ユニバーサルから出ている「20世紀の偉大なピアニストたち」のギーゼキング編2枚組CDで、23番と24番の協奏曲。

伴奏はいずれも若き日のカラヤン指揮フィルハーモニア管によるもの。
1951年と53年の録音。

美しく格調高いギーゼキングのピアノも良いが、カラヤンの伴奏が素晴らしい。
青く澄み切った大空を飛翔するかのような颯爽とした音楽。フィルハーモニア管のしなやかな響きも実によい。
後のベルリンフィルのモーツァルトには聴くことができない、この時だけのモーツァルト。いずれもカラヤンにとっては唯一の録音となった。

Youtubeはその組み合わせによるピアノ協奏曲第23番フィナーレ

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2010年8月28日 (土)

ホヴァネスの「神秘の山」

猛暑の中、今年最大の山場と言える外部専門家による監査の日。組織全体の業務見直しの中、いくつかのセクションが俎上に上がり、我がセクションは本日の最後の登場。

会場には報道陣の他に傍聴者も多数。まるで裁判の被告人のような気分。

こちらからの簡単な説明の後、舌鋒鋭い質問の嵐。相手はこの道のプロの専門家集団。なかなかこちらの説明に納得してくれない。

準備は怠らなかったつもりが、予想外の部分から責められ思わぬ苦戦。
自分の非力さを痛感した一時間。

S_img 気疲れして帰宅後聴いたのは、なぜかアルメニア系アメリカ人の現代作曲家、アラン・ホヴァネスの交響曲「神秘の山」。
生涯に実に67曲の交響曲を書いたホヴァネスの第2番にあたる交響曲だ。

インド風のティスト漂うエキゾティックで判りやすい佳曲。

昨日に引き続き聴くフリッツ・ライナー指揮のシカゴ響の演奏にはあい変らず隙はない。
Youtubeは、ホヴァネスのホルン協奏曲

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2010年8月27日 (金)

ライナーのスペイン音楽集

明日に外部のお偉方による大きな監査を控え落ち着かぬ日々。報道関係その他も入る予定で緊張感は増すばかり。 最後の資料作りも終わり帰宅は10時過ぎ。

上の娘は、吹奏楽コンクールを勝ち進んでいる社会人バンドの練習があり、朝早くに帰って行った。

今宵は、景気付けに情熱的なスペイン音楽を数曲。

S_img_0002 フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団によるファリァ、グラナドスとアルベニスなどのスペイン音楽の数々。

色気抜きの豪快な、ファリァの「恋は魔術師」「はかなき人生」からスペイン舞曲。
オケの鳴りっぷりが爽快なアルベニスの「イベリア」などなど、いずれも純音楽的な名演ばかりなり。

さて、今日は早く寝よう。

Youtubeは名ピアニスト、ルービンシュタインのファリァ、「火祭りの踊り」。両手高く上げた独特のもの。

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2010年8月25日 (水)

ティッサン・バランタンのフランクとフォーレ

休んだ翌日は碌でもない事件が待っているもの。昨日出勤したところ職場内での人間関係で相談を受ける。
仕事とは直接には無関係なプライヴェートなこととはいえ、ほっておくととんでもないことになりそうだ。

今週末に組織外部委員による大きなチェックが入る事になり、その資料作りに追われる。今までの成果が問われる重大な案件なだけに、本番へ向けて体調を整え次第にテンションを上げていこう。

イタリアに行っていた上の娘が帰ってきた。

S_p8160035 サンマルコ大聖堂やバチカンでルネサンス期の合唱曲を歌うという稀有な体験なだっただけに、家に帰ってもかなりの興奮気味。
娘に一生の思い出となる機会を与えてくださった、声楽の先生に感謝。

帰宅したらHMVからCDが届いていた。6月にヤフオクでLPをまとめて落とした以来の買い物。
439 606とはいえ購入したのは3枚で、フランスの女流、テッサン・バランタンの弾 く、フランクとフォーレのピアノ曲のTESTAMENT盤。
今練習中のべートーヴェンの「第九」をモントゥー指揮のフランス国立放送管によるライヴ、TAHRA盤、
そしてジャズの超名盤「ヘレン・メリル・ウイズ・クリフォード・ブラウン」。

S_p8090259 沼響のHP、「チャイコフスキーの5番を聴く」にフルトヴェングラーの演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

未だ連載9回目

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2010年8月23日 (月)

平山郁夫シルクロード美術館

土曜日から今日までの3日、やっとまとまった休みが取れ、エアコンが壊れ殺人的猛暑状態の我が家から家族3人で八ヶ岳泉郷のコテージへ避難と決め込む。

自宅から八ヶ岳まで高速を使えば3時間の道のりだが、御殿場から山中湖あたりまで大渋滞となり、結局到着は一時過ぎ。

八ヶ岳山麓はさすがに涼しい。しばし下界の雑事を忘れノンビリとする。

宿に着く前に平山郁夫シルクロード美術館に立ち寄ってみた。

前回の訪問は2006年。
http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2006/08/post_3501.html
この時は平山画伯は未だ御存命だった。
この当時建設中だったNHK大河ドラマを当て込んだ「風林火山の館」は、今や休館となり廃墟状態。


美術館は、2008年にリニューアルし規模も展示内容もスケールアップしている。ちょうど平安遷都特別展「シルクロードー奈良への道」が開催中。



いつもながら、時間と空間を超越した作品の数々にはただただ圧倒されるばかり。
見る者にして遙かな時間旅行の世界に誘う作品群。

今回最も感銘を受けたのが、画伯が病床の中で最後の力を振り絞って取り掛かっていた未完の作品と、使用していた絵具などの画材の数々。

画伯は同時進行で複数の作品を取り掛かっていた。

有り合わせの紙を数十枚張り繋いだほとんど最後の作品となった「平城京」の大下絵のスケッチなど、鉛筆で何度も手を入れているために所々に穴があいているほど。

画伯の絵に賭ける凄まじい執念が自然と伝わり時間の経つのも忘れ立ち竦んでしまった。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P20100416000054&genre=N1&area=Z10


2010082213560000 日曜は清里経由で、須玉にある明治、大正、昭和の学校建築が一堂に会している珍しい場所。旧津金学校に行ってみた。

 

 

 

 

 

清里駅周辺は、20年ほど前はタレントショップが立ち並び若者達でにぎわっていたのだが、今では日曜日だというのに人影は少なく建物はシャッターを下ろした建物ばかりが目立つ。売買物件の看板も痛々しい。

 

 

 

 

 

そして旧津金学校。

 

 

 

学校は廃校となって久しいが明治、大正、昭和三代の建物それぞれが今でも有効に使われている。http://www.sutama.com/tsugane/sanndai.htm

2010082213560001 ちょうど昼時だったので昭和の校舎の食堂で、給食定食なるものを食す。かなり混んでいて待つこと30分余り。

出てきたのはアルミの食器に入った昔の給食そのものの内容。しかも瓶牛乳付き。コロッケは美味だったが、これで千円は高いなぁ。

2010082312290000 明けて今日は忍野八海に立ち寄りながら早めに帰宅。忍野は中国人旅行者ばかり。

 

 

 

Piano_ja 往復の車中で聴いたのは、ユニバーサルミュージックが2000年に出したCD200枚組の巨大BOXセット「20世紀の偉大なるピアニストたち」から、

ハスキル、ギーゼキング、エッシェンバッハ、グルダ、ギレリスなどを運転しながら立て続けに聴いた。

鋼のようなタッチのギレリスのバッハ。コロコロと玉のような美しい音のハスキルのシューベルトとモーツァルト。
若き日のカラヤンの伴奏が実に見事なギーゼキングのモーツァルトなどなど。

ピアノ音楽を堪能した3日間。

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2010年8月20日 (金)

「トミーポルカ」、ビールを呑んだサムライ立石斧次郎と戸田

2010050313250000 今日はISOの監査で沼津の南端、戸田地区へ。海沿いの道から山道を入り小一時間ほどで目的地へ到着。天気も良く湾は穏やかに凪いでいた。

この戸田地区が、先月のニューヨーク・シンフォニックアンサンブルのコンサートで紹介された「トミーポルカ」のトミーこと、立石斧次郎の終焉の地であることを知ったのはごく数日前のこと。http://harumochi.cocolog-nifty.com/horn/2010/07/post-5740.html

立石斧次郎のひ孫さんのサイトを見つけてからのことだ。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~howdytommy/

立石斧次郎は、今からちょうど150年前の万延元年の遣米使節団に若干17歳にして通訳見習いとして加わった人物。この時、勝海舟は咸臨丸に乗りこみ正使の乗ったポーハタン号の護衛として太平洋を渡っている。

P968_14 この遣米使節団はアメリカで熱狂的に迎えられ、ニューヨークのブロードウェーでおこなわれたサムライたちのパレードには50万人もの人々が集まった。
この使節団の中で最も人気のあったのが、お茶目で英語も達者だった通称トミーこと立石斧次郎少年。
この斧次郎にちなんで作曲されたのが「トミーポルカ」で、当時のアメリカで爆発的にヒットしたという。http://www7b.biglobe.ne.jp/~howdytommy/jpg/polka_news.jpg

立石斧次郎にはビールを汲みかわす写真も残されている。幕末にこのようなラフな姿のサムライの写真が撮影された驚きだ。立石斧次郎はよほどヒョウキンな人物だったのだろう。
http://www.kirinholdings.co.jp/company/history/soseiki/index.html

帰国後の斧次郎は将軍の通訳に起用されたりしたが、戊辰戦争では大鳥圭介率いる幕府軍の将校として各地を転戦、幕府軍崩壊後には上海に逃れている。
明治の世になっても、その語学力を買われ幕臣にもかかわらず通訳として岩倉使節団に加わり、大久保利通や木戸孝允らとともに再びアメリカに渡っている。

この時、津田梅子を含む留学生の女の子の部屋に侵入し声をかけたのがバレて日本初の裁判にかけられたりしている。
今ならば笑って済まされることだろうが、当時としてはあまりにも大陸的でフランクな性格が災いして次第に栄達の道からドロップアウトしていく。

その斧次郎が終の棲家としたのが戸田だった。

こんな時に戸田に仕事で行くことになったのも何かの縁。

仕事が片付いた後、ついでに戸田図書館で斧次郎関係の資料を漁ったが何も出てこない。
http://www.tosyokan.city.numazu.shizuoka.jp/annai/heda/heda_riyou.html

ひ孫さんのサイトに書かれていた斧次郎の家があったという飽海という地名も地図には見当たらない。地元の人に聞いても斧次郎の名どころかそのような地名も知らないという。

才と志があれども歴史の主流に乗り遅れてしまった人は、名を残すこともなく次第に忘れ去られていく。

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2010年8月19日 (木)

本日の練習、盆休み明けでボケ模様

今日、家内は東京での仕事となり早朝駅まで車で送る。

自分は昨日大きな会議が連続して3つ重なり疲労困憊で帰宅したものの、暑さのためほとんど眠れず、今日は寝不足気味で集中力を欠いた一日。

家内はイタリア楽旅中の上の娘の学生マンションに宿泊のため、家は下の娘と母の3人。
こんな日は早く帰りたいところだが、今日はオケの練習日。

ルーティーンな日常の中の貴重なアクセントとして、多少無理をしてでも何とか参加している。

トレーナーの保坂先生の指揮による第九の第3、1楽章。場所は本番の会場、沼津市民文化センター大ホール。

皆さん休みボケか休み疲れか、それとも連日の猛暑による夏バテか?
なんとも様にならぬ練習。

音程があまりにも酷く、先生から「今日はどうしたのですか?」と何度も指摘を受けるしまつ。一挙に一カ月前の水準に逆戻り。

自分も吹いていて音程が定まらぬのがよくわかる。
先日のOBバンドで野放図に吹きまくった反動だろうか?  反省。

S_img_0003 こんな日は静かにモーツァルト。

グリュミオーの弾く30,31,41番のソナタで、ピアノはモーツァルトのスペシャリストとして名高いワルター・クリーン。

グリュミオーの同曲では、クララ・ハスキルとの共演盤があまりにも有名だが、この演奏に聴かれる艶やかな音の中に浮き沈む深き陰影。グリュミオーのほとんど最後の録音となったこの演奏も感動的な名演だ。

Youtubeはグリュミオー&クリーンのK.304のソナタ

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2010年8月17日 (火)

舞い上がるひばり

夜中になっても裏山では蝉が喧しく鳴いている。

明日に外部委員を招いての大きな会議が有り、資料作りで忙殺される。幸い職場はエアコンが効き快適。

20100816054324 イタリアに行っている娘は昨日はヴェニスのサンマルコ寺院で歌い、今はボローニャ。
旅行会社が、刻一刻と近況をブログにアップしてくれているのがありがたい。楽しそうな娘の笑顔を見て安心する。天気もよさそうだ。
到着時のミラノでは見事な虹が見えたという。

夜はエアコンの効く音楽部屋でヴォーン・ウィリアムス(V.W)を聴く。

S_img_0001 DECCAのV.W録音を集めた「ヴォーン・ウイリアムスの世界」というオムニバス・アルバム。
有名曲「グリーンスリーヴス幻想曲」に始まり合唱曲「クリスマス幻想曲」に終る全10曲。

大部分は声楽作品で、ウイルコックス指揮のケンブリッジ・キングスカレッジやカンタベリー教会聖歌隊、テノールのピーター・ピアースらが歌っている。
「イギリス民謡組曲」のボストンポップス以外は全てイギリスの演奏家たちによるもの。

いずれも郷愁を誘う穏やかな曲ばかり。ピアーズの歌う歌曲は山田耕筰らの日本歌曲を彷彿させてくれる。

ヴァイオリンと小オーケストラの「舞い上がるひばり」の美しさに心を奪われた。大きく広がる草原の中から舞い上がる雲雀の姿。自由に飛翔する姿が見事に音になった田園詩。

マリナー指揮アカデミー・オブ・セントマーティン・イン・ザ・フィールズの演奏も素晴らしい。ヴァイオリン独奏はアイオナ・ブラウン。

スコアにはイギリスの作家ジョージ・メレディスの詩が引用されている。

He rises and begins to round,
He drops the silver chain of sound,
Of many links without a break,
In chirrup, whistle, slur and shake. ・・・・・

訳はこちらのブログへ
http://blog.goo.ne.jp/goo10332006/e/83f17ac71b2561d2e538e93e71e1f279

youtubeは、V.Wの「舞い上がるひばり」

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2010年8月16日 (月)

アイヒホルンの「カルミナ・ブラーナ」

本日お休み。とにかく暑い!、体感上で今日が一番暑いのでないだろうか。
お盆の送り火を済ませ祭壇を片づけたところ、裾野にいる親戚が来てしばしお相手し来月の法事の打ち合わせその他。

親戚が帰った後、エアコンが壊れてサウナ状態の2階のリビングで汗をかきかきアイスを突っついているとと、突然ドドドドド!という猛烈な音響が階下から聞えてきた。

慌てて階段を駆け降りると1回書庫壁面の書架が崩壊し、床に本やら雑誌その他が散乱している。

昨年自分が取り付けた壁面書棚を支える鉄製のアームが飴のように下に曲がっている。
どうやら野放図に書棚に積み上げていた本の重みに耐えかねて、書架の棚がとうとう限界点を超えてしまったようだ。

無残に下方にぐにゃりと曲がったアームが、あたかも今日の猛暑で鉄が柔らかくなってしまったかのようにも見えた。

下に置いていた古いデスクトップマシンのディスプレイが割れて破片が床に散乱、真向かいのスチール製の書棚も後ろに倒れてとても部屋に入れない状態だ。

傍らで呆然としている家内の顔を恐る恐る横目で見る。

というわけで午後は散乱した本、雑誌類の汗をかきながらの片づけタイム。片づけているうちに音楽部屋のレコード棚も心配になってきた。

S_p8140008 夜はレコード棚からLPを間引きながら、アイヒホルン指揮するオルフの「カルミナブラーナ」を聴く。
ルチア・ポップ、ヘルマン・プライらの名歌手を揃えたアイヒホルン入魂の名演。

アイヒホルンと言えば最晩年に残した誠実穏健な一連のブルックナー録音が感銘深いが、このオルフでは燃えに燃えたアイヒホルンの別の一面が聴ける。
ヘルマン・プライの壮絶な歌唱も凄い。ヨッフム盤と双璧の名演。

Youtubeはカリフォルニア大学デーヴィス校のオケと合唱団による「カルミナ・ブラーナ」やる気十分の熱い演奏。

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2010年8月15日 (日)

沼東OBバンドコンサート

終戦記念日の今日、毎年この時期は母校吹奏楽部OBバンドコンサートの開催日と決まっている。

このコンサートも今年で11回目、今回は創部50周年の記念の年ということで、現在の校長先生を招いての記念式典有り、前夜祭も有り、しかもOBでプロのホルン吹きとして活躍されている並木博美先輩のソロでモーツァルトのホルン協奏曲第3番全曲演奏有り、と言ったスペシャルな年となった。

前日の練習と前夜祭は、仕事に加えイタリアに出発する娘の見送りのために欠席となってしまったが、本番は何とか参加。

会場は長泉町ベルフォーレ。800人収容シューボックスタイプの静岡県東部屈指の音響効果の優れたホール。残響の良さのために毎回救われること多し。

年に一度だけのコンサート、しかも前日、当日午前中の練習のみのぶっつけ本番コンサートなので演奏の水準は推して知るべしといったところだが、皆の意志が一つの方向に向かった本番での集中力は凄いもの。

朝、会場のリハーサル室へ到着すると、懐かしい顔ぶれが楽器を出してさらっている。50周年ということで、創部当初の大先輩たちの姿もチラホラ。
11年目ということで、常連メンバーにはさすがに白いものが増えているが、今年高校卒業の若いOBの参加も多く心強い。

そしてホールでのリハーサル開始。今回はOB総勢90名余。

曲はマーチ「テイク・オフⅡ」、「坂の上の雲の主題歌」
「マゼランの未知なる大陸への挑戦」、並木先輩のソロでモーツァルトのホルン協奏曲第3番全曲、そしてショスタコーヴィチの祝典序曲、オルフの「カルミナ・ブラーナ」から4曲、さらに開幕のファンファーレとしてR.シュトラウスの「ウィーン市祝典ファンファーレ」というもの。

未知の曲も有り、自分としてはこれだけの曲を初見同然なのは辛いところだが、実際合わせてみると90名のパワーに囲まれ、のびのび演奏できて頗る気持ちが良い。楽しいなぁ。

練習は昼過ぎまで続き、さすがにおしまいには皆に疲労の色がみえたところでリハーサル終了。

そして本番。

このコンサートは宣伝もせずごく内輪のコンサートだが、今回は客が多い。

本番はそれなりの緊張感も漂い、皆さすがの集中力。

第二部として現役高校生による演奏が4曲披露された。
今年は県東部吹奏楽コンクール2位で県大会でも金賞だったという。顧問のK君もOBだ。

その時の自由曲、矢代秋雄の「交響曲」を演奏してくれたが水準の高さに仰天。編成もコントラファゴットやハープも入る本格的なもの。
後半のカルミナ・ブラーナといい、いまどきの吹奏楽はなんでも有りということだろう。

続く並木先輩のコンチェルトは、さすがにメロウな響きと安定した技巧で堪能させていただきました。

第4部のショスタコーヴィチとオルフという重量級プログラムも無事にこなし、アンコールは現役を交えて「ワシントン・ポスト」そして校歌というもの。

演奏を終え記念撮影の後は会場を替えレセプション、狭い会場で現役を交え200人近くの人数でさながら芋の子を洗うよう。
お盆の顔出しで、家内の実家に行かねばならず、最初の30分ほどで失礼させていただいた。

youtubeはカルミナ・ブラーナ

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2010年8月13日 (金)

カルロ・ゼッキのハイドン

職場のエアコンの効きすぎでのどが痛い。職場から屋外に出ると、どっと熱気に襲われる。

今日はお盆の迎え火なので定時退社。家に着くとちょうどお坊さんが帰った後だった。
その後、弟家族も来て賑やかな夕食となった。

たいして飲まなかったのだが、甥の相手などをしているうちに睡魔に襲われ音楽部屋でそのまま爆睡。

目覚めたのは10時過ぎで何とも中途半端な眠り。弟家族は帰り、上の娘はイタリアで歌うルネッサンス歌曲をさらっている。
20070220_259559 ヴェネツィアのサンマルコ大聖堂内で歌うとのことなので、モンテヴェルディやガブリエリについての蘊蓄をたれると露骨に嫌な顔をされてしまった。

そして今日はハイドン。イタリアの名指揮者カルロ・ゼッキがロシアのメロディアレーベルに残した録音で、交響曲第96番「奇跡」を聴く。オケはモスクワ放送響。

S_p8130007 豊かな響きの恰幅の良いハイドン。鈍重なイメージのあるロシアのオケから引き締まった緊張感に満ちた音楽を引き出している名演だ。

カルロ・ゼッキについては、指揮者の円光寺雅彦氏が興味深いエピソードを紹介している。http://www.ezuko.com/degi-uzu/vol003.html

Youtubeはガブリエリのカンツォン

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2010年8月12日 (木)

オーマンディのイベール

本日一日休みをとり、お盆の準備。台風の影響で雨模様。一時は猛烈な豪雨となり庭が洪水状態に。

雨が小止みになった後に、風で飛ばされた小枝や落ち葉で汚れたお墓を掃除し、お盆の祭壇用の竹を切りに裏山に入る。

湿った落ち葉を踏みしめ、時おりニョロリと足元を横切る蛇に驚きながらも細竹の切り出し。

午後は、明後日に迫ったイタリア演奏旅行?の練習のため横浜に行く娘を駅まで送る。

S_img_0002 今日はオーマンディ指揮するフィラデルフィア管の演奏のイベールとルーセルの作品。

ソニークラシカルのCDで、イベールの「ディヴェルティメント」「寄港地」にルーセルの「バッカスとアリアーヌ」第2組曲にアンドリュー・デーヴィス指揮ニューフィルハーモニア管によるフォーレの組曲「ペレアスとメリザンド」がカップリングされた1枚。

響きが薄く楽天的なルーセルは余りにも軽いノウテンキな演奏。
対するイベールは、色彩豊かなフィラデルフィア管の音色とソロの名人芸が見事に曲想に嵌った見事な演奏だ。

youtubeはガロアのフルートでフォーレの「シシリエンヌ」

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2010年8月11日 (水)

スメターチェクのハイドン

台風が日本海を通過中で時おり小雨のぱらつく天気、気温は下がらず蒸し暑い一日。

社会の閉塞感が増すにつれ、仕事は年々複雑化して新たに異動してくる新人の負担は増すばかり。ベテランも業務多忙で新人を育てる余裕がなく悪循環。

S_p8110005 今日はチェコの名指揮者スメターチェクのハイドンを聴く。1973年、来日時のライヴでオケは日本フィル。

日フィル自主製作のLPから交響曲第73番「狩」。

爽やかにして格調き名演。ウォームな響きの中にきっちりとした造型、躍動感にも不足しない素晴らしい演奏だ。

新日フィルとの分裂騒ぎから僅か一年後の演奏だが、オケの非力さは全く感じられない。

S_p8110003 もう一枚ハイドンで、フルトヴェングラー時代のベルリンフィルのコンサートマスターだった名ヴァイオリニスト、シモン・ゴールドベルク率いるオランダ室内管による交響曲第82番「熊」。オランダフィリップスのLP.

こちらは切れ味鋭い細身の演奏、感情を排したスメターチェクとは対照的な禁欲的なハイドン。オケも良く演奏至難なホルンのハイトーンもお見事。

youtubeはハイドンの「熊」。

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2010年8月10日 (火)

ギーゼキングのラフマニノフ

曇り時々雨。8月に入り予想外の仕事が次々と入り休めない。お盆の準備の墓掃除を早朝に済ませて出勤。

ほぼ丸一日机にへばりつき月末の大きな監査資料を作成。肩が凝り腰も痛む不健康な一日。

S_img 今日は往年の大ピアニスト、ワルター・ギーゼキングのラフマニノフを聴く。

聴いたのは、1940年のライヴでピアノ協奏曲の2番と3番のカップリング。伴奏はメンゲルベルク指揮のコンセルトヘボウ管というもの。

ラフマニノフ自身が高く評価したギーゼキングのラフマニノフ。メンゲルベルクもラフマニノフとの共演経験があったはずだ。

2曲とも重量級の二人の巨匠ががっぷり組んだ超絶的な演奏。第2番では譜面にないグリッサンドやトリルを加えながらのフィナーレの追い込みが凄まじい。

第3番では2種あるカデンツァのうち、当時は演奏困難なためあまり弾かれることがなかったオッシァ(大カデンツァ)を弾いている。演奏のあまりの凄さに録音の古さが気にならなくなってきた。

youtubeはアルゲリッチの弾くラフマニノフ、3番の協奏曲

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2010年8月 8日 (日)

シューベルト、感傷的なワルツ

晴れ、夜になり恵みの雨。
今年の畑は、ゴーヤとモロヘイヤが異様なほど群生。いずれも熱帯性の植物だ。
我が家にも液晶テレビがやってきた。画面は確かに美しいが、今まで採り溜めたビデオとの画質の差が顕著になってしまった。

今日は、シューベルトの舞曲を集めたCDを聴く。
S_img 「感傷的なワルツ」「高雅なワルツ」、エコセーズ、ドイツ舞曲などをフランスのピアニスト、アラン・モタールが弾いている。
フランスの名録音エンジニア、アンドレ・シャルランによる録音。
手持ちはシャルランコレクションとして90年代初めに出た国内CD.

幾分シャイで控え目なシューベルトの舞曲の数々。

明快で軽い音でロマンティックなルバートをかけるモタールの演奏は、軽くくつろぎワインでもを飲みながら聴くには最高のシューベルト。

だが、このCDは音は平凡。使用したマスターテープの状態が万全でないようだ。このCDは、LPからの板起こしとの情報もあって仰天
http://sawyer.exblog.jp/1787597/

この夏に再びCDが出るようだが、マスターテープそのものは大西洋へ海没処分されてしまったという。これもLPからの復刻だろうか。
http://www.hmv.co.jp/fl/12/646/1/

Youtubeはティオリエの弾く、シューベルトのレントラー

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2010年8月 7日 (土)

ファリアの「スペインの庭の夜」

立秋とはいえ暑さはそのままだが、喧しいほどの蝉の声の中にツクツクホウシの鳴く声が聞えてきた。
昨晩は暑さも和らぎ、着実に秋は近づいているようだ。
今日は一日仕事。月末に決まった大きな外部組織によるチェックのための準備に取り掛かかる。

夜、娘をピアノレッスンのために車で送っていると、はるか遠く富士の裾野方面に花火がひとつポツンと打ち上がるのが見えた。音は聞こえない。

S_img_0002 帰宅後聴いたのはフランセのピアノ協奏曲その他。ベルリンクラシクスのCDで、ほかにはフランクの交響的変奏曲、ファリアの「スペインの庭の夜」そしてラヴェルのピアノコンチェルト。

演奏は、旧東ドイツの演奏家たちで、ラヴェルがR.E.アレンスのピアノにレーグナー指揮のベルリン放送響で、他の曲はJutta Czapskiのピアノにベルリン響をヘルヴィッヒが振っている。

いずれも地味でありながら、音がエキゾティクな香りを仄かに伴って空中を浮遊する素敵な演奏だ。

触れると壊れてしまうような繊細なファリァ、各楽章が2分足らずのフランセも軽妙な雰囲気が実に良く出ている。

特にアレンスの弾くラヴェルが極めて遅いテンポの中に妖しげな色気漂う不思議な演奏だった。レーグナーの演奏も良い。

Youtubeはラローチャの弾くファリア。「アンダルシアのセレナータ」

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2010年8月 6日 (金)

マッケラスのヘンデル

猛暑未だ続き、夜になっても外では蝉が鳴いている。
夏が苦手な老犬ポチもバテ気味で、ここ数日食欲がなく今も地べたに力なく横たわっている。今年で18才なので、そろそろアブナイかもしれない。

昨日エアコン修理のため業者さんが来て、家にいた家内が対応。、
話を聞くと、「修理出来ないこともないが、10万円以上かかる上にまたすぐ壊れるだろう」

リビングのエアコンは天井埋め込みのオフィス用のエアコンなので、買い替えるにしても家電量販店では買えずエコポイントは付かない。しかも工事費込で40万近くかかるということだ。
宮崎遠征の下の娘も帰ってきていて、帰省中の上の娘も交えた家族会議で今年の猛暑はエアコンなしで我慢しようということで決定。

トホホ・・多少やせるかも。

今週のオケの練習は水曜日となり、文化センター大ホールでの「第九」第四、第三楽章。トレーナーの保坂先生の指導。

パート別声部別に演奏させる部分が、今まで演奏した第九とは異なったアプローチなのが面白い。無駄のないきっちり爽やかな練習で、言いたいことは良くわかる。

練習終了後、ホルンパートはCOCO'Sに集まりパート決め。
現在ホルンパートは7名。皆それなりのキャリアが有りパート決めには大いに悩むところ。

このところ再び多忙となり、練習もどれだけ出れるのか判らなくなってきた。

昨日帰宅後くつろいでいると、9時過ぎに緊急の呼び出しがあり、おっとり刀で職場に顔を出す。幸いその日のうちに帰れたものの、今日も密度の濃い1日で明日も出勤。

指揮者のチャールズ・マッケラスが先月亡くなっていた。84歳。http://www.cdjournal.com/main/news/charles-mackerras/32516

S_p8060258 オーストラリアの指揮者で、チェコの名指揮者ターリッヒに教えを受けヤナーチェクのスペシャリストとしても知られていた。

マッケラスはウィーンで実演に接することができた。

この時聴いたチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」のウィーンフィルのストリングセクションの美しさは一生忘れられない。

今日はそのマッケラスの若い頃の録音で、ヘンデルを2曲。

最初は東芝セラフィムの古いLPで「メサイア」合唱選集。

全曲録音から有名合唱曲をセレクトしたもので、イギリス室内管とアンブロジアンシンガースによる演奏。この全曲盤のCDも後に入手したが、気楽に聴けるこの選集は10代の頃からの愛聴盤。

すっきりスタイリッシュな格調の高いヘンデルが聴ける。バージル・ラムの校訂版使用。
マッケラスは後にモーツァルト版によるメサイア全曲を2種類録音しているが、3種の中では最初のこの演奏が最も好きだ。

S_p8060254 そしてもう1枚のヘンデルは、管楽器のみによるオリジナル編成の「王宮の花火」の音楽。これまた古いティチクのPYE原盤のLP.

今はTESTAMNTのCDで聴くことができる。http://www.hmv.co.jp/product/detail/228577

オーボエ26本など総勢60名を超える管楽合奏が圧巻。
ロンドンのトップ奏者たちを集めるために、深夜に録音されたと言われる演奏。

Youtubeはオリジナル版「王宮の花火の音楽」

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2010年8月 3日 (火)

クラフトのオルゲルビュッヒライン

このところ平穏な毎日だったのが先週末から怪しげな雰囲気になってきた。
先日のコンピューターシステムトラブルの事故報告にSEとその上司がお詫びと挨拶に来ているその場で再びトラブル発生。
呆れつつも対応していると、長年の取引先の廃業の知らせが飛び込み、担当を呼び急遽今後の対策会議。

午後からは組織の内部監査のために外に出なくてはならず、夕方オフィスに到着すると職員内部のトラブル報告とクレーム報告。

げんなりしながら夜遅く帰宅。

S_p8020256 今日は心静かにバッハのオルガン音楽を聴く。
ワルター・クラフトのバッハ・オルガン大全集から、オルゲルビュッヘラインの数曲。

アルザス地方のジルバーマン親子製作による歴史的銘器による素晴らしい音色、クラフトの地味ながら心温まる深みのある演奏に日常の平穏を取り戻せた思い。

タルコフスキーの名作「惑星ソラリス」使用されたコラール「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよBWV.639」の美しさには、ただただ頭を垂れて拝聴するのみ。

Youtubeは「惑星ソラリス」から、BWV.639の場面

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2010年8月 2日 (月)

ベートーヴェンのピアノソナタ第5番

曇り一時雨、湿気の多い曇天の月曜日。昨日からリビングのエアコンが壊れ、部屋の中は夜になっても30度を超え、とんでもないことになっている。
メーカーに電話したところ、20年前の製品のため部品もなく修理出来ない可能性が高いという。この猛暑にエアコンなしではさすがに辛い。

夏休みに入った上の娘が今日帰ってきた。8日に吹奏楽コンクールの県大会があるので、家での滞在は三日ほど。来週末からのイタリア行きの準備のために帰ってきたとのこと。今日ユーロへの両替を済ませておく。今年に入りユーロが下がっているようだ。

S_p8020255 娘は家でピアノをさらっている。どうやら夏休み中の課題らしく曲はベートーヴェンの初期のソナタ、第5番作品10の2。
いわゆる作品10の一連の3曲のピアノソナタの第1曲。

同じ作品10の第7番に比べて小粒な印象の曲だが、譜面を見ながら聴いてみると、明快で構成の充実したベートーヴェンならではのソナタ。
特徴的な第1楽章冒のさりげない音型が演奏の出来を決するようだ。

今日はフランスの巨匠イーヴ・ナットの演奏で聴いてみる。

軽妙な冒頭から一転、第一主題は比較的遅いテンポで進行。このあたりのテンポの変化と、転調の中で美しい第二主題が絶妙なタイミングで浮かび上がってくるのがさりげなくも凄い演奏。

S_p8020253 沼響のHPの聴き比べコラム「チャイコフスキーの5番を聴く」にメンゲルベルクがベルリンフィルを振った演奏の感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/tchai5.cgi

Youtubeはベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、ツィマーマンの弾き振り、オケはウィーンフィル

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2010年8月 1日 (日)

グランシップ「音楽の広場」2010

今日から8月。
昨日のニューヨーク・シンフォニックアンサンブルに引き続き、今日もコンサート。
今年で第3回となるグランシップの「音楽の広場」に行ってきた。http://www.granship.or.jp/event/2010/0801/index.html

朝早くに職場に顔を出し、来週に係る書類を昼まで整え駅に向かう。沼津の市街地は夏祭りの真っ最中でいつもの日曜とは異なる祭りのにぎわい。

沼津から電車に揺られ小一時間。グランシップのある東静岡駅に降りると、過去2回に比べ凄い数の人が降りている。
「へーえ、こんなに人気のイベントになったのか・・・」と感心していると降りた客の大部分はグランシップのある方向とは反対の北口に向かっている。

目線をそちらに向けると「・・・ウーン ガンダム・・」そこにはテレビで何度も紹介されていた等身大のガンダムの姿が。

巨大なグランシップの大ホールに入ると、自分の席のすぐそばに石川前県知事夫妻が座っていた。

B309360b  昨年に引き続き指揮者は広上淳一、ゲストコンマスの森下幸路 に加え、今回のゲストはヴァイオリンの大谷康子、木下美穂子(ソプラノ)、佐野成宏(テノール) というもの。

オケは県内アマオケのメンバーに、プロが若干、そして今回は北海道から沖縄までのアマオケのコンマス10名ほどが加わっている。県外からの参加者も増えているようだ。

とにかく300人近いオケは壮観。

最初に広上淳一が女性をエスコートしてステージに現れた。その女性を見て思わず「あ!」と声を上げてしまいました。

なんと沼響オーボエの恵ちゃん。

このコンサートの最初のチューニングのA音を出すということで紹介されていた。彼女のご主人も今回はトランペットで参加している。

曲は「美しく青きドナウ」(合唱付きのオリジナル版)、NHK大河ドラマのテーマ曲から「赤穂浪士」「篤姫」「龍馬伝」の3曲に、同じくNHKのテレビシリーズ「シルクロード」のテーマが巨大なスクリーンに実際の番組の画面を映し出しながらの演奏。

続いてゲストが登場し、大谷康子のソロで「ツィゴイネルワイゼン」、
「運命の力」序曲に二人の歌手による「トスカ」から3曲、「乾杯の歌」で前半は終了。

後半はマーラの「巨人」フィナーレ抜粋に、大谷、森下の二人のヴァイオリンによる「愛の挨拶」そして、我が沼響のコンミスも加わった全国アマオケコンマス10数人によるクライスラーの「愛の喜び」。「威風堂々第1番」に「カルメン」前奏曲。
最後に歌手が加わり「オソーレミーヨ」その他、実に盛りだくさんの3時間になんなんとする巨大なコンサート。

演奏は数少ない練習でよくぞまとめたといった印象。PAも3回目となり会場のクセを掴んでいて音もバランスよく響いていた。

とにかく300人のオケの威力は凄まじい。
名曲芥川也寸志の「赤穂浪士」には聴いていて鳥肌が立ってきました。

さすがに「巨人」のような難曲になると、300人を数回の練習でまとめるのは厳しかったようで、ドロドロとした別の曲のようになってしまっていたが、他の曲は楽しく聴けました。

県内だけではなく全国規模のイベントに成長するような予感。このような行事は長く続けて欲しい。

youtubeは芥川也寸志作曲の「赤穂浪士」

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