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2010年9月に作成された記事

2010年9月30日 (木)

来年の定演、団員投票

秋の長雨、朝から雨。

長い猛暑の反動か、職場で体調を崩した数名のうち1名が入院することになり、空いた穴埋めに苦慮している最中にベテラン女性職員が胆石の発作で緊急入院という電話が入り愕然。こりゃ困った。

20光年の距離に地球と似た惑星発見のニュース。
http://www.47news.jp/news/2010/09/post_20100930122104.html

意外と近いな。広い宇宙には人間に似た生物がうじゃうじゃいるのに違いない。
広い宇宙の中で人間世界のなんとも小さなことよ。

本日は大ホールでのオケの練習。指揮はトレーナーの小林先生で第一楽章が中心。

オケに気を使いながらの若い小林先生の指導だが、どうもオケの反応が冷ややかな気がする。ヴァイオリンに新入団員有り。

そして練習後に来年の定演を決める団員投票の開票が始まる。

今回の候補は、ここ2年最終選考に残りながら最下位の地位に甘んじていたシューマンの「ライン」。沼響では過去2回の演奏歴のあるドヴォルジャークの8番。そして第11回定演のメインだったブラームスの2番の3曲。

開票半ばを過ぎたというのに票の差が開かず、3曲が完全に並んでいる。うーむまた面白いことになってきたゾ。
曲を読み上げるインペクのF君の顔色がだんだんと変わってきた。

そして結果は、「ライン」16票、「ブラ2」15票、「ドボ8」14票、そして白票1票。というもの。
白票がブラ2だったらトップは同数でインペク預かりとなるところだった。

Youtubeはケント・ナガノ指揮ベルリンドイツ響の「ライン」

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2010年9月29日 (水)

ショモギーの「運命」

中国との関係がおかしくなっている。

S_img_0003 ちょうど戸川猪佐武著「昭和外交五十年」を読んでいた。

昭和57年の角川文庫版で、昭和2年の山東出兵から始まり、昭和47年の日中共同声明までの日本の外交の足取りを、内政面との絡み合いの分析を交えながら活写したもの。

日本の外交センスは、昭和の初めから進歩していないようだ。

今日はベートーヴェンの「運命」。
S_img_0005 ハンガリーの指揮者、ラースロ・ショモギー指揮のヴェルテンベルク歌劇場管弦楽団の演奏。

5年ほど前に独CONCERTO ROYALEから出ていたCD3枚組中の一枚。VOXの原盤でこの曲初のステレオ録音だったような気がする。

カップリングされているケルテス指揮バンベルク響のベートーヴェンの交響曲第2,4番やレオノーレその他の序曲に惹かれて購入したもの。3枚で1,000円ちょっとの廉価盤だがLPからの板起こしらしく音は良くない。

コダーイの弟子だったショモギーは、ハンガリー国立響の再建に尽くしたりイシュトヴァン・ケルテスを世に出したりと、目立たぬところで良い仕事をしているがCDは少ない。

ショモギーの「運命」は、数多の名盤に伍して自己主張を誇れるほどの演奏ではないが、きっちりとした良い演奏だと思う。
フィナーレのリピートをしっかり実行しているのはこの時期の演奏としては珍しい。

余白に入った、「タルペイア」のための葬送音楽が「エロイカ」第二楽章の旋律と同一なのが面白い。

Youtubeは、インマゼール指揮の古楽器による「運命」

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2010年9月28日 (火)

ヴェルディのマクベス

本日朝から大雨洪水警報発令中。職場では、ここ数日の気温の急激な変化に体調を崩す者数人。

昨日はお休みをいただき、定期健診のために病院へ行ったところ、マスクをした中学生やら咳き込むご老人達で大層なにぎわい。
受付ではインフルエンザの予防接種の申し込みをしているお年寄りもいて、先週までの猛暑がウソのようだ。

予期せぬトラブルや飛び込みの仕事で、気が付くと壁の時計は9時を回っている。今週も「開運、なんでも鑑定団」を見逃した。

Photo 今日はヴェルディのオペラ「マクベス」を視る。

クロード・ダンナ監督のオペラ映画で、リッカルド・シャイー指揮ボローニャ市立歌劇場の音源を使用したDVDで、かつてLDでも出ていた。
マクベス夫人を演るシャーリー・ヴァーレットとマクベスのレオ・ヌッチ以外は俳優が演じている。

ベルギーの古城を使用したロケ、暗い色調があたかもイギリスの古典劇を視るような趣だ。

マクベス夫人を演じるシャーリー・ヴァーレットの怪演が光る一枚。
半裸で登場する魔女の群も怪しげな雰囲気だ。

Youtubeは、そのヴァーレットのマクベス

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2010年9月26日 (日)

ホーレンシュタインのマーラー、9番

曇り、夕方から雨。本日は組織トップら幹部も出席する大きなイベントがあり一日お仕事。
段取りその他、準備は金曜に怠りなく済ませておいたので、本番はあっけないほど順調に終わった。報道関係の反応もまずまずといったところ。帰宅後飲んだビールもうまい。

上の娘が出場する吹奏楽コンクール職場・一般の部の全国大会は、結局家内と一緒に行くことにした。早速今日発売のチケットを2枚手配。
一ヶ月後の仕事の予定は二人とも未知数だが、とにかく行くことで準備を進めようと思う。

S_img_0001 ほろ酔い気分で聴いたのは、一定のポストに就かず指揮棒一本で世界の一流オケの客演の日々を過ごした孤高の名指揮者ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮するマーラーの交響曲第9番。
1969年11月10日、カーネギホールでのライヴ録音でオケはアメリカ交響楽団。Music&ArtsのCD.

厳しくも引きしまった響きで雄大にしてロマンティックな孤高のマーラー。

あまりにもストイックで、ありがたい高僧のお説教を聞いているような気分になってきた。

Youtubeはマーラーの9番フィナーレ、バーンスタインの指揮

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2010年9月25日 (土)

プレートル、若き日の「ダフニスとクロエ」

気温が急激に下がり、夜は肌寒いほど。昨日裏山の彼岸花が一斉に咲き始めた。
日本全国の彼岸花は、はるか昔、中国から伝わったたった1個の球根から人間の手を経て広まったということが遺伝的に確認されているらしい。

昨日は、市民文化センター主催のクラシックディスクコンサートの解説のため、仕事を早めに切り上げ会場に向かう。

無事ディスクコンサートは終わり時計を見ると9時。裾野市からわざわざ来たというご老人からねぎらいの言葉を受けた。「このような催し物をするなんて、さすが沼津ですね。」
どう反応してよいか判らず、ただただ造り笑いの私なのでした。

そのまま帰宅せず職場に戻り、日曜のイベントの再確認で帰宅は11時近く。

S_p9250586 明けて本日お休み。明日日曜に組織トップも来る一大イベントがあるのだが、主な根回しは済ませてあるので事前準備は部下に任せて今日は一日畑仕事。
大型台風が太平洋上を通過中だが、よく晴れ風は冷たい。畑の隅のヒマワリが揺れている。

まず、サツマイモを収穫。先日の雨で土は適度に湿り芋を掘りやすいのが救いだ。
旬の過ぎたピーマンと幹が太くなったモロヘイヤを引き抜く。その後の土壌に苦土石灰を撒き耕運機で耕すこと2時間。

今日は良い汗をかいた。

S_p9230584 本日聴いたのは、フランスの指揮者、ジョルジュ・プレートルの若き日の録音。

「ダフニスとクロエ」第2組曲、ドビュッシーの「夜想曲」から、雲、祭りそしてフランクの交響詩「プシシェ」からプシシェとエロス。
おそらく60年代に出たリーダースダイジェストの家庭名曲集LPセット。この半端物をかなり以前に銀座のハンターで一枚100円で見つけたもの。
オケはロイヤルフィルでダフニスは合唱も加わる。

全盛期のロイヤルフィルのエレガントは響きと、ソロのうまさに聴きほれる一枚。プレートルの指揮も繊細で色気のある良い雰囲気だ。

再評価著しいプレートルだが、私は今のプレートルよりもこの頃のプレートルの方が好きだ。

Youtubeはプレートル指揮する「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲

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2010年9月23日 (木)

続、ゴルシュマンのラヴェル

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくぞ言ったもの。30度を軽く超えていた昨日とは一転して今日は秋雨前線の南下で冷たい雨。

本日一日仕事。職場近くの古社ではお祭りがあり、雨模様の合間を縫って稚児行列がオフィスの窓の下を通って行く。
http://tryu.cocolog-nifty.com/photos/tenpul/photo_4.html

先日入手したゴルシュマンのラヴェルを、サルのようになって何度も聴いている。久しぶりに目の覚めるような名演に出会った。

S_p9200576 気品に満ちそれでいて、ぞくっとするような色気の漂う「マ・メールロア」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、ラヴェルの直弟子のロザンタールやラヴェルと同時代のフランスに生きたモントゥー、パレー、あるいは定評のあるクリュイタンスらの名演群を凌ぐほどの演奏だ。

ラヴェル自身がしばし指揮台に立ったラムルー管の艶のある音色も良い。

ヴィヴラートをたっぷりかけたバソン、ホルンソロは後にフランス国立放送管の首席に移ったアラン・フルニエではなかろうか。

音の綾の絡みの中のきっちりとした旋律線、そして一瞬の間浮かび上がり消え去っていく内声部。まるで儚く消え去る幻影のような演奏だ。

S_p9230583 今日は家にあった、ゴルシュマンの他のフランス物も聴いてみる。

これもフィリップスの録音で、常任指揮者だったセントルイス響を振ったドビュッシーの「海」とラヴェルの「ラ・ヴァルス」と「優雅で感傷的なワルツ」。

ラムルー管ほどの色艶はないが、オーケストラの機能はこちらが上だ。
速いテンポの「ラ・ヴァルス」はラヴェル直伝だろうか。

Youtubeはゴルシュマンの指揮するサティの「ジムノペディ第2番」
オケアレンジはR.ジョーンズという珍しいもの

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2010年9月22日 (水)

ゴルシュマンのラヴェル

中秋の名月。美しい月夜だが昼間の最高気温は32度。明日は雨のようだ。

先週、東京に行ったついでにお茶の水ディスクユニオンに立ち寄った。実に二年ぶりのこと。土曜でしかもバーゲン中ということでなかなかの人出。

CDコーナーをざっと眺めた後LPコーナーヘ。

520円以下コーナーを一通り見たが興味を引く音盤はほとんどなし。他のコーナーも目新しいものはなく、そのまま店を出ようとも思ったが、返りの駄賃で新入荷コーナーの一列目をざっと眺めると。

S_p9200576 「ん・・・」こりゃなんだ? と取り出したのはウラディミール・ゴルシュマン指揮ラムルー管によるラヴェル作品集、フランスフィリップス盤のモノラルLP。
曲は「ボレロ」「マメールロア」「道化師の朝の歌」「亡き王女のためのパヴァーヌ」というもの。

ゴルシュマンは、晩年の米ヴァンガードへの通俗名曲を中心とした一連の録音がかつてキングレコードから1000円のLPで出たりしたので、その実力が正当に評価されるままCD時代になり忘れ去られてしまった。

だが、パリ生まれのゴルシュマンは、若いころはロシア・バレエ団の指揮者としてラヴェル邸に出入りし、ドビュッシーとも親交のあった指揮者だ。
そのゴルシュマンのラヴェル直伝の録音が残されていたとは。

S_p9200578 一気にハイとなり、新入荷コーナーをバタバタと夢中で漁り始めると、アメリカのピアニスト、シモン・バレルのカーネギーホールコンサートのAPR盤、第1集、3集が出てきた。

この第2集はかなり以前に入手していて、今や伝説的となっている超絶的なテクニックに仰天したものだが、1,3集が一度に見つかるとは思わなかった。

S_p9200577 S_p9200581 結局、ノルウェーの指揮者フィエルシュタッドがイギリスのユースオケを振ったチャイコフスキーの交響曲第4番と、デムスの引くフランクのピアノ小品集。
以上計5点という控えめな購入だったが十分満足。
S_img 沼響のHPの聴き比べコラム「ベートーヴェンの7番を聴く」にカイルベルトの1958年ライヴの感想をアップしました。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/beet7.cgi

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2010年9月20日 (月)

バボラクのホルン、《下野プロデュース・ヒンデミット・プログラムⅤ》

本日お休み。彼岸の入りで、畑のモロヘイヤを収穫していると、近くの墓地に向かう墓参りの人達が傍らを通り過ぎていく。

Imagescaq0elcf 今日も30度を超える気温。この暑さでアフリカ北部原産のモロヘイヤやオクラが良く育つ。

南米原産のピーマンも沢山生ったものの、この暑さで野生に先祖返りしたらしく皮がかなり厚く、あまりうまくない。

東京に行くことになった先週の土曜、夜の時間が空いたので久しぶりにコンサートに行ってきた。

ネットでその日のコンサート情報を調べ、真っ先に食指が動いたのは、「ラ・フォル・ジュルネ」のルネ・マルタン、プロデュースの「ル・ジュルナルド・パリ」。
http://eplus.jp/sys/web/s/journal/index.html
一流音楽家たちのフランス音楽の数々が2000円という低料金。

だが、既に完売。

いろいろと探しているうちに、《読売日響定期演奏会 下野プロデュース・ヒンデミット・プログラムⅤ》という文字が飛び込んできた。
http://yomikyo.or.jp/2009/10/201009181800.php

曲は、ヒンデミットの歌劇「本日のニュース」序曲と「ウェーバーの主題による交響的変容」にR.シュトラウスの「メタモルフォーゼン」と
R.シュトラウスのホルン協奏曲第2番

ソロはなんとベルリンフィルのソロホルン奏者だったバボラークではないか!
素晴らしいプログラミングと出演者に思わず驚喜。

サントリーホールの当日券売り場に行くと10人ほどの列。
並んでいると自分の順番の3人ほど前の学生らしき男が、買う席を迷うこと実に10分以上。チケット売り場の女性に音響のことやらいろいろ質問をしている。次に待っているアベックが、横からのぞき込みプレッシャーをかけるが一向に動じない。

ようやく購入できたのは1階後方のB席。天井も被らずまずまずの席だ。
非常に凝った曲目にもかかわらずサントリホールは9割の入り。これもバボラーク効果だろうか。

風呂場のシーンにヒトラーが激怒したとされる歌劇「本日のニュース」の序曲は、サックスを含む管楽器と弦楽器が同数という特異な編成のコミカルにして刺激的な曲。

続く「メタモルフォーゼン」が非常な名演だった。

23人の弦楽器ソリストによるこれも実験的な作品。第二次世界大戦末期、ミュンヘンやウィーンの国立歌劇場が連合軍の爆撃で破壊され、シュトラウスと縁の深いドレスデンが壊滅するという状況下で書かれた怒りと悲しみに満ちた名作を、下野と読売日響が柔らかで透明な響きでじっくり仕上げていく。
曲の最後にベートーヴェンの「英雄」第2楽章の葬送行進曲の断片が響いた時。
後半の「ウェーバーの主題による交響的変容」に通じる下野竜也のプログラミングの妙に初めて気が付いた。

曲が終わった後ホールを長い沈黙が支配し、続いて熱狂的な拍手が沸いていた。

0000000003_1276600282orig そしてバボラークの吹くR.シュトラウス。柔らかで自然で自由に歌うホルン。音楽を楽しみながら吹いている喜びが自然と聴き手に伝わってくる。

凄い人だ。
アンコールにブラームスの「トランペットのためのエチュード」と「アルペンホルンファンタジー」のサービス。
最後の3管の大編成に多彩な打楽器の加わる「ウェーバーの主題による交響的変容」も明快な演奏。

よく考えられた聴き応えのあるプログラミングと演奏の見事さに、久しぶりにオーケストラの醍醐味を堪能した一夜。

このコンサートの模様はテレビで放送予定だという。

Youtubeは「ウェーバーの主題による交響的変容」第1楽章

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2010年9月19日 (日)

西関東吹奏楽コンクール

上の娘が出場する吹奏楽コンクール西関東大会のために前橋に行き、たった今帰宅。

昨日は仕事となり、その後午後から所用で東京へ行ったこともあり、そのまま帰宅せず本日東京から前橋へ直行する。

9月とはいえ今日の上州は夏と変わらぬ暑さだ。
会場に到着し娘と待ち合わせをした後ホール内に入る。

2010091912480000 前橋の群馬県民会館は、かつて地方に乱立した典型的な多目的ホールで
ホール内の様子は沼津市民文化センターに極めて似ていた。

今日は職場・一般の部。とはいえ出場13団体は全て一般の市民吹奏楽団のようだ。静岡の地方大会とは雰囲気が微妙に異なるのが面白い。

S_p9190574_2 埼玉、群馬、山梨、新潟の4県から予選を通過してきただけに、皆一定の水準を超えた団体ばかり。
それぞれ独特のカラーもあり、中高校生の大会とは異なった、日常仕事や家庭を持ちながら音楽を楽しむ人たちの、個性的で大人の音楽が聴け楽しめました。

聴いているうちにアマオケで活動する自分の姿と自然と重なってきた。

娘の属するバンドは4番目の出場。やはり最初の音が出るまでドキドキしてしまう。

だが、過去10回連続全国大会に出場し、昨年も全国大会で金賞を受賞しているだけに、さすがに最初の一音からして違う。
http://sound.jp/kswe/index.html

自由曲はルーセルの「バッカスとアリアーヌ」。指揮者の音楽性の高さが如実に出た演奏で録音で聴いた予選とは段違いの出来。とにかく安心して聴ける演奏でした。

今日のコンクールには、先月の高校OBバンドコンサートで一緒に演奏した高校同級の親友が夫婦で所属しているバンドも参加している。

出場後に同級の彼とはロビーで再会。しばし談笑の後、最後の三団体を聴かずそのまま帰路につく。
帰りの新幹線内で娘から「全国大会出場決定」とのメールが入った。

全国大会は松山。
仕事も休めそうにないしちょいと遠いなぁ。。

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2010年9月17日 (金)

本日の練習、第九、2,4楽章

朝、夕の気温の落差が大きく、体調を崩した娘は高校入学以来初めて学校をお休み。
自分は睡眠不如意ながら幸いにして食欲は旺盛、気合十分とはまでは言えぬものの今のところ問題なし。

全国ニュースにまでなった県東部を暴れ回っている猿は、いよいよ沼津に出没。
どうやら野生ではなく飼われていた猿らしく山に戻ることもなく、人間世界の混乱をあざ笑うかのように神出鬼没。
隣町の三島では懸賞金まで出る始末。http://www.city.mishima.shizuoka.jp/saigai/bousai_info0004900017.html

Cdaiku2010a 一週間ぶりのオケの練習参加となった木曜日は、文化センター小ホールでトレーナーの小林先生の指揮で「第九」第2,4楽章。

最初は硬かった先生の指揮もだいぶわかりやすいものとなった。
ポスターも出来いよいよ本格的に始動といきたいところだが、スロースターターの沼響の常、気のせいかオケ側にぴりっとした緊張感に欠ける。

そして今宵は職場OB3人に誘われ、職場近くの「魚民」で軽い酒席。
一人は趣味に生き悠々自適。他の二人は定年前に退職し、ひとりは現在大学講師と、もうひとりは広大な農地を所有し、農業のかたわら郷土に埋もれた俳人の発掘に余念のない人など、個性的な先輩3人。
始まりが早かったためにお開きは9時ちょい過ぎ。

明日土曜は仕事となり、一応の目処が立ち次第そのまま東京へ。

日曜は上の娘が出場する吹奏楽コンクール西関東大会観戦のため前橋へ行く予定。
東京で余裕があればコンサートか音盤漁りをしたいところ。

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2010年9月15日 (水)

アジャンクールの歌

為替介入で一時的にせよ円安に触れ、猛暑も昨日で一応の終息か、今朝から涼しい風が吹く。夜は雨が降りさらに気温が下がる。

今日は職場の胃のレントゲン検査の日に当たっていたので、朝食も摂らずに検査会場へ急ぐ。

2010091508430000 途中の側溝に鴨を見つけた。
今日の昼飯は鴨南にしようかな。などと空腹故にあらぬ方向に空想はふくらむ。

ところがいつもの検査会場に着くと検査車両も止まっておらず、誰もいない。これは日を間違えたのかな、と頭をかきかき職場に向かい予定表を見ると、今日に限り別の会場だった。

結局余計な時間を費やし貴重な午前中の大部分を無駄にしてしまった。
その分帰りが遅くなった。

今日は中世イギリスの音楽を聴く。

S_p9160572 夏は終わったが、最古の世俗合唱曲カノン「夏はきたりぬ」を含む世俗曲を集めた70年代後半にキングレコードが出した「中世・ルネサンスの音楽」シリーズ中の一枚。http://www.geocities.co.jp/MusicHall/6654/sekaisai.htm

演奏はロバート・ティアーほかイギリス勢による英Argo原盤のLP.

おそらく60年代末の録音で今ではいささか古くなったものの、中世の音楽の魅力を初めて知った懐かしいアルバム。ジャケットには1978年12月19日購入のメモが入れてある。

生き生きとした庶民の楽しみがダイレクトに伝わる名曲たち。

S_p9160573 15世紀の百年戦争時のアジャンクールの戦いでのイングランドの勝利を讃えたキャロル「イギリスよ、神に感謝せよ!」も勇ましくも壮麗な名曲。

この曲はフィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルの見事な演奏の録音も出ている。

Youtubeはウォルトン作曲の映画「ヘンリー5世」のための音楽から「アジャンクールの歌」

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2010年9月14日 (火)

ビーチャムの「ペール・ギュント」

朝、バイクでの通勤時に顔に触れる風が冷たく感じるようになってきた。夜遅くから細かな雨。
職場では予想外のトラブル多く、平穏無事な日々はなかなか送れぬもの。

今日はイギリスの指揮者、トーマス・ビーチャムの「ペール・ギュント」。

S_p9120575 オケは大富豪ビーチャムが創設したロイヤルフィルと合唱団、ソプラノはドイツの歌手イルゼ・ホルヴェーグというもの。フランクリンミントのLPで聴く。

通常の組曲ではなく、劇のストーリに合わせてビーチャムがセレクトした独自の抜粋版。最初にハルボルセンが編曲した結婚行進曲で始まる。

省エネタイプの薄いオーケストレーションが演奏するには面白みに欠ける「ペール・ギュント」だが、質朴な芸風のグリーグは自分としては好きなタイプの音楽。

このビーチャムの演奏は非常に優れている。深く沈潜していく「オーゼの死」や「朝」の感情移入を聴くとビーチャムがグリーグの音楽を深く愛していたのが自然と伝わってくる。

ホルヴェイグの清楚な歌唱もしみじみとして良い。

S_p9140576 この演奏には、石坂浩二と栗原小巻のナレーション付きの国内盤LPがかつて出ていた。

鈴木松子という人の台本で、教会の鐘の音や「フィンランディア聖歌」が遠くから聞こえたり、効果音を入れたりと「ペールギュント」の物語を理解するには良いものだった。

Youtubeはノルウェーの歌手プティル・アルネセンの歌う「ソルヴェーグの歌」

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2010年9月12日 (日)

三遊亭圓橘・橘也の師弟落語会

9月も半ばなれど秋深まらず本日最高気温36℃。

16253 朝、昨日の法事の後、宴会会場でそのまま宿泊となった一族長老たちのご機嫌伺いに宿に顔を出す。
部屋は宿の3階の大部屋。窓の外には富士山と駿河湾が大きく広がる一大パノラマの世界。ほどよく凪いだ海には10隻以上のヨットが水上を滑っている。

これほどの素晴らしい景色とは思わなかった。御用邸が造られ明治の元勲達が競って別荘を建てたのも納得。

Room 昨日、元サッカーオリンピック監督の山本昌邦が「東京の近くで、これほどの観光資源がそろっている街はないよ。」と呟いていたのを思い出した。
夜は漁火が非常に美しかったとのこと。大叔母達も喜んだのがなにより。

チェックアウトを済ませ、皆を送り出し家で片づけをしていると、宿から突然の電話。
「あのう、部屋の鍵が返ってないのですが」

「???、返しましたけど・・・」

どうやら大部屋のほかにもうひとつ部屋を取ってあって、叔母のひとりが鍵を返さずそのまま帰ってしまったらしい。
叔母達が家に着いた頃を見計らい連絡すると、やはり持っていてこれは一件落着。

これでどっと疲れが出た。

が、午後は「三遊亭圓橘・橘也の師弟落語会」

S_p9120574 沼津出身の落語家三遊亭橘也は、かつて同じ職場だった先輩のご子息。
彼の後援会発足記念の落語会となれば行かねばならぬ。

会場の「サンウェル沼津」のホールはほぼ満席。
職場の先輩、同僚、上司からパートの女の子まで、お客の中は知った顔がかなりの数。市長さんの顔も見えている。

前座の三遊亭好吉の開口一番に続き、三遊亭橘也の登場。
大柄で明るい大きな声で古典落語の「元犬」。
さすがに緊張したのか汗をふきふきの落語だが、温かな会場の笑いに助けられ好演。

続いて師匠の三遊亭圓橘が登場。

大声の橘也の後だけに最初は声が小さいなと思ったが、それは素人の浅はかさで、時としてガツンと通る声で大きなメリハリをつけ「雁風呂」を演じていく。

さすがに二つ目の橘也とは次元の異なる芸。「雁風呂」の本来の舞台は掛川だが、設定を沼津に移して演じていた。

後半は三遊亭橘也の「こんにゃく問答」。前半の硬さが取れこちらの方が良い出来だ。

終演後、彼のお父さんのところに挨拶に行くと、傍らでうつむき加減の橘也が恥ずかしそうに立っていた。

今日は楽しませてもらいましたよ。ガンバレ!

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2010年9月11日 (土)

レスピーギの鳥

朝のうちは涼しかったのが日中は気温上昇。本日祖父と父の法事。
施主として取りしきらねばならず何度やっても気苦労多し。

朝から96歳の大叔母を筆頭に遠方の親戚が続々と到着。実家という気安さで車座となり話し込み、お寺は家から至近距離とはいえ法要の時間が迫ってもなかなか腰を上げない。

ようやくお寺の本堂に入ると、田舎故の江戸、明治期に別れたご近所の遠縁の人たちが既に勢ぞろい。

法事は無事に終り、場所を移しての昼食を兼ねた宴会に突入。

ここまで来れば役割は半ば以上終わっているので、わざわざ今日のために東京から駆けつけてくれた畏友山本昌邦と久しぶりに楽しく話し込む。http://www.masakuni-yamamoto.com/

S_p9110573 全てが片付き、帰宅後聴いたのは、ラモーその他の17,18世紀のクラヴサン曲をチェレスタを含む2管編成のオーケストラ曲として編曲したレスピーギの組曲「鳥」。

耳当たりの良い軽い曲の数々がスルスルと耳元を抜けていく。

演奏はオーマンディ指揮のフィラデルフィア管による、レスピーギのローマ三部作と、「鳥」とは対照的なオルガンを含む巨大編成の交響的印象「教会のステンドグラス」とのカップリング、米コロンビアのLP2枚組。

Youtubeは「鳥」の第1曲

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2010年9月10日 (金)

カラヤンのリハーサル

台風が去り、朝夕多少涼しくなってきた。
昨日のオケの練習は仕事で出れず、楽器を車に積んだまま空しく帰宅。

本日、明日に祖父と父の大きな法事を控え午後から早退するつもりが、ズルズルと居残り結局帰宅は夕方。
帰宅後は、引き出物の仕分けやら祭壇の組み立てやらでやたらと忙しい。

P9110552 家内も帰宅し遅い夕食の後に聴いたのがカラヤンのモーツァルト。
40番と「ジュピター」の2曲を聴く。

EMIへの1970年後期交響曲録音で手持ちは国内盤LP。
現在CDでは格安で出ている。http://www.hmv.co.jp/product/detail/658367

重厚にして流麗なカラヤンのモーツァルトを嫌う人も多いが、この演奏は現代のオーケストラ演奏が到達したひとつの極限の姿を示すもの。

堅牢にして緻密なアンサンブルと壮大さの中に繊細な美しさに満ちた素晴らしい名演。
名手揃いの木管セクションのアンサンブルには思わず聴き惚れてしまう。

このセットには、CDにはないリハーサル風景が付いている。
この40番第1楽章を聴いてみた。

天下のベルリンフィル相手に、カラヤンはアマオケ並みの基本的なトレーニングをおこなっている。

知らず知らずのうちに無用なクレシェンドやアクセントを付けてしまうベルリンフィルに「音楽家ならばそのような演奏はしないぞ!」「腐ったにおいがしてきた」などと実に手厳しい。

Youtubeはカラヤンとメニューインのモーツァルト

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2010年9月 8日 (水)

ヘンデル、変ロ長調のオーボエ協奏曲

台風急接近。家内は今日から金曜まで出張で不在。

雨のピーク時はオフィスで仕事中だったので気がつかなかったが、かなりの降雨で職場近くのガード下は冠水。

午後、高校に通う下の娘から、早く下校することになったので迎えに来て欲しいという虫のよいメール有り。こちらが仕事中だということが全く眼中にないらしい。

幸い同じ高校に通う娘の友人のお母さんの車に便乗して、娘は無事帰宅。

S_p9070551 今日はフランスの指揮者パイヤールのヘンデル。「王宮の花火の音楽」、トランペット協奏曲、オーボエ協奏曲第2番のエラート原盤の国内盤LPを聴く.

1979年6月購入のメモがはさんであり、古くなったジャケットには黄色いしみが浮き出ている。

その頃はバロック音楽演奏の雄として数多くの録音が出ていたパイヤールだが、今でも演奏活動を続けているのだろうか?

このLPは「王宮の花火の音楽」がその頃珍しかった管楽合奏版。
マッケラスほどの大編成ではないようだが、フランス独特の明るい音色のホルンを嚠喨と吹き鳴らしたゴキゲンな演奏。

カップリングのトランペット協奏曲は、第一楽章が「水上の音楽」を編曲したもので、第二、三楽章はヘンデルの作品がどうかが疑われていると、この古いLPのジャケット解説には書いてある。

が、この第三楽章はどうもどこかで聴いたことがある音楽だ。
ところが真の作曲家の名がどうしても思い出せない。
演奏は名手モーリス・アンドレであい変らず唖然とするうまさで申し分なし。

このLPで最も優れた演奏は、シャンボンの吹くオーボエ協奏曲だろう。

ヘンデルは3曲のオーボエ協奏曲を書いているが、この第2番はオーボエソロがほとんどヴァイオリンと同じ動きなので、合奏協奏曲とでも言うべきかもしれない。特に第二楽章はほとんど弦楽器のみの音楽。

ヴァイオリン群に付かず離れず、さりげない自己主張のシャンボンのオーボエソロが実に美しい。

youtubeはヘンデルのオーボエ協奏曲第3番をチェロ用に編曲したもの。
天才ジャックリーヌ・デユプレによる演奏

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2010年9月 6日 (月)

東京交響楽団創立40周年記念CD

長引く暑さで夜は眠れず体調下降気味。
先日の外部からの業務の見直しの影響で、来年度は大きな軌道修正を強いられそうな気配。

先週の土曜、娘のピアノのレッスンに送り迎えの際、レッスンが終わるまでの間に立ち寄ったブックオフで見つけたのは、東京交響楽団創立40年の1986年の「第九」のライヴCD。

S_img 東響の自主製作CDで、指揮は秋山和慶、ソリストは鮫島有美子、安念千重子、黒田晋也、高橋啓三という豪華な顔ぶれ。しかもゴールドCD仕様というもの。

クラシックCDは高めの値付けが多いブックオフで、このCDは500円コーナーに眠っていた。

この時期急速に活躍の場を広げていった鮫島さん。翌年沼響に客演していただいたことを思い出した。 我が家の音楽部屋にはその時いただいたサインがある。

ちょいと第一楽章のみ聴いてみたが、ほど良く整理されたバランスの良さの中に熱き思いの感じられる感動的な演奏。

これはキチンと聴いて感想を沼響のHPのコラムに書こう。
http://www.numakyo.org/cgi-bin/dai9_2nd.cgi

youtubeは「第九」第一楽章冒頭、クーベリックの指揮

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2010年9月 5日 (日)

カーゾンとセルのブラームス

9月になっても猛暑は衰えるどころか京都では本日39.9℃を観測。

この暑さではダイコンその他、この時期に撒く作物の種を撒くことができない。

我が家の畑は半分趣味の自給自足用なのでさほど困らないが、本職の農家は困っているのではないだろうか?
この異常気象で日本の農作物分布が大きく変化する予感。

昨日は仕事だったが本日はお休み。

夏休みの小中学校の自由研究の優秀作品の展示が市民文化センターであり、甥の研究が展示されているというので、母を連れて見に行く。

会場横の市営グラウンドでは、砂ほこりを巻き上げながらの地区の運動会がおこなわれていた。暑さの中ご苦労様です。

歴史好きの甥の研究は、家の近くにある後北条氏の築いた戦国時代の城跡を現地確認を交えての紹介。絵図も豊富でなかなかの力作。

ついでに他の自由研究を見て回る。

柔らかな頭脳から生み出される新鮮な発想の数々。これが実に面白い。

2010090514020000 2010090514020002 印象に残ったもののひとつに、中2女子による百人一首を歌の種別、歴史別に並べ、しかも作者の人間関係までをひとつの大きな図にしたもの。
見ていて欲しくなってしまった。

S_p9050552 今日は、イギリスのピアニスト、カーゾンの弾くブラームスのピアノ協奏曲第1番。

夏向きでない重厚な曲だが、鮮烈なタッチと豪快なテクニックの共存。演奏の良さに暑さが吹き飛ぶ思い。
伴奏のセル指揮ロンドン響の気合の入りがこれまた凄い。音を割ったホルンは名手タックウェルだろうか。

手持ちはフランクリンミントのLP.今日はオーディオの調子がすこぶる良く、まさに実在の響き。
Youtubeはルービンシュタインのピアノで、ブラームスのピアノ協奏曲第1番のアダージョ

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2010年9月 3日 (金)

選曲会議

日が短くなり朝夕多少涼しくなった。

職場内のドロドロは、双方退職および家庭崩壊という最悪の事態の一歩手前で昨日ウルトラCが入り無事回避。

先週からいろいろな事件があり、心身とも疲労困憊。余燼は未だ燻っているがなんとか現状維持の目処が立ち、昨晩はオケの練習に参加する。

会場は市民文化センターダイホール。トレーナーは今回保坂先生から小林先生に交代。二人とも小泉先生の若いお弟子さんだが、かなり個性が異なるのが面白い。

今年からニューヨークフィルハーモニックの指揮者となったアラン・ギルバート似の小林先生は保坂先生よりも自分の主張を出す人のようだ。

練習終了後は、団員のアンケート結果から来年の定演のメイン決めの技術委員会に出席。

団員アンケートといっても曲を出したのは僅か数人。自分も今回は出しそびれたので大きな事は言えないが、他の団員は感心がないのだろうか。

それでも熱心な数人から出た曲数は数十曲という膨大なもの。

カリンニコフ、マルティヌー、ニールセン・・・、果ては山田耕筰まで、見ていて目は楽しませてもらったが、半分以上はマニアックすぎてとてもとても非現実的なものばかり。

大部分はパートトップの異論が全くない中で次々とリストから消えていく。
最後の集団に残ったのは、ドヴォルジャーク、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーン、フランク、ブルックナーなど。

まぁ、これならば常識の範囲だろう。

最終的に残ったのは、編成やコンチェルトとの兼ね合いから、ブラームス、シューマン、ドヴォルジャークから1曲ずつ。
シューマン以外はかつて沼響の定演で演奏済みの曲。

どきどきするような期待感や高揚感からは程遠い選曲だが、メンバーが大多数が変わっている中で、また異なったアプローチの演奏で楽しめるだろう。

そして本日季節外れの夏休み。

休みとはいえ来週の法事の準備のため引き出物を選びに行ったり、伸び放題の庭の雑草をむしったりと忙しい。

さらに鉄製の裏門が、門の前を散歩で通るご近所の犬達の小便の洗礼を毎日受け続け、小便無用の表示も空しく遂に錆びて崩壊。

朝から業者さんが工事に入る。またもやの臨時出費で、クーラー購入がさらに遠のいた。

S_img_0001 今日は、選曲会議であえなく落選となったメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」を聴く。

演奏はペーター・マーク指揮ベルン交響楽団の演奏。この曲を得意とした名匠マーク3度目の録音だ。

マークは大好きな指揮者で、来日公演のいくつかは足を運んだ。

2001年には読響を率いた沼津公演が半ば決まっていたのだが、来日前に急逝し流れてしまったのが実に残念な思い出だ。

このベルン響との演奏も、爽やかでいて音楽への温かな愛情と感謝が自然と伝わる名演。

曲の良さを素直に実感させてくれる。これぞ名指揮者の至芸。

Youtubeはノリントンの指揮でメンデルスゾーンの「スコットランド」フィナーレ

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2010年9月 1日 (水)

去りゆく8月、飽食の夜

暑さは衰えぬまま9月に突入。今年は気象庁観測開始以来の113年間で最も暑い夏だという。

 

先週土曜の仕事上の大きな山は切り抜けたものの、職場内人間関係一部のドロドロはますます泥沼状態に。双方の家庭内まで関係しているだけに根の深さに閉口。

 

昨日はいつもの仲間達とのボエームの会定例日なのにもかかわらず、直前まで調整に追われ電車にとうとう乗り遅れ、遅刻するはめに。

 

Front_mini 会場はいつもの「割烹はちまき」。

 

到着後まずはビールをゴクリと一杯。今回は皆各々が酒を持ち込み豪華な夜。

 

まず開けたのは、先月、ピアニストとして活躍中の娘さんの留学先の独逸を中心に旅行してきた仲間の土産でワイン2種。

 

2010083118270000 2010083118270001 ドイツのヴィルツブルクのフランケンの白ワインと、ポルトガルのレゲンゴスの赤ワイン。

 

欧州旅行の楽しい土産話を聞きながらゴクリ。海鮮マリネ風のお通しとカツオのたたきに実に良く合う艶やかな白ワインとふくよかな赤ワイン。

 

 

 

2010083118490000 D0004651_64032100 続いて今年はすっかり高級魚となってしまった秋刀魚の塩焼き。一流の料理人の手にかかると家で食すのとはまた次元の異なる味わい。

 

箸休めの「きぬかつぎ」を頬張るうちに、たちまちワイン2本はカラとなる。

 

Kanikoro そして冷製茶碗蒸しに、はちまき特製三島コロッケが続く。

 

Enma 0104 自分持参の大分の麦焼酎「閻魔」をチビリとやるうちに黒味噌仕立ての「猪汁」が出てきた。これがまた絶品。

 

一同のお腹がみるみる膨れてきた次に控えるのは、これまた「はちまき特製」のカレー焼きそば。

 

さすがにこちらは折にしていただき、和美ちゃんの待つ二次会会場に持参することになった。

 

長い猛暑の夏バテと、美味しい料理の連発に皆食い倒れ気味となり、二次会は早めにお開きとなりました。なんとも贅沢な夜に仕事の憂さをしばし忘れる一夜。

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