ヘンデル、変ロ長調のオーボエ協奏曲
台風急接近。家内は今日から金曜まで出張で不在。
雨のピーク時はオフィスで仕事中だったので気がつかなかったが、かなりの降雨で職場近くのガード下は冠水。
午後、高校に通う下の娘から、早く下校することになったので迎えに来て欲しいという虫のよいメール有り。こちらが仕事中だということが全く眼中にないらしい。
幸い同じ高校に通う娘の友人のお母さんの車に便乗して、娘は無事帰宅。 今日はフランスの指揮者パイヤールのヘンデル。「王宮の花火の音楽」、トランペット協奏曲、オーボエ協奏曲第2番のエラート原盤の国内盤LPを聴く.
1979年6月購入のメモがはさんであり、古くなったジャケットには黄色いしみが浮き出ている。
その頃はバロック音楽演奏の雄として数多くの録音が出ていたパイヤールだが、今でも演奏活動を続けているのだろうか?
このLPは「王宮の花火の音楽」がその頃珍しかった管楽合奏版。
マッケラスほどの大編成ではないようだが、フランス独特の明るい音色のホルンを嚠喨と吹き鳴らしたゴキゲンな演奏。
カップリングのトランペット協奏曲は、第一楽章が「水上の音楽」を編曲したもので、第二、三楽章はヘンデルの作品がどうかが疑われていると、この古いLPのジャケット解説には書いてある。
が、この第三楽章はどうもどこかで聴いたことがある音楽だ。
ところが真の作曲家の名がどうしても思い出せない。
演奏は名手モーリス・アンドレであい変らず唖然とするうまさで申し分なし。
このLPで最も優れた演奏は、シャンボンの吹くオーボエ協奏曲だろう。
ヘンデルは3曲のオーボエ協奏曲を書いているが、この第2番はオーボエソロがほとんどヴァイオリンと同じ動きなので、合奏協奏曲とでも言うべきかもしれない。特に第二楽章はほとんど弦楽器のみの音楽。
ヴァイオリン群に付かず離れず、さりげない自己主張のシャンボンのオーボエソロが実に美しい。
youtubeはヘンデルのオーボエ協奏曲第3番をチェロ用に編曲したもの。
天才ジャックリーヌ・デユプレによる演奏
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