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2010年9月23日 (木)

続、ゴルシュマンのラヴェル

「暑さ寒さも彼岸まで」とはよくぞ言ったもの。30度を軽く超えていた昨日とは一転して今日は秋雨前線の南下で冷たい雨。

本日一日仕事。職場近くの古社ではお祭りがあり、雨模様の合間を縫って稚児行列がオフィスの窓の下を通って行く。
http://tryu.cocolog-nifty.com/photos/tenpul/photo_4.html

先日入手したゴルシュマンのラヴェルを、サルのようになって何度も聴いている。久しぶりに目の覚めるような名演に出会った。

S_p9200576 気品に満ちそれでいて、ぞくっとするような色気の漂う「マ・メールロア」や「亡き王女のためのパヴァーヌ」など、ラヴェルの直弟子のロザンタールやラヴェルと同時代のフランスに生きたモントゥー、パレー、あるいは定評のあるクリュイタンスらの名演群を凌ぐほどの演奏だ。

ラヴェル自身がしばし指揮台に立ったラムルー管の艶のある音色も良い。

ヴィヴラートをたっぷりかけたバソン、ホルンソロは後にフランス国立放送管の首席に移ったアラン・フルニエではなかろうか。

音の綾の絡みの中のきっちりとした旋律線、そして一瞬の間浮かび上がり消え去っていく内声部。まるで儚く消え去る幻影のような演奏だ。

S_p9230583 今日は家にあった、ゴルシュマンの他のフランス物も聴いてみる。

これもフィリップスの録音で、常任指揮者だったセントルイス響を振ったドビュッシーの「海」とラヴェルの「ラ・ヴァルス」と「優雅で感傷的なワルツ」。

ラムルー管ほどの色艶はないが、オーケストラの機能はこちらが上だ。
速いテンポの「ラ・ヴァルス」はラヴェル直伝だろうか。

Youtubeはゴルシュマンの指揮するサティの「ジムノペディ第2番」
オケアレンジはR.ジョーンズという珍しいもの

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