選曲会議
日が短くなり朝夕多少涼しくなった。
職場内のドロドロは、双方退職および家庭崩壊という最悪の事態の一歩手前で昨日ウルトラCが入り無事回避。
先週からいろいろな事件があり、心身とも疲労困憊。余燼は未だ燻っているがなんとか現状維持の目処が立ち、昨晩はオケの練習に参加する。
会場は市民文化センターダイホール。トレーナーは今回保坂先生から小林先生に交代。二人とも小泉先生の若いお弟子さんだが、かなり個性が異なるのが面白い。
今年からニューヨークフィルハーモニックの指揮者となったアラン・ギルバート似の小林先生は保坂先生よりも自分の主張を出す人のようだ。
練習終了後は、団員のアンケート結果から来年の定演のメイン決めの技術委員会に出席。
団員アンケートといっても曲を出したのは僅か数人。自分も今回は出しそびれたので大きな事は言えないが、他の団員は感心がないのだろうか。
それでも熱心な数人から出た曲数は数十曲という膨大なもの。
カリンニコフ、マルティヌー、ニールセン・・・、果ては山田耕筰まで、見ていて目は楽しませてもらったが、半分以上はマニアックすぎてとてもとても非現実的なものばかり。
大部分はパートトップの異論が全くない中で次々とリストから消えていく。
最後の集団に残ったのは、ドヴォルジャーク、シューマン、ブラームス、メンデルスゾーン、フランク、ブルックナーなど。
まぁ、これならば常識の範囲だろう。
最終的に残ったのは、編成やコンチェルトとの兼ね合いから、ブラームス、シューマン、ドヴォルジャークから1曲ずつ。
シューマン以外はかつて沼響の定演で演奏済みの曲。
どきどきするような期待感や高揚感からは程遠い選曲だが、メンバーが大多数が変わっている中で、また異なったアプローチの演奏で楽しめるだろう。
そして本日季節外れの夏休み。
休みとはいえ来週の法事の準備のため引き出物を選びに行ったり、伸び放題の庭の雑草をむしったりと忙しい。
さらに鉄製の裏門が、門の前を散歩で通るご近所の犬達の小便の洗礼を毎日受け続け、小便無用の表示も空しく遂に錆びて崩壊。
朝から業者さんが工事に入る。またもやの臨時出費で、クーラー購入がさらに遠のいた。 今日は、選曲会議であえなく落選となったメンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」を聴く。
演奏はペーター・マーク指揮ベルン交響楽団の演奏。この曲を得意とした名匠マーク3度目の録音だ。
マークは大好きな指揮者で、来日公演のいくつかは足を運んだ。
2001年には読響を率いた沼津公演が半ば決まっていたのだが、来日前に急逝し流れてしまったのが実に残念な思い出だ。
このベルン響との演奏も、爽やかでいて音楽への温かな愛情と感謝が自然と伝わる名演。
曲の良さを素直に実感させてくれる。これぞ名指揮者の至芸。
Youtubeはノリントンの指揮でメンデルスゾーンの「スコットランド」フィナーレ
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コメント
仕事とオケの両立に感心しきりで御座います。小生、毎日欠かさず貴殿のブログをみています。さて、長州の片田舎の中学校に教育の一環で一昨年、大阪センチュリー交響楽団が来校し、生徒も指揮台にて俄か迷指揮者変身、実に楽しく有意義な時間を過ごしました。休憩の折に、コントラバスのトップの奥田一夫さんに予てより疑問のCマシンの説明を聴き、楽譜の読めないわたくしにも懇切丁寧に教えて下さいました。先日、ふとブログを見ますに、マエストロ、趣味のマウンテンバイクで転倒し帰らぬ人と。悲しみの極みで御座います。
投稿: duchamp | 2010年9月23日 (木) 11時43分
duchampさん、いつもありがとうございます。
この年になりますとシンフォニー1曲を吹き通すのが辛くなりました。
練習も碌にせず、不摂生な毎日なのでなおさらです。
ですが、オケで吹くことが自分にとって大きなストレス解消であり、ボケ始めた脳への刺激となっているのも事実であります。
大阪府からの補助金を打ち切られ、さらに首席コントラバスの奥田さんの急死という大阪センチュリー交響楽団。
来年から日本センチュリー交響楽団と名称変更するようですが、ここでなんとか頑張ってほしいものです。
投稿: 山本晴望 | 2010年9月26日 (日) 21時22分